温泉めぐり紀行

丹沢の新緑(2022年5月)

1028.富良野の旅 (3/3)

2023-09-29 | 旅の空

2023年8月8日、北海道富良野旅の3日目。
2泊お世話になったペンション「じょう舎」のご主人と奥さんに見送られて出発。
9年ぶりの「じょう舎」さんだったが、こんどは一体いつ来れるだろうか。


今日夜の便で羽田に戻る。
それまであちこち巡り、ふたたび東神楽森林公園内の温泉施設で時間調整するつもり。
旭川空港まで20分くらいの距離だ。
相変わらず天気は良くないが、まぁ、これも旅というもの。

午前10時、富良野風景画館に到着。
名前が北海道風景画館に替わっている。
ここは画家、奥田修一さんの作品展示館である。

初めてここを訪れたのは2009年6月。
その14年前の初夏の風景をならべてみよう。
校庭一面に咲く花が迎えてくれた。

 




 

奥田さんの最近の画風は以前と比べて随分と変わってきた。
富良野に移住したばかりの初期のころは画に宗教性が色濃く漂い哲学的孤高を感じた。
しかし、今日見た画は孤独感が消えて明るい画調に変貌している。

開館直後だったこともあり客は私ら夫婦のみなので、奥田さんが一枚一枚の画について解説してくださった。


画の中に時間のながれを感じ取ってもらえれば・・と思います
厳冬期の
マイナス30度のなかで描いたときはさすがに身に堪えました。3日は寝込んじゃいます。
秋に埼玉で個展を開きますのでよろしければ案内状お送りします


以前、廊下に展示してあった亡母のデスマスクのスケッチなどはとり外され近作と入れ替わっていた。
見える心象風景が違ってきたんだろう。

風景画館は旧奈江小学校の木造校舎をそのまま利用している。
廊下や窓の拭き掃除をしている児童が目に浮かぶようだ。
そんな子どもたちと時の流れがつくった木の温もりがほんわりと伝わってくる。
その一角に喫茶コーナーがある。
窓ぎわの椅子に座り私はコーヒーを奥さんはハーブティーを注文。
奥田さん自らが豆を挽いて淹れてくれた。
ガラス戸の先でギンドロの葉がゆれている。
静かで贅沢なひとときもいただいた。

帰り際、入れ替わるように一人の女性が玄関から入ってきた。
駐車場には私たちのレンタカーとバイクのみ。
そのバイクをみると神戸ナンバーだった。

 

続いて後藤純夫美術館へ。昼食をとったあと、菊池農園に向かった。
ここの白ナスは柔らかくて 絶品ですよ、と
じょう舎の主人に奨められ、道順もおしえてもらった。

10年前、横浜から美瑛町に移住してきた菊池夫婦が農業を始めたのはご主人の強い夢であったようだ。
まだ30代のようなお二人だが子供さんは3人。
横浜のよしみでトウモロコシ、3種類のミニトマト、それと白ナスを購入。
トウモロコシは冷蔵の宅急便で送ってもらった。
着いたらまず生で食べてみてください、とご主人。

後日、自宅に届いたトウモロコシの皮をむき、
かじりつくと果実のような甘さが口いっぱいに広がった。

北の大地で農業に頑張っている二人へエールを送りたい。

 

 

風景画館の飼い猫  とっても人懐っこい

 

 

 

後藤純夫美術館

美術館では珍しい写真撮影OK

 

 

 

菊池農園で

レンタカー たしかTOYOTAのヤリス

農機具倉庫

白ナス 柔らかくて美味しい


 

 


1027.ふたたび東北へ

2023-09-26 | 旅の空

今年6月に続いて東北へ旅に出た。

2023年9月17日に出発、23日に帰ってきた。走行距離1865キロ。
ホテル2泊(東横イン福島駅前)

24時間スーパー銭湯1泊(ゆっこ盛岡)

車中泊3泊(羽生SA、石巻市・道の駅上品の郷、秋田県象潟町・道の駅ねむの丘)

温泉♨ (ほっとゆだ駅構内温泉)

日光市、那須町、福島市、岩沼市、多賀城市、塩竈市、大槌町、小袖ヶ浜、久慈市、盛岡市、花巻市、
象潟町、酒田市、鶴岡市に立ち寄る。

つまり栃木県、福島県、宮城県、岩手県、秋田県、山形県をグルリと周ってきた。

 

 

日光のカンマンガ淵の地蔵群           那須の殺生石

 

藤原中将実方の墓

 

上品の郷  全国でNo2の人気の道の駅 温泉があり常連の車中泊組が多い

岩手県大槌町  毎年のように定点観している、ずいぶんと家が建ってきた

 

