温泉めぐり紀行

丹沢の新緑(2022年5月)

831.9月も終わり

2019-09-30 | 暮らし


更新せずにいたらあっという間に9月も終わろうとしている。
忘れないうちにいくつか日誌を書いておこう。

▼9月16日(月)
 

 奥さんと第15回ゾリステン弦楽アンサンブルコンサート(みなとみらい小ホール)へ。
ゾリステンは約20名の女性のみで構成される弦楽器演奏集団。
恒例となっているN響奏者をまじえての演奏プログラムは
「ヴァイオリンとヴィオラの為の協奏交響曲 変ホ長調K.364」。
白井篤(ヴァイオリン)、佐々木亮(ヴィオラ)の息の合った素晴らしい演奏が聴けた。
桜木町駅からホールへ行く途中、珍しいことに日本丸が帆を張っていた。
年に何回もないことなのでラッキーだった。


         みなとみらい小ホール


▼9月22日(日) 
 
 出張で上京中の長男が泊まりに来た。
ちょうど高崎から次女と孫二人が泊まりがけで来て、さらに長女夫婦と孫二人の計8人で
夕食を囲む。私は餃子をせっせと作った。

▼9月27日(金) 体操クラブの茶話会 

▼9月28日(土)~29日(日)

 歴史散歩の会 伊豆一泊旅行 18名参加。
初日は早めに宿に着き、ラグビーのアイルランド戦をTV観戦。
夕食はビールでカンパイし、カラオケも盛り上がった。
翌日は来宮神社を参拝。
熱海ビーチまで歩き、ジョナサンで昼食後、熱海駅で解散。
無事に行事が終わり、幹事としてホットひと息。



帆を張った日本丸 2019年9月14日

 


       


830.股間若衆

2019-09-09 | 暮らし

ときどき手持ちのスマホで自分の blog を見ることがある。
スマホ版には自身のブログの中でよく見られているものをリストアップする機能があり、
日によって多少の入れ替わりはあるが、
コンスタントに上位にランクインするのが「317.キンタマの品格」。
理由はよくわからないが、たぶん キンタマ・・という響きやgoogle、yahooの検索に引っかかりやすいせいなのかもしれない。

    「本のいらすとや」の画像検索結果


その記事はあとで見るとして、
ここではタマの方ではなく前に付いている棒の方の話し。
この夏、図書館で実に面白い本を見つけた。

  

せいきの大問題 新股間若衆」(木下直之著 2017年 新潮社)。
タイトルはもちろん「新古今和歌集」をもじったものである。
新と名うってるからには元の本があるわけで、木下直之は2012年に「股間若衆 男の裸は芸術か」を著している。世間では天下の奇書と云われてるらしい。
本題に入る前に先ずこちらの本についてちょっと寄り道を・・。

駅前や、公園、図書館、大学などに佇む男性裸体像。
著者は彼らのことを「股間若衆」と命名し、股間の性器がどんな具合か徹底観察する。

  

男の裸体彫刻で最大の課題は性器をどう表現するのか、ということに尽きるようだ。
見て見ぬふりしがちな我々一般人と違って著者・木下直之は、ありとあらゆる場所に出没して股間を調査をしまくる。
あるべきものとして正々堂々と表現されている股間がある一方、切断したり、訳の分からぬもっこりした塊ですませてしまってるものもある(それは官憲の取り締まりと自由な表現を求める彫刻家達との長い歴史がもたらした智恵なんだとか)。

こんな股間連中を著者は「切断型(または面取り型)」とか「曖昧模っ糊り」やら「とろける股間」などと名付けてる。この言葉のセンスが素晴らしい。
百聞は一見に如かずなので同書からこれらの股間写真を引用させてもらおう。
なるほど、写真をみればみるほど著者のネーミングの絶妙さに改めてうなってしまう。脱帽だ。





左が「曖昧模っ糊り型」 右が「切断型(面取り型)」 (同書p10から) 



