温泉めぐり紀行

丹沢の新緑(2022年5月)

139."もう会社に行きなさい"事件

2011-10-26 | 暮らし

誕生して13日目。
長女の産んだ男の子は元気におっぱいを飲み、よく寝る。
来週、兵庫に住む次女が赤ちゃんを見にやって来る。次女の赤ちゃんはもう6ケ月。携帯に送られてきた動画を見るとぎくしゃくしながらも、ハイハイをしている。

来週はイトコ同士の初対面というわけだ。この年子の姉妹は仲がよく、2011年に子供を産もうね、と密かに約束していたらしい。実際、そのとおりに赤ちゃんを誕生させたのだからたいしたものです。

二人の性格は対照的で、姉は、わりとものごとにこだわらない、ざっくりした性格なのに対し、妹のほうは、心配性できめ細やかな性格。同じ生活環境で育ったのにかなりの違いである。"性格"というのは、どうもオギャーと生まれたときから決まっているような気がする。

というのは、我が家族史の中でも特段の笑いをもって語り継がれるこんなエピソードがあるからなのです。

・・・・

長女が幼稚園児のころ、その年(わたくし30才代後半の秋だった)、痔が悪化し、かの有名な松島病院(横浜市)で手術し、二週間ほどで退院した。
場所が場所だけに術後といえども、やはりそれなりに傷口の疼痛がつづくため、この際さらに半月ほど休暇をとって自宅療養することにしていた。

長女を幼稚園バスに送り出すと、4才の次女を連れて、近くの公園を散歩したり、鎌倉まで遠出したり、毎日、のんびり暢気な日々を送っていたのだった。
傷は少しずつ回復に向かっていたが、できればあと一週間くらいは自宅療養を満喫しようと思っていた。

そんなある日、

幼稚園から帰ってきた長女が


おとうさん、いつまでお家にいるの?」

と訊くではないか。


「うん、おしりがまだちょっと痛いから、あともうすこしお家で なおそうそうと思うんだ」

「あのさぁ、わたしだって幼稚園にいきたくないときもあるけどがまんして行ってるんだよ」

「だけど、椅子にすわるとさぁ、おしりが痛いから会社に行けないんだよね」

「だったら、立っておしごとすればいいじゃん!!」

「・・・・・・(汗)

びしっと、わずか5歳の子に諭されてしまったのでした。

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以後、このやりとりは、 "もう会社に行きなさい事件" と呼とよばれることになった。

あとで妻からきいたのだが、毎日ふらふらと出歩いている父と妹の姿にどうも思うところがずっとあったようだ。
このあと、心を入れ替えて(・・半分しぶしぶ)職場復帰したのは云うまでもありません。以来、この子には頭があがらなくなったような気がしてならない。

