温泉めぐり紀行

丹沢の新緑(2022年5月)

63.梅雨明けかな

2010-07-16 | 暮らし

新湘南バイパスを車で走りながら海側をみると

抜けるような青空がひろがっている。すかっとした夏の空だ。

たぶん横浜・湘南は梅雨明けだろう。

わが家の夏は、何といっても高校野球の季節。

長男は小3から高3まで野球部員だったし、

長女も高校の3年間、野球部のマネージャーだった。

・・・・

今朝、妻のピアノの生徒さんから、都合でレッスンに来られないとの電話。

ということで、

妻の頭はいち早く高校野球モードに切り替わり、

長女がマネージャーをしていた県立A高校の二回戦を応援しに

小田原球場まで行くことに。

接戦を制して2-1の勝ちだった。

毎回、ランナーを背負いながらピンチをしのぎ、八回に一点をもぎ取り、

九回表に追いつかれたが、

ツウアウト満塁からライト前ヒットでサヨナラ勝ち。

一方、かつて名ショートとしてならした我が息子の母校、県立S高は

0-13の五回コールド負け。

くやしくて泣いている選手達。白球を追い続けた3年間の日々が胸に去来する。

君らは泣く資格があるよ、ひとりひとりにドラマがあるんだ。

(ありがとう。)

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小田原の老舗、「だるま」で食事。

暑い一日だった。

        P1120785  

          もう夏の雲だ


62. PM2.5ってなに?

2010-07-15 | 暮らし

先月、尾瀬で美しい夕焼けに出会った。

それはとても珍しいこととだと教えられた。

その夕焼けの意味するところを少し、掘り下げて考えてみた。

PM2.5 ?

なにそれ、午後2時5分のこと?

詳しくは「Oze.pdf」をダウンロード   してお読み下さい。

   

   P1110048

         (夕暮れの至仏山/2010年7月)

 


61.定年後のリアル

2010-07-14 | 定年もの

いずれ迎える定年後。お金も仕事もない毎日をいかに生きるか。

そんなことに悩んでいるお父さん達に

「定年後のリアル」 (勢古浩爾著/草思社) が人気のようである。

勢子(せこ)氏は1947年、大分県生まれ。明治大学卒業後、洋書輸入会社に勤務しながら本を書き続け、2006年に定年を迎えた。

 この本で作者は先ず定年後に直面する次の三つの不安を指摘する。

     1. 何をおいてもこれ、「定年後の二十年、ちゃんと喰っていけんのかね」

 2.  「おれ、なにするかなあ」。生きがい、やりがいの問題である

    3. 最後は「糖も出てるし、血圧も高いからなあ」の健康問題だ

 

この三つの不安をどう考えたらいいのか。

 世には「退職本」や「老後本」は山のように出ていて、夢や希望、
楽しさにあふれた
セカンドライフをいっているが、そんな現実にはありそうもない話しを提示するのは詐欺みたいなものだ、と作者は切って捨てる。

 さらに、私のこんな本読んだって何の参考にもならないよ、とも。

 それどころか何か教えてくれ、というように具体的な方策を他人や本に求める根性が

 すでにだめである、有名人や学者や金持ちや偉い人や成功者に訊いても無駄である、と断言する。

 そしてさらに、
高齢者の「問題」は、自分で自分をどうにかしなくてはならない「個人の問題」である。

 だから他人に訊いても、他人はあなたのことなんかどうでもいいのである。

みんな口では「長生きして下さいね」などと作り笑いはしているけれど、
だれもかれも自分のことで手一杯なのだ。
自分のリアル」は自分にしか分からないのだ。

 

・・・・・・・
というように著者は徹底したリアリズムの世界を貫いている。

まぁ、定年を迎える(あるいは迎える予定の)人は、一度は読んでみても悪くはないかもしれない"塩味"のする本だ。
私は図書館で予約してから三ヶ月待った。

 

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この本を読んでみるきっかけは、今年の3月5日、毎日新聞夕刊の連載記事、
「新幸福論」に
勢子氏のユニークなインタビュー記事が載っていたから。
「生きがいなんて贅沢。なくても生きていける。」
「辞める前は定年になったら会津や鎌倉を旅行しよう、美術館に行こうなどと考えていたが、別に今日でなくてもいいと思うと結局行かない。」

 

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ひと筋縄ではいかない団塊世代のいささか偏屈な著者の話しにどこまで付き合いきれるか、あなたの度量と覚悟が試される一冊だ。

 

定年オヤジのしつけ方」も面白い。定年オヤジ初心者には必須の本です。

 また、「635.ヒマ道楽」もぜひご覧になってください。

ヒマ人であることを認めなさい、そうすれば身も心も軽くなりますよ、という

詩人を紹介している。

 

 

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                                                                      毎日新聞から

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


60.尾瀬の朝

2010-07-03 | 旅の空

先月の二十四、二十五日、

妻と私、それに妻の友人の三人で尾瀬に行ってきた。

一日目は鳩待峠から入り、見晴の尾瀬小屋に泊り。

二日目の朝、サッW杯、日本対デンマーク戦の丁度そのとき、

至仏山が朝焼けに染まる早朝の尾瀬ヶ原を散策していた。

遠い山裾に薄く霧がかかり、どこからともなくカッコウの

鳴き声が朝露をたっぷり吸った草原をわたっていく。

静かで荘厳な尾瀬の朝。

これまでずっと雨だったが、二日間とも好天気続き。

まさに梅雨の晴れ間の僥倖に浴したわけだ。

去年の夏、ヨッピ橋付近で湿原を飛び跳ねて逃げる鹿の姿をみかけた。

今年も鹿によるミツガシワなどの植生被害が拡大しているようである。

箱根でよく見かけるイノシシによる

掘り返し跡のような荒れ地をあちこちの湿原でずいぶんと見かけた。

ところで、開花状況だが水芭蕉はすでに咲き終わり、

そのかわりにワタスゲが大群落を形成していた。

ズミ、キンコウカ、ウラジロヨウラク、レンゲツツジ、ヒメシャクナゲ、

チングルマ、ミツガシワ、オゼタイゲキ、コバイケイソウ、タテヤマリンドウ

などが顔をみせてくれた。

ウィークデイのせいもあったが静かな山行を楽しみ、

山を降りてからはいつもの「花咲温泉」に向かった。

露天風呂まわりのナチュラルガーデンが文字どおり

自然な感じで成長し、いい雰囲気になってきた。

湯上がりに生ビールで乾杯。心地よい疲れが生のうまさを倍増する。

休憩室でのんびりと過ごし、ゆっくりと帰路に。

関越道は空いていた。

・・・・・

それにしても山小屋の設備はずいぶんとよくなったものだ。

尾瀬小屋での風呂は循環式の湯がどんどん流れ込み、

トイレもウオッシュレット付きだった。

この日泊まった客は、私たち三人と神戸のご夫婦

そして初老の男性ひとりの計六人。

収容人数が百人の小屋でこの状況であった。

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     (朝陽浴びる至仏山/2010年6月)

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          (ミツガシワ/2010年6月)

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     (いい天気!/2010年6月)