こちらの二人はともに「とろける股間」型 (同書p36から)
溶解し、もはや原型をとどめていない これはいったいこれは何なのだろうか


この分類に従うならば、
今年の3月、四国へ旅行したとき愛媛県西条市の図書館の敷地に立っていた二人の男性裸体像は対称的な股間若衆であった。
ひとりは正規(性器)の表現だったのにもう一人は気の毒な「切断型」であった。
同じ敷地に住んでいながらこの扱いの差は何なのか、そのとき違和感をもったものだ。

*西条市は水の都とよばれるほど湧水が豊富な土地。その名水公園に立派な図書館が建っている

 
<切断型(面取り型)> 
初めから切ってあるのか、のちに切り取られたのか判然としない。
なぜか切断面が白く塗られている。化膿止めだろうか


<正規のスタイル> 日本人の体格ではないような気がする
この格好で、手をあげ、やぁ~と声をかけられても・・

  西条市図書館



さて、だいぶ寄り道をしてしまった。
著者の木下直之は1954年生まれの65歳、東京芸大大学院中退、現在は東京大学大学院人文社会系の教授。 文化資源学の一環として股間若衆研究を続けているそうだ。

あらためて「せいきの大問題 新股間若衆」(2017年 新潮社)の目次をひろってみると、

■帰ってきた股間若衆
■股間風土記
■日本美術の下半身
■春画ワ印論
■性地巡礼
■猥褻物チン列頒布論


著者の関心は男性彫刻から春画、そして股間東西(古今東西)の画、写真等へと留まるところをしらない。股間風土記は北海道旭川から九州鹿児島まで街中の裸像を訪ね、駄洒落満載の愛情深い目線で語っている。
洒落なのかお遊びなのか、はたまたまじめなのかふざけているのか、 その曖昧模糊としたゆるさが笑いのポイントをくすぐる。 そして、いつの間にか木下の脱力ワールドにはまってしまう。
まぁとにかく面白い本である。

ところで、この本で取り上げている河鍋暁斎1831~89)の人を喰った春画には恐れ入る。
裏表紙に河鍋暁斉の春画(下図)を載せているところをみても著者の入れ込み具合が分かる。
営みの最中である男(たぶん武士)のキンタマをチョンチョンとおちょくっているのか、それともネコパンチをくらわしてるのか、よく分からないが、このいたずらネコがなんとも可笑しくて可笑しくて肩の力が抜けてしまう。
この画が放つ間抜けなおかしさ、愛おしさに作者・河鍋暁斉の覚めた目を感じる。


こんな珍種の先生を抱えている東京大学はなかなかに懐が深い学府だ。


   河鍋暁斉 <笑絵三幅対> 左幅


  <これら二冊の書評>

    ■「新股間若衆」   朝日新聞のWEB 「論座」 
    ■「股間若衆」     田丸公美子による書評(新潮社)

    

話しはふたたびタマのほうにもどるのだが
爺さんのタマ袋はどうしてあんなにダラ~んと伸びて垂れ下がっているんだろうか。
通常サイズの2倍はあるんじゃないか。
いつも不思議に感じていることのひとつだ。
温泉地でよくみかけるから、爺さん共通の現象かも。

長年ぶら下がり続けたため筋(金?)力疲労でついに重力に負けて垂れ下がったから、とか、暖まりすぎたタマ袋を急速冷却するため一時的に表面積を大きくさせてるだけ・・とか。
その理由も分からず温泉にのほほんと入ってる日本人の何と多いことか。
ボーっとしてるとチコちゃんに叱られそうだ。

クーラーなんてない大学時代の夏、学内の生協・和室でサークル合宿をしていた。
暑くて短パン姿だった私はサークル部室であぐらをかいていた。
たまたま正面に座った後輩のY君が私の股間に何かを発見したらしい。
Y君は、苦笑いしながら明るくこう云い放った。

