温泉めぐり紀行

丹沢の新緑(2022年5月)

272.旧友の手術

2013-04-30 | 暮らし

30日午後5時からの手術と云ってたから、まさに今、オペの最中だろう。
数日前、相模原の北里病院に入院しているを見舞った。中学時代からの親友だ。
5階の病棟。
坊主頭のKが休憩コーナーの椅子に座ってこちらを振り向き、
待ちわびてたようにひょいと手を振った。
クスリの副作用なのか顔全体がむくんでるように見える。
右手には栄養剤の点滴をし、
「これはさっき入れたばっかりなんだ」と鼻に差し込まれた管をさしていう。
溜まった胃液を排出する処置のようだ。
もう2週間も食べ物を口にしていないためか、唇がカサカサしている。
そして、
は、癌の再発という現実を受け入れるかのように、確かめかの
ように静かに語り始めた。
・・・・・

吐き気がして食べ物を戻してしまう、常にむかむかする、
そんな状態が2週間前から続いていた。
たまらず病院で詳しい検査をしてもらうと
想定外の衝撃的な結果が待っていた。
消えたかに思えた肺がんが再発し、十二指腸に癌が転移した。
膵臓と接続する辺りに癌細胞が約7センチ増殖し腸を閉塞している状態
であることを告げられる。
そして追い打ちをかけるように肺にたまった胸水からがん細胞がみつかり、
全身に転移している可能性が示唆された。それが、おとといのことだ。
医師から家族に説明があり、緊急手術へと話が急展開したのだった。

・・・
先ずは腸閉塞状態を解消して食べ物・栄養を摂取することができる状態
を確保して体力をつける。その上で本命の癌治療に入るのだという。
二段構えなのだ。
膵臓との癒着部分を切除する手術は通常12時間を越える大手術となる。
しかし、の体力を考え、医師側では2時間程度の開腹手術を選択。
十二指腸の閉塞状態は解消されるが癌の一部は残存することになる。

・・
昨年の春から夏にかけ
肺腺ガンの放射線治療と抗がん剤に根気よく取り組んで「よく頑張りましたね」
と、医師から言われるほど回復していたのに・・・・。

「どういうわけか俺の主治医は女性なんだよな、放射線治療のときもそうだったし、
今度の手術の担当も女医さんなんだよなぁ」
何だか嬉しそうに話すだった。

 

がんばれよ、
退院したら新丸子の焼き鳥屋へ行こうな

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271.わたしは2才

2013-04-25 | 暮らし

今日は初孫、紗英ちゃんの誕生日。2才です
祝い御飯をつくり、午前中に届けたところです。
産まれてもう2年か、早いものです。
自分の子どものときは仕事も忙しくて充分みていられなかったのに、
定年後の今となっては孫の成長をじっくり、ゆっくりと楽しみながら観察できます。
寝返りをうった、
といっては家族皆が手をたたいて喜んだり、はいはいができたり、
歌声で笑ったり、ある日突然、ジャンプするようにコトバが出てきたり・・・とか、
そのひとつひとつが新鮮な驚きの連続です。人の成長ってすごいなぁ、と感動します。
第二の子育てみたいなものでしょうか。
孫はいろんなことを教えてくれる存在です。

・・・・・
もう一人の孫、一義くんは1歳半。
女の子はおしゃまで成長が早いのに対して男の子はゆっくりと成長していくようです。
今は、とにかく食べるのが好き。
大きい口を開けて何でもよく食べるので愛称は”ベビーフードファイター”。
女の子と男の子の成長をつぶさにみることができるなんて、
産んでくれた長女と次女に感謝感謝です。


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・さえちゃん               かずくん




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205.西沢渓谷

2013-04-18 | 暮らし

すっかりとのんびりしてしまった放光寺(甲州市塩山)を後にし、秩父地方へ抜ける雁坂トンネル方面へと車を向かわせる。

西沢渓谷は石楠花と渓谷美で有名なスポット。前から行ってみたいと言っていた奥さんのリクエストでもある。

 

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渓流に沿って徐々に高度をあげ、渓谷美に感嘆しながら歩を進めるうちに最後の「七つ釜五段の滝」に到達。

