温泉めぐり紀行

丹沢の新緑(2022年5月)

570.菩提山・穴太寺~京都府亀山~

2016-05-07 | 西国三十三観音巡り

「なで仏さん」を毎月かならずお参りなさる方がいますね。おかげさまで健康な毎日だと云っておられます。
なで仏さんにかかってる布団ですか?実はあれは当寺で用意したものではなくて参拝した方がお礼にということで送ってきたものなんです。全国から送られてきますよ、蔵にはそうした布団がたくさん入ってます。

京都の西端に位置する亀岡市。都の華やかさとは無縁なのどかな風景に溶け込んでいる「穴太寺(あなおじ)」。西国第21番札所である。
納経所の女性(住職の奥さんかも)と立ち話しをしてから本堂の中に入ると、布団をかぶって横に臥せっている木彫りの釈迦涅槃像、「なで仏」が安置されている。
鎌倉時代の作という。
自分の身体のわるい部分と同じところをなでれば治してくれる。数え切れないほど多くの人たちの手になでられ黒光りしている。
私も、もちろんなでてきました、頭とお腹と腰。その腰を癒やしに「湯の花温泉」へ。ホテル渓山閣で日帰り入浴を楽しんだ。この日は宇多野YHに泊。

 
 穴太寺のなで仏 ( 「西国三十三カ所を歩く」(山と渓谷社)から )





手前の像は「おびんずる」さま。悪いところをなでれば治してくれる


 


569.観音正寺~滋賀県近江八幡~

2016-05-05 | 西国三十三観音巡り




観音正寺の千手観音像   ( 観音正寺パンフレットから)


午前8時過ぎ。滋賀県近江八幡市のきぬがさ山。その頂上付近に第32番札所・観音正寺(かんのんしょうじ)は建つ。
眼下には万葉集にも詠まれている蒲生野ののどかな風景が広がっている。ときおり列車の轟音がきこえてくるのは新幹線だ。
真新しい本堂の内陣は明るく、その中央に高さ6メートルの千手観音像が鎮座している。実に大きい。迫力ある姿である。立派ですねぇと納経所のおじさんについ話しかけてしまった。



平成5年に火事で本尊もろとも本堂が焼けて、すべて消失してしまいまして・・・

雷が落ちたとかですか

不審火です

それは何かくやしいですね

いまから12年前になりますか、平成16年に、本堂を再建しまして、その際に本尊としてこの千手千眼観世音菩薩像を開眼しました。香木の白檀で仏師の松本明慶まつもと みょうけい)さんに彫っていただいたものです。
白檀は貴重でなかなか手に入らないのですが、インド政府からの特別許可で輸入したものです。23トンも使っています。
本堂の柱をご覧になってください。中央の柱は節が出ています。境内の樹を利用したいという住職の発案でここに建てました。なんと節の数が三十三なのです。


へぇ~、偶然といいえ不思議な縁を感じますねぇ

節には梵字がはめこまれています。それと、あそこの石群は再建時に出て来た石を防火壁も兼ねて造ったのですが、ある方が羅漢さんたちがいるようだと云ってました。たしかにそのようにもみえますね。ではどうぞごゆっくりとご覧ください。

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蒲生野が一望できる







境内の北向き観音


迫力ある石群


567.西国三十三巡り

2016-04-25 | 西国三十三観音巡り





2016年4月15日から24日まで西国三十三寺を巡ってきた。
10日間の
走行距離は2222Km。

ほぼ好天に恵まれ、むしろ暑いくらいの日々であった。
ピークを過ぎたとはいえ近畿地方ではサクラも見られた。
そして何よりも鮮やかな新緑が旅心をさらに躍らせた。

撮った写真は1000枚を越え、入った温泉は3カ所。

ホテルに2泊(和歌山、京都)、
ユースホステルに4泊(奈良、京都、天橋立、近江八幡)
それに車中泊1泊(姫路)。

清水寺や青岸渡寺などのメジャーな寺では外人客など多くの人で賑わっていたが、
他の寺ではわりと静かな雰囲気を楽しめた。

ざっとした行程はつぎのとおり。


2016年
4/15  : 夕方6時自宅を出発 横浜町田ICから東名へ 
       三重県・御在所SAで仮眠

4/16  : am8:30尾鷲北ICを降りてひたすら南下 

      青岸渡寺、紀三井寺
                
               
▼和歌山東横イン泊 (737キロ)

4/17 : 粉河寺、施福寺、葛井寺、壷坂寺、岡寺、長谷寺

        ▼奈良・飛鳥ロードユース泊(170キロ)

4/18  : 南円堂、三室戸寺、醍醐寺、岩間寺、石山寺、三井寺

        ▼京都・宇多野ユース泊 (123キロ)

      1番青岸渡寺~13番石山寺のアルバムはココ

4/19  : 観音寺、清水寺、六波羅蜜寺、六角堂、行願寺、穴太寺

        ▼京都四条東横イン (61キロ)

       14番三井寺~20番善峰寺のアルバムはココ

4/20  : 善峰寺、総持寺、勝尾寺、中山寺、圓教寺     

        ▼兵庫・姫路で車中泊(191キロ)

       21番穴太寺~27番圓教寺のアルバムはココ 

4/21  : 一乗寺、播州清水寺

               
▼京都・天橋立ユース (208キロ)
     

4/22  : 成相寺、松尾寺   

                ▼滋賀・近江八幡ユース(217キロ)

     25番播州清水寺~29番松尾寺のアルバムはココ

4/23  : 観音正寺、長命寺、宝厳寺、華厳寺

          満願温泉に入り、
夕方、帰路に着く

      30番宝厳寺~33番華厳寺のアルバムはココ

4/24  : 一宮を経て名古屋ICから東名で帰宅(
515キロ)

 


 

   


 


566.明日、西国へ

2016-04-14 | 西国三十三観音巡り

明日15日、夕方から西国三十三めぐりの旅に車で出発する予定である。
明日は午後からピアノトリオのボランティア演奏会(於:
警友病院)が控えている。
演奏メンバー女性陣の送迎を済ませてからの出発ということになる。

まずは東名高速をひたすら西下し、
伊勢自動車道、紀勢自動車道を乗り継いで、
大紀町から尾鷲、熊野を経由して那智勝浦の1番札所青岸渡寺を目指す。
今月25日はPSA定期検査なので
遅くとも24日には帰宅する予定。

西国三十三ケ寺も坂東と同じように巡る範囲が実に広い。
和歌山、奈良、京都、大阪、兵庫、滋賀、岐阜の各県に分布している。

最西端は兵庫県姫路市の27番圓教寺、
東端は岐阜県の33番華厳寺、
最南端は和歌山県那智勝浦の1番青岸渡寺
そして
最北端は京都府宮津市の天橋立近くの28番成相寺である。
いずれも壮大な建築物で歴史ある寺ばかりである。

この日程ですべてを巡るのはいささかきついかもしれないが、
いつものように行き当たりばったりで適当にやるつもり。
泊まりはホテルなどを予定しているが車中泊も一応覚悟して寝袋なども用意していく。

西国から帰ったあとは房総半島の5ケ寺を残している坂東三十三巡りに出かけるつもりである。
そして
これらがすべて終えたら、四国の歩き遍路に戻りたい。
前回の続き、愛媛県の44番大宝寺から歩きたいと思う。
できたら季節のいい5月が理想である。