○○さぁ~ん、出てますよう

えっ、と下を覘いてみると、
たしかに短パンの脇からちょっとだけタマ袋 が顔をだしていた。
蒸し暑くて出てきたんだし、本人が出たがってるんだから仕方ない。
せっかく忠告してくれたY君には悪いがそのまま放っておいた。


「本のいらすとや」の画像検索結果





829.野湯・秘湯

2019-09-04 | 旅の空

 東北旅の前半で入った温泉二つ。

八九郎温泉? いまどうだべか、温泉湧いてっべかな、春、山菜とりさ行ったときは、たしかひとつしか湧いてながったなぁ、あの橋さ渡っていけば行ぐんだけど、今、アブが多くて多くて・・畑のあのビニールハウスのとこ、温泉あるから入ってたらいいべさ・・


東北道小坂ICを下りて国道282号を北上する。
けれど奥八九郎温泉への道が分からなくなってしまった。
庭先で草むしりをしていた農家のおばあさんに訊いたら親切に教えてくれた。

雑草生い茂るガタガタの山道を2~3キロ分け入る。
こんな所でパンクしたらやだなぁと思いながら走らせていたら、ひょいと赤茶けた岩土が剥き出しの場所に出た。
車を駐めた途端、アブの大群が寄ってくる。

直径1メートルくらいだろうか、赤土状の穴から勢いよく温泉が湧き出している。
ここが奥八九郎温泉だ。いやぁ、たどり着くまでが大変な温泉だ。
手を入れてみると40度くらいの適温。正真正銘の天然の温泉。まさに野湯である。

早く入ってくれといわんばかりに湯の勢いが止まらない。
もちろん入りたいのだが何せアブがうるさくつきまとう。
刺されたら厄介だ。絶好の野湯を前に泣く泣くあきらめるしかなかった。
時季を変えて来るしかない。






管理者の何があっても関知しませんというお知らせ


■素朴な八九郎温泉

山道をもどり、おばあさんに教えてもらったビニールハウスに向かった。
この温泉は八九郎温泉という。
簡素なハウスだが中は男女別に分かれている。

志を箱に入れ、戸を開けると小さな湯船があった。
身体を沈めると気持ちいい湯加減である。
ハァ~っとつい息が出てしまう。
ここは地域の人たちにとって大事な湯なんだろうな。
















■古遠部(ふるとうべ)温泉

この辺りは秋田と青森の県境が入り組んでいる。
奥八九郎温泉は秋田県小坂町。そこから国道282号(津軽街道)を5キロほど走って坂梨峠を越えれば、もうそこは青森県の碇ヶ関町。
古遠部温泉はそんな山間の林道を2キロほど入り込んだ山奥にある一軒宿だ。
携帯も通じない湯治宿である。

外で掃除をしていた女将さんに声を掛けて温泉へ。
午前中ということもあり、湯船は私一人が独占。
この温泉は何年ぶりだろうか
そのときはたしかおじさん達が5人いたなぁ
前立腺ガン手術をした入院仲間だといっていた。

 後で調べると2009年6月、イザベラバードの足跡と日景温泉を訪ねた際に入湯している

畳三畳ほどの浴槽から湯が贅沢に溢れ出ている。まさに源泉掛け流し。
茶色く変色しているので奥八九郎温泉と同じ泉質かもしれない。
直線距離で10キロくらいだから多分、地下の湯脈が繋がっているんだろう。

他に誰もいなし、湯からあがって仰向けになってトド寝する。
背中を湯が滑り流れて心地いい。本当に寝ちゃいそうだ。
いい温泉だ。






床にどんどん湯が流れ落ちる  寝っ転がってトド寝する



外をみると奥八九郎温泉と同じような赤土が露出している





 


828.ラストラン

2019-09-02 | 旅の空

道の駅チェリーランド寒河江で迎えた朝。今日もいいい天気だ。
コンビニでコーヒーとサンドウィッチを買って簡単朝ごはん。
涼しかったせいもあるが昨晩はよく寝た。
もうすっかり車中泊の身体になりきっている。
出発して今日で10日になる。そろそろ旅の仕舞い支度を・・。

