温泉めぐり紀行

丹沢の新緑(2022年5月)

959.コロナ専門家と製薬マネー

2022-02-22 | 暮らし

新型コロナ・オミクロン株の感染拡大が止まらない。
TVでいろいろな医師らがコメントを述べるが、それぞれ云うことが違う。
何が本当なのか見極めがつかない。コロナ初期の頃は「勝負の二週間だ」とか、ここが自粛の肝心な期間だとか云われれば素直に聞けた。
しかし、こんなにも感染が長引くと医師や担当大臣が熱心に語りかけても心に響かない。だから専門家の云うことも話し半分程度に聞いてていいんじゃないか。

そんな折り、今日(2月22日)の朝刊に、やっぱりねぇと思う記事を見つけた。

毎日新聞・大治朋子記者の「火論」である。(文末に記事を引用・掲載した)

この記事によると、

NPO法人医療ガバナンス研究所の研究員でもある尾崎章彦医師(37才)が

コロナ報道をめぐってメディアに登場した医師や教授らの露出度を調査した

ところ、政府・分科会の主張を支持する傾向が強い専門家ほどメディアで

の露出度が高い傾向が見られたという。

それだけではない。

彼らの中には製薬会社から講演料として多額の謝金を受け取り、

その企業が扱う新薬についてメデイアで肯定的なコメントをするケースも

目についたという。

 

製薬会社と医師・専門家の関係を裏付けるため尾崎氏らは製薬会社が

公表している情報を基にデータベースを構築し、無料公開している。

記事で紹介されたサイトがこれである。(リンクを張ってある)

 

マネーデータベース 製薬会社と医師

 

たとえば製薬会社名をファイザーと入力して検索すると、2016年から2018年

までの3か年ごとに原稿執筆料など項目ごとに支出総額が示される。

しかも誰にどれだけ支払ったか上位20人の医師名がリストアップされる。

これはもっと世に知られてもいい情報源である。

 

 一方、つぎの「FACT online」は調査報道を標榜するサイトであるが、

尾崎医師らが執筆している下記の「コロナ著名人と製薬マネー」は

実に説得力ある内容である。一読の価値ありだ。

 

「FACT onlin」~コロナ著名人と製薬マネー~

 

コロナのコメンテーターとして毎日のようにテレビでみる仁木芳人、

三鴨廣繁、松本哲也、水野泰孝、館石一博氏ら。記事を読むと、

これらテレビ出演上位十傑に入る人物が製薬会社から講師料などの名目で

高額な謝礼を受け取っている。

また彼らの一部にはフライングコメントといわれる巧妙な新薬推奨コメント

をする者もいる。多額の謝金をもらっていれば、以心伝心で新薬の宣伝役の

片棒も担ごうというもの。

次の記事も尾崎章彦氏が執筆したもの。迫力ある内容である。

東大医学部卒の尾崎氏が将来のエリートコースを捨ててまでも貫く正義と

信念に敬意を表したい。

医者と製薬会社の『悪しき慣習』」(2019年12月号)」

『製薬マネー』知られざる実態」(2021年2月号)

 

これらの裏事情を知ると、なるほど、やっぱりねぇ、・ということになる。

意外だったのは昨年、横浜市長に当選した山中武春氏も製薬会社(中外製薬)

から謝金をもらっていたことだ。

・・・

それにしても大学教授を頂点とする医学部ヒエラルキーと製薬会社の持ちつ

持たれつの構造は今に始まったことではなさそうだ。

むかし、職場に薬学部卒で転職してきた同僚がいた。

3年間、外資系の医薬品会社でプロパーとして懸命に働いてきたが、その仕事

はいかに自社の薬を医師達に売り込むかだったという。

最近、ゴルフ行ってないなぁ・・これみよがしの医師の独り言を聞けば、

接待ゴルフをセットし、ご機嫌をとる日々だったとか。

かれこれ五十年ほど前の話しだ。

 

尾崎さんたち「マネーデーターベース」の取り組みは、利益相反の観点から

医学界と製薬会社の関係性をデータで明らかにし公開性を築く一歩となっている。


 


 


958.3回目のワクチン接種

2022-02-20 | 暮らし

昨日、3回目のワクチンを打ってきた。ファイザー製である。

注射した左上腕に痛みはあるがだいぶ薄らいできた。

1回目、2回目と同様に今回も発熱の症状はない。 

       予防注射を受ける人のイラスト(マスクあり)

横浜市から3回目の接種予約券の入った封書が届いたのは今週の2月16日(木)

すぐに市の予約専用サイトにアクセスして予約した。実にスムースだった。

接種を希望する月日、希望場所(区名)等を入力すると候補の医療機関が出てくる。

これはすごく助かる機能だ。

なぜなら、昨年はとにもかくにも予約方法がひどかったから。

政令市でいちばん人口が多い(377万人)横浜市の住民が一斉に予約するんだから

電話も予約システムもパンクするのは当たり前だ。

予約センターの電話はなかなか繋がらないし、専用サイトから申し込みも

うまくいかない。とにかく空き状況が不明なので接種会場をひとつひとつ

あたるしかないので、いたずらに時間がかかるばかり。

疲労とストレスをまき散らした市民に評判の悪い予約方法だった。

そして、

ワクチン対策の専門家が新市長になったこともあり、さすがに使い勝手の

いいシステムに改良したのだろう。

 

   

