みなとみらい線の横浜中華街駅。
そこから徒歩五分のローズホテル2階。
息子はもちろん私たち夫婦も参加し、総勢80人を超える大盛会となった。
追っかけである。
これはもう少年野球時代から続けてることなので何でもない。野球少年の父母にとっては当たり前のことなのだ。
だから勝てば大喜びし、負ければ悔しさ、残念さが募る。
さながら同窓会のような終始和やかな会だった。
昨日は都内の庭園美術館を歩き、
そして今日は横浜中華街近くのホテルでレセプションに出席。
会場のホテル
みなとみらい線の横浜中華街駅。
そこから徒歩五分のローズホテル2階。
2023年11月25日(土)、
山手線の目黒駅から徒歩10分、東京都庭園美術館を訪ねた。
広い敷地内に旧宮家の建物である。
昔は迎賓館として使われたそうだ。
旅の10日間を振り返ってみよう。
期 間 : 2023年11月2日(木)~11日(土) 9泊10日
走行距離 : 2605 Km ※ガソリン給油量 86リットル(約14000円)
宿 泊 : 車中泊1 、ホテル4、宿坊1、遍路宿1、スーパー銭湯1、ユースホステル1
温 泉♨ : みたまの湯(山梨県)、山中温泉・菊の湯(福井県)、道後温泉(愛媛県)
むささびの湯(高知県) かもだ岬温泉保養センター(徳島県)
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11/2 晴 300 Km 自宅→諏訪湖SA(車中泊)
11/3 晴 412 Km 諏訪湖SA→松本→高山→白川郷→山中温泉・道明ヶ淵→東横イン米原
11/4 晴 348 Km 東横イン米原→湖東三山→京都→神戸→明石海峡大橋→四国健康村
11/5 晴 147 Km 四国健康村→宮ノ下港→志々島→本山寺→豊念池堰堤→松山YH
11/6 雨 172Km 松山YH→予讃線・下灘駅→大洲→七子峠→四万十町→岩本寺
11/7 晴 156Km 岩本寺→横倉山自然の森博物館→仁淀川町→にこ淵→高知BH
11/8 晴 215Km 高知BH→竹林寺→大日寺→伊尾木洞→ふれあいの里坂本
11/9 曇 111Km ふれあいの里坂本→鶴林寺→蒲生田岬→東横イン徳島
11/10 雨 261Km 東横イン→霊山寺→鳴門海峡大橋→大津→義仲寺→東横イン彦根
11/11 晴 465Km 東横イン→石道寺→大垣市奥の細道結びの地 記念館→東名→自宅
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<重大アクシデント発生>
旅の7日目の11月8日、高知県の山中で遭難一歩手前の重大事態が待っていた。
詳しくはいずれ「カーナビの罠」(仮題)として掲載・記録する予定だが大筋はこうだ。
高知県安芸市から徳島県の勝浦町へ向かうときのこと。
室戸岬を回らずに奈半利町から東洋町へ抜ける493号線がある。
この道を使えば今夜の宿がある徳島県勝浦町へ17時には着けるはずだ。
しかし、ここでわたしは一つ目の重大なミスをしてしまった。
奈半利町から北川村へ向かう途中、カーナビが指示する道を進んでいったのだが、いつの間にか林道に入り込んでいたのだ。
道は石ころだらけだし、枝や落ち葉が道を覆っている。
車の通った踏み跡や形跡もない。普通なら引き返す判断をするところだが、そうしなかった。これがふたつめのミス。
疑問に思いながらもカーナビが指示しているし、こんなもんかなと妙に納得しつつ1時間近く山奥へ山奥へとと深く入り込んでしまっていた。
あとで思い返せば、旅の疲れもあって正常な判断ができなかったといえる。
そしてダメ押しのように最悪の事態が林道で待っていた。
土砂崩れが林道をふさいでいたのだ。
左は山の斜面、右の崖下は沢のようだ。
ありゃ~、まいったなぁ!! どうしよう。
ここまで来て土砂崩れかよ、勘弁してくれよ。
10~30センチ大の岩石と土砂が凸凹と波打って幅10mにわたって道をふさいでいる。
しかも土砂崩れの向こう側に1台の軽自動車が止まっているではないか。
不吉な予感がこみ上げてくる。
目の前の現実が素直に飲み込めないまま車を降りて見に行ってみると、
軽自動車は前輪を土砂に突っ込んでいる。
覗いてみたが誰も乗っていない。
脱出できないとみて、そのまま放置したようだ。
フロントガラスに枝葉が積もってる様子からみると、
一昨日降った雨が土砂崩れを誘発したに違いない。
悪いことは重なるもので助けを求めようにも携帯電話の電波は圏外を示している。
胸の鼓動はさらに高鳴り、喉の奥が引っ付くくらいカラカラになる。
山奥の林道で私が置かれた状況は最悪となった。
さて、窮地に陥った私は一体どういう決断をしたのだろうか。
①残念だが来た道を引き返す
②ここまで来てしまったので何が何でも突破する
私が選択した道は、後日、「カーナビの罠」(仮題)で明らかにしたい。
土砂崩れ現場と放置された軽自動車 左側の斜面から崩落している
前日、彦根駅前のホテルに宿泊。14階の窓から彦根城が見える。
駅周辺に空き地が目立つ。ほとんどが有料駐車場である。
その料金が驚きの価格、24時間停めて200円!!。これほど安い駐車料金は見たことがない。ちなみにホテルの駐車料金は500円。
たまたま満車だったので歩いて5分ほどの200円駐車場を案内されたわけで、これはこれでラッキーである。
彦根城の天守閣がみえる
9時ホテルを出発。
駐車場から10分ほどで彦根ICに入る。
昨日と打って変わって快晴。伊吹山がよく見える。
琵琶湖側からみると痛々しいほど山体が削られている。
砕石場なのかもしれない。
同じような光景は埼玉県秩父の武甲山でもみられる。
こちらはセメントの原料となる石灰岩を採掘している。
経済活動と自然保護。古くて新しいテーマである。
それと高速道路フェンスの植栽で目立ったのが松である。
枯れているのだ。
松枯れは四国でも、近畿のあちらこちらで見かけた。
長野県の山中でも見たし、松枯れ問題は全国的な広がりをみせている。
日本から松が消滅してしまうかもしれない。
さらにナラ枯れも深刻だ。丹沢や関東で顕著である。
そんなことを考えているうちに木之本ICに着いた。
カーナビに石道寺をいれてある。
道沿いに「鶏足寺・石道寺完全予約制」という看板を見かける。
ありゃ、なに予約しなきゃ拝観できないの?