 道の駅チェリ-ランド


チェリーランドを出発。
6月に来たときは山辺町で湧水を汲んで帰ったが今回はパス。
国道458を走り上山温泉に入った。いつものルートだとバイパスを利用して温泉街を避けてるところだが今回は行って見ることにした。
こういう温泉町にはたいてい共同浴場があるものだ。
案の定、「下大湯公衆浴場」を発見。入浴料はなんと150円!!。
朝の8時ということもあるせいか客は二人のみ。透明な温泉が贅沢に溢れ出ている。
寝汗を洗いヒゲを剃ってさっぱり。



米沢市を抜けて国道121号に入り、蔵とラーメンの町、喜多方を目指す。
会津大仏の看板があったので寄り道をする。1227年の開山の叶山願成寺というお寺さんである。
夏の昼近く、しかも暑い日射しの下では参拝する人はいない。
奈良とか鎌倉の大仏をイメージすると少しガッカリするかもしれないが、国指定の重要文化財である阿弥陀如来像、観音菩薩、勢至菩薩を間近で見られるのは有り難い。
お昼はやはり喜多方ラーメンに限る。ということで「一平」という店で本場の喜多方ラーメン(650円)を食べる。縮れ麺とスープがからみあい、焼豚がとろとろで美味かった。

さてっと、お腹も満足したのでいよいよ旅の最後の目的地、福島県小野町の満福寺を目指す。










会津大仏


 



■東堂山 満福寺

猪苗代湖に沿って国道49号を走る。
田んぼの緑と入道雲のコントラストが美しい。夏らしい光景だ。
郡山市内を抜け小野町に入る。ぐっと山間の里山風景に変わった。
林道をぐんぐんと高度を上げて辿るとようやく満福寺に到着。
時刻は午後の3時半。あさから220キロ走ってきた。

さて、ここにやってきた理由は羅漢像をみるため。
山門をくぐり本堂の前を歩いて裏山にまわると、そこにおびただしい数の羅漢像が立っていた。
正統派の羅漢から少々くだけたものまで実にユニークな表情の羅漢たちが迎えてくれた。

ひとつひとつ見ていくとこの羅漢を奉納したひとの思いとかが伝わってくる。ここと似たような羅漢像は、
たとえば箱根仙石原の長安寺、川崎市麻生区の浄慶事などでも見ることができる。





磐梯山





満福寺山門


本 堂


本堂の裏山から

 

 

 

  





さぁ、そろそろ旅仕舞いにしよう。少々身体も疲れてきたし、潮時かもしれない。
満福寺の駐車場を出発。時刻は午後4時半。
阿武隈道路を走り、東北道矢吹ICに入る。
川口JCから外環道を大泉ICで降り、環八経由で用賀から東名下り線へ入り横浜町田で降りる。

自宅には午後9時55分に到着。今日だけでも514キロ。
山県の寒河江から横浜までよく走ったもんだ。
今回の旅、10日間で走った走行距離は2544キロに達した。

奥さんと久しぶりの食事。新青森駅で見送ったとき以来だ。
布団の上で寝るのも久しぶり。
やはり我が家が一番である。


   ここでもう一度 東北旅のおさらい


◎期 間    20019年 8月1日~10日

◎天 候    全日程晴れ

◎走行距離  2540キロ  ガソリン補給量 136リットル

◎入湯数   13 湯
            奥八九郎温泉 古遠部温泉 浅虫温泉 エルムの湯
            酸ヶ湯温泉   蔦温泉    鍋石温泉 大深温泉
            鶴の湯温泉   黒湯     楠の湯   ゆりんこ温泉
            上山温泉

◎宿 泊    テント泊 3日 車中泊 6日

◎巨 木    日本一の大イチョウ(青森県北金ケ沢)
                    長倉の大杉(山形県戸沢村) 関の大杉(青森県鰍沢)

◎ブナ林    白神の森コース(青森県鰺ヶ沢町) 
                     桃胴滝コース(秋田県森吉町)

