岐阜の画廊 文錦堂

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「MINO展 2014」 私の一押し作品!!/加藤 高宏 編

2014-02-12 14:36:57 | 工芸
皆様、こんにちは。

今日の岐阜は、ここしばらく続いていた厳しい冷え込みも幾分和らぎ、穏やかな1日となっています。

さて、早いもので 8日(土)から始まりました、本年度文錦堂企画展第二弾!! 「MINO展 2014」 【 ~16日()】も中日を迎えています。
初日は生憎とに見舞われてしまいましたが、翌日からは天候も回復し、連日多くのお客様に足をお運び頂いております。 改めて、厚く御礼申し上げます。

それでは、今日も昨日に引き続き、現在開催中の「MINO展 2014」の出品作品の中から「私の一押し作品」として選りすぐりの作品をご紹介していきたいと思います。
今日ご紹介する作家は、昨年3月の個展以来久しぶりの新作発表ということもあり多くの愛好家の方々の“注目”を集めた加藤 高宏さんの新作です。
古来から伝わる伝統的な技法を用いながらも、独自の価値観を強く打ち出し表現される高宏さんの作品は、今展でも多くの愛好家の方々の“眼”を唸らせています・・・。

先ずは、光悦風のふくよかな丸みを持った器形に夕焼けを彷彿とさせる茜色の釉調が映え、見る者に壮大な印象を与える




   加藤 高宏 作 「茜志野茶碗」 H10.0×D14.4cm・・・・・(売約済

続いて、祖父 加藤 唐九郎先生の作品を彷彿とさせる腰が強く張り出した器形と、力強く彩るタンパンによって圧倒的な存在感を放つ、



   加藤 高宏 作 「黄瀬戸茶碗」 H 8.2×D14.0cm・・・・・(売約済

最後は、「酒器」を。
長石釉による柔らかで透明感のある白い釉肌に、口縁部にほのかに彩る緋色がアクセントとなり、上品で品格に満ちた趣に仕上がった、



   加藤 高宏 作 「志野壺」 H16.5×D11.2cm・・・・・(売約済

素地に釉薬を大きく掛け残して景色とする“高宏様式”とも呼ばれる技法で独特の作風を創り出した、



   加藤 高宏 作 「黒織部ぐい呑」 H 5.8×D 6.8cm・・・・・(売約済

今展でも高宏さんの酒器を目当てに前日から並ばれた方もいらっしゃるなど、酒器党“垂涎”の高宏さんの酒器。
昨今の「酒器」ブームにおいて、制作の主は「茶碗」とばかりに酒器を殆ど制作されない高宏さんは稀有な作家の一人ではないでしょうか。
もっと多くの愛好家の方々に作品をご紹介致したいのですが・・・。

加藤 高宏 (かとう たかひろ)

1972年 愛知県名古屋市生まれ。加藤 重高の次男・加藤 唐九郎の孫 1990年 名古屋芸術大学洋画科入学 
1994年 中国より東欧・西欧諸国を陸路でまわり、スペインに滞在 帰国後は、重高工房にて作陶 1999年 阪急うめだ本店にて初個展
2008年 「加藤 唐九郎・重高・高宏 窯ぐれ三代展」開催

明日は、「鈴木 徹 編」です。 乞うご期待!!

コメント
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