そうだ、この時季、鶏足寺は紅葉の名所だった、ことを思い出した。
でも私の目的地は石道寺なので道を進んでいくと、
駐車場の手前で係りのおじさんから予約してありますか、と尋ねられた。(もちろん予約していない)。
じゃぁ、ここを少し戻るけど案内所があるのでそこで予約し来てほしい、と。
案内所で協力金500円を払い、やっと石道寺の駐車場に入ることができた。
実は昨年の6月、石道寺に来た。でも残念ながら拝観できなかった。コロナ対策で土日しか開けていないためだった。
なので今回、ようやく観音さまに会えるのでとても楽しみ。
石道寺
受付で料金500円を払いお堂に入る。
案内の女性が厨子の扉を開けると、あの観音さまが現れた。
ぽっちゃりとしたお顔と紅の残る唇。
変わらない美しさだ。
作家・井上靖の小説「星と祭」に石道寺の観音さまが登場するので少し引用してみよう。
「きれいな観音さまですね」
架山は言った。思わず口から出た言葉だった。美人だと思った。
観音さまと言うより、美人が一人立っている。
ーこの観音さまは、村の娘さんの姿をお借りになってここに現れていらっしゃるのではないか。
素朴で、優しくて、惚れ惚れするような魅力をお持ちになっていらっしゃる。
野の匂いがぷんぷんする。笑いを含んでいるようにも見える口もとから、しもぶくれの頬のあたりへかけては、殊に美しい。
販売写真から
この写真では残念ながらふっくらした表情が分からない。
実際には下から見上げて拝顔するので頬のふくらみがよくわかるのだが・・。
井上靖は "野の匂いがぷんぷんする" と表現したが、私にはそう思えない。
なぜか顔、胸元にかけて刷毛で刷いたような白いまだらがある。いつの時代にか雨漏りなどして化学変化したのかもしれない。いずれにしても原因は不明だが、この白いまだらが観音さまの素朴な美しさを際立たせている。
むかし、長女の七五三のお祝に神社に参拝した。着物を着てお化粧も施してもらった。神社が遠かったこともあって時間が過ぎ、写真屋さんで記念写真を撮るころにはすっかり白いお化粧がまだらになってしまった。
観音さまをみるといつもその時のエピソードを想いだす。
旅の締めくくりとして今日、観音さまにお会いできて本当によかった。
ちなみに観音さまは村人たちの手で維持・保護されている。ありがたいことだ。
このあと、大垣市の「奥の細道むすびの地記念館」を訪ね、ラリー終了の手続きをした。記念のファイルをもらう。後日、自宅宛てに参加市町村の特産品が贈られるとのこと。たのしみだ。
13時、大垣IC入る。ここから家まで360キロ。
17時30分、横浜ICまで渋滞9キロなので海老名JCから圏央道に入り海老名ICを出る。
18時50分 自宅着。
10日間の総走行距離2605キロ。
<
今日11月2日からクルマ旅に出かける。
目的地は三つ。
①奥の細道スタンプラリー26か所の最後のひとつ、山中温泉の道明ケ淵を訪ねる。
②香川県の四国霊場70番札所本山寺の五重塔完成式典に参加する。
③香川県三豊市の志々島の大楠に会う。
そして愛媛の道後温泉、高知県の佐川町の横倉山、安芸市の伊尾木洞などを訪ねる。
徳島では遍路宿か寺の宿坊に泊まる予定だ。
なので、納経帳なども用意した。
四国を反時計回りにぐるりと回る旅となる。
淡路島経由で本土にわたり京都のユースホステルを利用するかもしれない。
11日ころ帰る予定だが後半のスケジュールは未定のまま。
いつものように行き当たりばったりのクルマ旅、どうなるか。
奥さんからも軍資金をもらったし、もういつでも出かけられる。
今晩は諏訪湖SAで車中泊し、明朝、松本、高山経由で山中温泉へいき、滋賀県米原の東横インに泊まる。
奥さんに見送られて、10時30分、自宅を出。