大槌町浪板海岸の名店  昼に海鮮丼を奢る

 

岩手県小袖が浜  BSで再放送中の人気朝ドラ「あまちゃん」のロケ地

 

 

今宵は盛岡市の24時間営業のスーパー銭湯「ゆっこ」で今年6月以来2回目の泊り

 

花巻市の萬鉄五郎美術館で安野光雅展を観る

 

ほっとゆだ駅直結の温泉に入る。この日は猛烈な雨。

 

象潟の道の駅「ねむの丘」で車中泊。打ち寄せる波の音が一晩中していた。

 

象潟の名刹                  鳥海山

酒田市・玉すだれの滝 落差65メートル

鶴岡市・松ヶ岡開墾場(蚕小屋

 

修繕完了は来年9月以降

再び東横イン福島駅東口Ⅰに泊  駐車場は軽自動車のみ駐車可能

福島市東北(とうぎた)の赤そば

coffee time

やはり寄りたくなる二本松ドライブイン トラックドライバー、家族連れなどで満杯

 前回も食べた名物もつ煮定食 ごはんお替り自由


 


1026.  苗名滝

2023-09-02 | 旅の空
昨日は南信州り阿寺渓谷を訪ねた。
そして今日(2023年9月1日)は、長野道を北上し、お隣の新潟県妙高市までやってきた。
目的地は苗名滝
   
駐車場から400メートルほど登っていく。
道の脇には目移りするほどいろいろな高山植物が咲いている。
何年も見なかった花イカダがヒョイと顔を見せた。箱根で観察したとき以来だ。
葉のうえに花実がつく珍しい植物。


花いかだ


咲き終わりのオオハンゴウソウ

次第と道が急なこう配となり、息が切れてきたころ、
樹間から大きな滝の姿が現れた。落差50メートル。水量がすごい。
溶岩が固まってできた柱状節理がはっきりと見える。
動画、写真を満足するまで撮り続けた。
ところで、
この山深い場所にもオオハンゴウソウが棲息しているのには驚いた。
北海道ほどの繁茂ではないが、いずれ大繁殖するのではないかと心配である。

さて次はどこへ・・と思っていたところに「いもり池」の案内板が眼に入った。
環境省のビジターセンターがあり、その裏手に池が広がっていた
睡蓮の花が池一杯に咲いている。
ビジターセンターの中の展示物を見ていたら燕温泉に黄金の湯川原の湯という露天風呂があることが分かった。
  いもり池

赤倉温泉スキー場を横切り、山間部に入り徐々に林道の高度を上げていく。
スキー客相手の旅館が建ち並ぶ関温泉を通過し、曲がりくねった山道をさらに登り進む。
Y字路を左に曲がり、しばらく行くと一軒宿が現れ、その先の道には通行止めの柵が・・。
玄関で立ち話をしていた宿主に黄金の湯へ行きたいのですが・・と尋ねると
あぁ、この道じゃないよ、戻ってしばらく直進すると公衆トイレがあるからそこが駐車場になってるので、そこに駐めて温泉旅館の前を登ってくと案内板があるからわかるよ
急な道は重い体にはきつい。
何度も休みながらやっと黄金の湯に着いた。
簡素な脱衣所と小さな露天風呂。硫黄泉だ。白い湯の華がたっぷり漂っている。
先客は一人。
長野市内から来たという。40歳くらいだろうか。
話しをすると温泉はもとより好きだし、
最近は百城めぐり、西国33か所めぐりも始めたんだとか。
この間は熊野神宮と青岸渡寺(西国1番札所)に行ってきましたよ
西国33は入山料やら駐車場代、御朱印料などお金が掛かりすぎますね。
秩父33か所は歩いて廻ろうかなと思ってます
話しのうまが合いすぎて会話が途切れない。
このあと馬曲温泉か間山温泉に行く予定なんだというと
馬曲温泉は経営者の高齢化と施設老朽化のため今は休館中であること、
でも後継の経営者が現れそうなんでいずれ再開するんじゃないかとのことだ。
20年くらい前に上野で映画「阿弥陀堂だより」をみて以来、セットのお堂を何度も見に行ったことがあると話すと、私そのふもとの飯山で生まれ育ったんです、という。
まぁ、とにかく話は尽きない。風呂から上がり駐車場まである行く間も会話が途切れなかった。愉快な人であった。
ところで川原湯温泉は途中の吊橋が壊れて通行止めとなっているので行けない。

そして次の間山温泉ポンポコの湯へ向かった。

黄金の湯      駐車場から15分急登 湯の花いっぱいの硫黄泉




ポンポコの湯は高台にある


日が沈む