一日経っても発熱などの副反応はない。これで抗体が増加するはずだ。

といってもその効果は2~3か月のようだ。

オミクロンが沈静化したとしても変異ウィルスがまた出てくるだろう。

ならば4回目のワクチンを打てばいいのか、というと必ずしも

そうでもないようだ。

これ以上ワクチンを打っても効果は期待できない、という悲観的な

データもあるようだ。コロナ禍に入って2年になり、それなりに私達も

賢くなってきた。そしてTVに出ている医者・専門家たちの云うこともかなり

怪しいことも分かってきた。

今後の見通しについて忖度のない良識ある専門家の見解を聞いてみたい。

 

今日2月20日現在で横浜市の新規陽性者数は3093人(延べ715万7千人)。

陽性反応がでたため自宅で療養している知人も出始めた。

我が孫も友達が陽性となったため濃厚接触者として判定され、24日まで自宅

の2階の部屋に隔離されてるとのことだ(本人は楽しんでるみたい)。

コロナがすぐそこまで迫ってきていることを実感させられる。

 

 

 


 

 

 


957.9年目の手術記念日

2022-02-18 | 前立腺がんリポート

うっかりしていたが、今日、2月18日はとても大事な記念日だった。

「前立腺がん」を手術した日だった。

ときおりブログの入院日誌や手術の様子を読み返してみると、すごく懐かしい。

今年で術後9年目に入ったが、

急に立ち上がったり洗い物したときとか不意に少しだけ漏れたりすることがある。

なので用心するときは「男性用うす型パット」を使用したりすることもある。

これには骨盤底筋を鍛えるといいのだが、ついつい忘れてしまうし、

誤嚥性肺炎を避けるためノド周りの筋肉を強化するといいのだが、

これもついついサボりがち。

もはや身体の入り口と出口の両方の栓が緩んできちゃったというわけだ。

2ヶ月後の4月には、PSAの定期検査が待っている。

これを書いた二日後、俳優の西郷輝彦が前立腺がんで亡くなったとの報道があった。享年75才。2011年、前立腺がんが見つかり、手術。6年後に再発し、オーストラリアで先端治療を受けていたが帰らぬ人となった。

                                


 

 


956.Birthday

2022-02-14 | 暮らし

今日、2月14日は私の誕生日。

世間ではバレンタインデーともいう。最近、友人の訃報に接することが

多かったのでいっそう感慨深いものがある。

ともかく一年いち年が早い。コロナ下だから余計そう実感するみたい。

でも、もう年齢を数えないことにしている。意味ないしね。

 

夕方、孫からおめでとう、とラインでビデオ通話をもらった。

小4の彼女は仲のいい女の子同士4人で友チョコしたんだとか。

夕食は奧さんが「お稲荷さん」をたくさん用意してくれている。

銘酒七賢で祝う。

そして明日は免許の更新のため試験場に行く予定。

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955.相次ぐ友の訃報

2022-02-02 | 暮らし

 

こうも続くといささかショックである。

学生時代、同じサークルで遊んだY君が今月9日に亡くなったという知らせがあった。

先月も大学の研究室で一緒だったT君の訃報を聞いたばかりというのに。

 

Y君の病名はパーキンソン病と似た神経難病の多系統萎縮症だったという。

彼はは2才年下のシャイな性格でよく笑うジョークの好きな奴だった。

「830.股間若衆(2019.9.9.)で学生時代のエピソードを文末に書いた。

そこに登場する「Y君」とは彼のことである。

ずいぶんと昔、彼が東京に出張のついでに横浜の我が家に泊まってもらった

こともある。

 

訃報をメールで知らせてくれたのは私と同期のA氏。

いそいで電話をいれた。

昨日、Y君の娘さんから電話で彼の亡くなったことを知ったという。

俺が死んだら近親者だけで葬儀を済ませ、落ち着いてから友人に知らせて

せてほしいと家族に伝えていたそうだ。

 

A氏のメールに3枚の写真が添付されていた。

その一枚にA氏を挟んで左にY君、右にA君の3人が写っている。

様子からみると在学中のサークル合宿のときのようだ。みな若い。

 

そのA君はなんと40代の若さで亡くなった。

サークル仲間ではいちばん早く旅立ってしまった。

写真とはいえ何十年ぶりかでA君と再会し、懐かしい思いがした。

考えてみれば、

A君は我々夫婦の縁結びのきっかけを作ってくれた恩人である。

 

私25才、社会人1年目の年。

当時、サークルの演奏指導者だった先生の記念演奏会をやろうという話し

が進んでいて司会のアナウンサーを探していた。

そんななか、A君がいい話しを持ってきた。

どこでどうナンパしたのか知らないが、4年生のA君は国立音大の女性と

付き合っていて、流れでバイトの話しを彼女に相談したのだろう。

そしてアナウンサーのアルバイト話しは巡りめぐって国立音大の放送研究会

に在籍するある女子学生に話しが繋がった。

 

わたしが曲解説の担当だったので、とりあえず解説文案を作り、打ち合わせ

することになった。

待ち合わせ場所は彼女が住む東京国分寺市の最寄り駅の国立駅。

 

そして当日。

駅の改札口で待っていたのは見るからに明る健康そうな音大生であった。

近くの喫茶店に入り、演奏会の原稿の打合せをした。

きけば二十歳の誕生日を迎えたばかりの2年生だという。

 

初対面だというのに

なぜか懐かしい人に会っているような不思議な感覚を覚えた。

と同時に、なぜかこの女性(ひと)といずれ一緒に生きていくような

気がした。

彼女の卒業と同時にその直感が現実のものとなった。

・・・・・

あぁ、それにしても青春時代を共に過ごした友をなくすというのは実に

悲しく辛い。今日はきのうの続きではなく、明日は今日の続きではないこと

が身に沁みる。

 

    

     汽車道から夕暮れの