その、しっかりさんの産んだ赤ちゃん、いったいどんな子に育っていくのかな、楽しみ・・

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138.札幌西武店の火災事故

2011-10-25 | 暮らし


二日前の新聞に札幌西武店で火災が発生したとの記事があった。

 読み進むと、営業不振から2009年にヨドバシカメラに売却し、

建物解体中での火災だったとのこと。資材置き場の地下3階から発生したもようだ。

もう20年以上前のことだが、この札幌西武の地下4階を見たことがある。

なんで?・・

かというと、当時、手がけていた自動車の排気ガスによる大気汚染問題と関係している。

 都市部での大気汚染の主役はクルマ、とりわけ運送・配送用トラックであった。

 しかし、物流の90%以上を担うトラック輸送と環境改善の両立を図ることは

とても難儀な政策課題であった。

 環境対策の視点から物流を見直す一環として物流合理化のモデルはないだろうか、

 ということで探し当てたのが、札幌西武の物流対策だった。

 当時、札幌西武周辺の道路上では納品のためのトラックが列をなし、

交通渋滞、排気ガスなどが社会問題化していた。

この問題解決を図るためにとった対策は実に大胆なものだった。

 大型エレベーターでトラックごと地下4階の納品場へ下ろし、納品後、

素早く地上へと戻すというやり方だった。 これにより納品待ちの車列が減少し

物流改善が進んだ、と札幌西武支店長さんから説明を受け、

 大胆なその手法に驚いたものだった。

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物流と環境。

 この政策課題のモデル例を見に札幌へと出張した訳だが、その時、同行したのが職場のO君。

 宿泊先はなんと登別温泉の老舗旅館「滝乃家」だった。

 この旅館の若女将(当時)がO君の大学時代のサークルで一緒だったこともあり、

 そのよしみで事前に予約してくれていたのだ。

 食事時に大女将と一緒に挨拶に来られ、酒の差し入れなどもあり、恐縮した。

 外は雪。「庭に狸が出るんですよ」とにこやかにお話しされ、

記念にと当旅館の一室で行われた将棋名人戦のテレホンカードをいただいた。

広い露天風呂には白濁した湯が満ち、ゆったりした気分に浸って疲れも吹き飛んだ。

 翌日は旦那さんに近くの地獄谷を案内してもらい、そのうえ、登別駅に送ってもらった。

 懐かしい思い出を共有したO君は、その後、肺がんで亡くなった。未だ50代だというのに若すぎる死だった。

 もう何年前になるだろうか、

「もっともっと一緒に生きたかったです」・という奥さんの葬儀での挨拶が胸に染みたのだった。

 ・・・・そんな遠い記憶を呼び覚ました新聞記事であった。

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137.無事産まれました

2011-10-14 | 暮らし

 
今日の午前11時すこし前、長女が無事に出産。体重3200グラムで
元気に泣いている。昨晩中に産まれるかな、とも思い、家族はいったん自宅に戻ったのだが、
今朝の8時ころから、ふたたび、誘導の点滴を開始し、
妻と長女の旦那さんが見守る中、オギャーと泣きながら産まれてきたそうだ。
部屋に入って一目見ると、お父さん似。おっぱいをあげながら長女もホッとした表情だ。
ありがとう、おめでとう、ご苦労様。

136.母と娘、二人三脚

2011-10-13 | 暮らし

娘が里帰り出産で我が家に来てから一週間。

予定日を過ぎているので安産を促すため、娘は毎日、近くの公園などを積極的に歩いている。

たいていは妻が付き添って歩き、夜はマンションの階段を一緒に上り下りし、

「フ~、暑い! 暑い !」と云いながら戻ってくる。

まさに出産に向けて母娘二人三脚なのだが、陣痛は一向にやってこないようだった。

そして、医師と相談の結果、昨日、病院に入院し今朝から誘導剤の点滴を始めることになった。

お母さんのおむすびがいい、という娘の要望で、

今朝は鮭を焼き、おむすびをたくさん作り、9時に妻と一緒に娘を見舞った。

 ちょうど朝の食事中で、ぜんぶたいらげているので安心。

どこかどっしりしていて、矢でも鉄砲でもこいっ、てな落ち着きぶりだ。

昔からそうなのだが、この娘(こ)はしっかり者だなぁ、と改めて感心してしまった。

娘のお腹とつながった心音モニターからは新しい生命の鼓動が聞こえてきて、

その力強い生の営みにとっても感動した。今日中に顔が見られるといいのだが・・

 

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 <近くを散歩>


135.ノーベル物理学賞&赤方偏移

2011-10-05 | 暮らし

今年のノーベル物理学賞が米カリフォルニア大学のパールマター教授ら3人に

授与されることが発表された。

星が寿命を迎えたときに起きる「超新星爆発」の観測結果から

宇宙が加速度的に膨張していることを1998年当時に発見したことが受賞の理由。

20世紀最大の発見のひとつと云われている。

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宇宙膨張のイメージは高校時代に習った「ドップラー効果」を思い出すと何となく理解できそうだ。

最果ての星の光スペクトルを観測し、赤方偏移、つまり波長の長い赤外線領域へと

シフトしていればその星は観測者から遠ざかって膨張しているということになる。

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ところで

「赤方偏移」という宇宙科学用語がでてくる短歌があることを以前読んだ「31文字のなかの科学」(松村由利子著)で知った。

同書では、宇宙や生命、科学と人間、生命の不思議などを詠む歌人を紹介、解説している。

デジブックは、同書から短歌を引用し、写真とのコラボレーションを試みた昔の作品。

宇宙写真はNASA、月と地球写真はJAXAから引用し、富士山の航空写真はWEBから借用した。

この数枚を除き、すべて自前の写真で構成している

 神さまとわたし 

    どんどん遠ざかる赤方偏移のしらべ   (佐藤弓生)

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134.酔芙蓉もそろそろ終わり

2011-10-04 | 暮らし
「きのう咲いた酔芙蓉がまだ白いわ」
 ・・・と妻が云う。
朝、白く咲いた花がピンクに染まって一日で散ってしまう酔芙蓉。
なのに、今朝はたしかに白いまま、しぼみもせずに咲いている。
こんなことは初めてだ。いったいどうしたんだろうか。
理科的に推測してみた。
花色が白からピンクへと"化学"変化する環境要因が「光」と「温度」だとすれば、
きのうは晴れていたけど、気温は低い状態が続いていた。
ということは、色変化には温度が支配的な要因に違いない・・・・
と、いうのが二人の見解となった。
この仮説が正しいかどうか、たとえばドライヤーで花びらを暖めてみるとか(ちょっとかわいそうか)
少し調べてみたら面白かろうと思うのだが、
別に分からなくたっていいような気もして・・・・
それにしてもおもしろい花だ。
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133.秋のくもり空

2011-10-02 | 暮らし

10月最初の日曜日。くもり。やや肌寒い。

孫が帰ってしまい、いつもの静かさが戻ってきたけれど、

祭りの後のような寂しさも漂う畳の部屋にキンモクセイの香りが入ってきた。

ここのところ急に涼しくなったせいで、花が一気に咲き始めたらしい。

雲は高いし、光も白っぽい。暑い日射しが遠のいて秋の空気に入れ替わってしまった。

曼珠沙華も今週いっぱいが見頃だろう。でも、

ベランダの酔芙蓉は、毎日、2~3つ花を咲かせている。

蕾をまだたくさん付けているのでもう少しの間、楽しませてくれそうだ。

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    < キンモクセイが咲き、夏も終焉  >