落差50㍍で西沢渓谷で最大の滝である。ここまで来れば、あとはもう下るのみ。

旧トロッコ軌道(昭和43年廃止)の跡をたどり、所々で咲いている石楠花を観賞しながら道を下ってきました。

むせかえるような新緑とエメラルドグリーンの渓流を堪能した一周4時間のコースでした。

「よかったわぁ、もうこれでいつ死んでもいいわ」と奥さん。

でもねぇ、ちょっとそれはいくらなんでもオーバーでしょうよ。

そして最後の仕上げに「みたまの湯」へ。月曜日とあって空いてます。

ちょっと遅い昼食を食べてから温泉に入り、ひと寝入り。

持ってきた本を読んだり(「現代物理学の扉を開いた人たち(竹内均著)」)ごろごろと過ごして

夜10時過ぎに出発。

甲府南ICから再び中央高速に入り、来たと時と逆のルートで125㌔を走って帰宅したのでした。

 

 


270.暖かい陽射し

2013-04-18 | 暮らし

今日も朝から好天気。我が家は5階建てマンションの1階なのだが、
ベランダに出ると目の前に八重桜がちょうど満開を迎えています。
暖かくてやわらかな陽射しが体をほぐしてくれます。

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満開となった八重桜


さきほど奥さんは隣町のグループホームへ歌のボランティアに出かけていきました。
そして午後からも地域のサロンで再び歌のボランティアです。
とりわけ今日は忙しい一日のようです。

・クスリ飲んだぁ?
・お肉ばかりじゃダメ、魚も食べなくちゃぁ
・さっ、「おらほのラジオ体操(東北弁バージョン)」やろう!
・5時まで時間が空いたからどこか散歩に行きませんか?じゃぁ、置いてっちゃうわよ(行きます、行きます、行くってば)

てな具合で、
私にとって奥さんは、ありがたい「生活のペースメーカー」です。
昔からのことわざに「老いたら子に従え」といいますが、さらに加えるなら
老いたら妻に従え」が真実のようです。


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食卓を飾るレモンバームとタイムの寄せ植え

さてっと、
わたくしのほうはこれからベランダの花たちへ水遣りです。

ブラックミント、レモンバームそしてローズマリーは爽やかな香りを漂わせ、
クリーピングタイムは、ぼんぼりのようなちいさい花をたくさんつけました。
去年、ジャムにして食べた桑の実(マルベリー)は、今年も枝がしなるくらいに
たくさんなっているし、ブドウ(巨峰)もようやく新芽を出し始めた。
今年で3年目を迎えるが何とかブドウの房を見てみたいものです。

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ブラックミント&ローズマリー     クリーピングタイムの花
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6月に熟すマルベリーの実      巨峰の新芽が開いた

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269.湧水めぐり

2013-04-17 | 旅の空

朝から気温があがり、昼には20度を超える暖かさに誘われ、
気がつくと丹沢の林道を走っていました。
宮ヶ瀬ダム湖畔からヤビツ峠に抜けるまで
山全体が新緑の命に満ち溢れています。
渓流も水量の勢いがいい。
ウィークデイなのにバイク、自転車、クルマとすれ違う。
休みの人がけっこう多いのですね。
ときおり現れるヤマブキとか山桜が林道にあざやかなアクセントをつけています。
この道を走るのはちょっと久しぶりで、一年ぶりくらいかも。

宮ヶ瀬から15分くらい走ると塩水橋に着きます。
大きくヘアピンカーブする場所です。


ここから2時間ほど山道を辿るとブナの原生林が待っています。
堂平という地点です。昔、何度か訪ねたことがあります。
おそらく樹齢200年くらいのブナでしょうか、見上げるような巨木たちが棲んでいる森です

丹沢でブナがみられる場所は塔ケ岳と鍋割山の中間部にもありますが、ここほどの巨木たちではありません。
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堂平のブナ(2001年5月)

・・・
林道は細くなったり急カーブの箇所もあるので対向車に注意しながらハンドルをさばきます。
ヤビツ峠の手前、富士見小屋近くに有名な「護摩屋敷の水」があります。
今日はなんと珍しいことに誰もいません。
こんなこともあろうかと想って20㍑タンクを2つと10㍑タンク1つを積んでおいたので、お蔭でノンビリと汲むことができました。
いつも車に積んであるカセットコンロで湧水を沸かし、
インスタントコーヒーをいれ、ひと息。この野外での開放感がたまりません。
俺はやっぱりアウトドア派だな、と実感します。

