「なで仏さん」を毎月かならずお参りなさる方がいますね。おかげさまで健康な毎日だと云っておられます。
なで仏さんにかかってる布団ですか?実はあれは当寺で用意したものではなくて参拝した方がお礼にということで送ってきたものなんです。全国から送られてきますよ、蔵にはそうした布団がたくさん入ってます。
京都の西端に位置する亀岡市。都の華やかさとは無縁なのどかな風景に溶け込んでいる「穴太寺(あなおじ)」。西国第21番札所である。
納経所の女性(住職の奥さんかも)と立ち話しをしてから本堂の中に入ると、布団をかぶって横に臥せっている木彫りの釈迦涅槃像、「なで仏」が安置されている。
鎌倉時代の作という。
自分の身体のわるい部分と同じところをなでれば治してくれる。数え切れないほど多くの人たちの手になでられ黒光りしている。
私も、もちろんなでてきました、頭とお腹と腰。その腰を癒やしに「湯の花温泉」へ。ホテル渓山閣で日帰り入浴を楽しんだ。この日は宇多野YHに泊。
穴太寺のなで仏 ( 「西国三十三カ所を歩く」(山と渓谷社)から )
手前の像は「おびんずる」さま。悪いところをなでれば治してくれる