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護摩屋敷の水


ヤビツ峠を越え、
蓑毛のバス停を過ぎてしばらく走り、藤棚交差点を右折しますと、
源実朝の首塚に隣接する「田原ふるさと公園」に到着。
あまり知られてないが実はここでも丹沢の地下水が汲めます。
農産物直売所を裏手にまわると洗い場があるので、
その水道栓をひねれば地下水を汲めるというわけ。一応のルールとして、
1回20㍑までならOKの注意書きが張ってあります。


さらに、ここから
里山風景を味わいつつ山麓の道を辿り、
野外活動センターを右手に見ながら急坂を登り切ると「葛葉の泉」です。
ここが今のところ定期的に汲みに来る我が家の名水拠点となっています。


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葛葉の泉(2011年11月)


268.久しぶりの上諏訪温泉・片倉館

2013-04-15 | 温泉探訪

安曇野まで一泊旅の途中、中央高速・諏訪ICで降り、諏訪湖畔に建つ日帰り温泉施設・片倉館 に立ち寄りました。とてもひさしぶり。
後で
調べてみると最初に訪れたのは1994年4月でした。実に19年も前のことです。
当時のままのレトロな建物はいつ見ても落ち着いた雰囲気です。
大理石造りの広い浴槽は腰までの深さが特徴。足下には玉砂利が敷かれ、透明な熱い湯が豊富に流れ込んでいる。
片倉館にはたぶん10回以上は来てるでしょうね。
2階の休憩室では食堂のメニューにスパゲティなどが加わり、椅子席なども新設されている。利用者の声を聞いてリニューアルした感じだった。

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片倉館の受付入り口

この日は松本のホテルに泊まり、居酒屋で夕食。翌朝、松本城まで散策。
お堀端は会社へ向かう通勤路になってるらしい。新しいスーツに身を包み、通勤する新社会人の姿が初々しい。今日は人事発令の日だろう。
食事後、旅の目的地、「安曇野ちひろ美術館」へと向かった。
田園地帯から見る常念岳はひときわ高い。残雪の北アルプスの山々をこんなにもはっきりと見たのはこれが初めて。感激でした。
ただ、期待していたしだれ桜は蕾が少し膨らんでるくらいで、見ごろはずっと先のようでした。


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朝の松本城              左が常念岳  
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ちひろ美術館内の庭でくつろぎのcoffee

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267.第三の人生

2013-04-04 | 定年もの

3月末、友人から就職する旨のメールが届いた。
5年前に定年退職して関連会社で5年勤め、そして今回の再々就職。
環境省の地方出先機関で廃棄物処理の仕事をやるらしいが
詳しいことはこれからのようだ。
団塊世代の仲間のひとりが三番目の人生を東北の地で送ろうとしている。
たいしたもんじゃないですか。
60の定年を待って、
さっさと現役を引退した我が身からすると、
すごいエネルギーをもってるもんだと、感心するばかりだ。
この前会った際に東北復興の仕事をやるかもしれない・・
とは云ってはいたが、本当にやるとはねぇ。
もともと馬力もある優秀な人材だから家でブラブラしている姿は想像しにくいし、
じっとしてるはずもないよね。
定年後の「大人の自由時間」はどう使ってもいいわけだし、
3年契約とのことだが、もし、
つまらない
仕事だったら、さっさと辞めて仙台から返ってきたらいいんじゃないの、
と送っておいた。
ボランティアで福島・岩手に行ったら、
仙台名物の牛タンをつつきながら、彼の話を聞くのを楽しみにしよう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところで、
4月2日、東京駅すぐ近くのJPタワー「KITTE」一階アトリウムでNHKBS番組の収録に行ってきた。
視聴者参加の「BSコンシェルジュ」に応募したところ当選(30人)してしまったというわけ。
動物写真家・岩合光昭さんがゲストで、海外で撮影したネコちゃんの面白いエピソードが聞けた。ひょっとしたら写ってるかもね・・・。
それにしてもこんなオープンスペースの衆人監視のもとで収録するとは思わなかった。
放送は、
4月5日、NHK総合では12:20~43です。

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KITTEの一階アトリウムで番組収録