◎祭  り   青森ねぶた、平川ねぷた、五所川原立ちねぷた

◎仏 像    会津大仏 (山形県喜多方市)

 


   




 


827.長倉の大杉

2019-09-01 | 旅の空

今日から9月。ちょうどひと月前、東北旅に出立した。
これはその9日目の記録。

■千体地蔵

寝苦しかった「道の駅ぽぽろっこ」での一夜。草刈り機のエンジン音で目が覚めた。
とりあえず顔を洗いにトイレへ行く。昨夜は気がつかなかったが、目の前に羽越本線「うごいわや駅」があった。
さて、今日はどこへ行こうかなと眠い頭を抱えながら町の観光案内盤を見上げていたら

なに、なんか珍しいもんでもあるのかい ?

おじさんが話しかけてきた。さっきまで草刈り機の音がブンブン鳴っていたが作業が終わったらしい。

この千体地蔵ってところへ行ってみようと思ってんですがね、道に迷っちゃうといけないんで写真撮っておこうと思って

他にも草刈り作業を終えたおじさんたちも集まってきた。千体地蔵行きたいだってよ、う~んどう説明したらいいかな、すると別のおじさんが顔を出して
この前の道(国道105号線)をあっち(北方向)さ行って、右にカーブする所に左に入る道があるからそこを曲がっていけばいいさ、たしか看板が出てたとおもうよ

とりあえず車を走らせて20分ほど、千体地蔵に着いた。
お地蔵さんが山の斜面に横にずらりと並んでいる。千体はないかも。しかし、想ったより薄暗いし、陰気な感じなので写真を数枚撮って出発。

海沿いの国道7号線に戻り南下する。由利本荘市内に入ると「道の駅にしめ」が目に入ったのでトイレ休憩。
その隣に24時間営業の「にしめ湯っ娘ランド」を発見。朝食付一泊2500円(受付16:00~翌9:00)と書いてある。
入浴後に仮眠施設があるんだろう。こっち方面に旅するときはぜひ使ってみよう。








千体地蔵

   
湯っ娘ランド




■象潟の蚶満寺

象潟までやってきた。何度も訪ね来ているのですっかりなじんだ土地柄。
何だかホっとして急に眠くなってきた。松尾芭蕉も訪ねた名刹、蚶満寺の駐車場に駐めて仮眠。
このあと、八幡町の日帰り温泉施設「ゆりんこ」でひと風呂。



■長倉の大杉

国道345号を南下し最上川を渡って国道47号線に合流。戸沢村の古口を右折し田舎道を走る。
途中、郵便配達のおじさんに道を訊きながらさらに走る。
目的の長倉の大杉は、2年前の2017年6月、NHK・BSプレミアム「こころ旅」で火野正平が訪ねた場所だ。

以来、ずっと行ってみようと暖めていた場所のひとつだ。
今神温泉との分岐点を左に入る。農家が一軒だけ建っている所で道がなくなった。
小さな駐車スペースに車を駐めて見上げると巨樹がみえた。
15:30 長倉の大杉に到着だ。

高さ40メートル、幹回り12メートル、樹齢1200年余の堂々たる姿である。
幹に触りながら生命力を分けていただく。1200年前ということは平安時代?空海が活躍していた頃からこの場所、この地で過ごしてきたわけだ。
この戸沢村周辺には杉の巨樹が多い。たとえば巨木の土湯杉が群生する「幻想の森」やトトロの姿をした鮭川の大杉などがみられる。もともと秋田・最上地方には杉が自生していたのかもしれない。










 長倉の大杉は奥深い山里に棲んでいる



巨樹についての詩人らのこんな言葉がある


◎長田弘(詩人) 「イツカ、向コウデ」 より

まっすぐに生きるべきだと思ってた。
間違っていた。 ひとは曲がった木のように生きる。
きみは、そのことに気付いていたか?

◎小林秀雄 「樅の木」より

老醜という言葉がある。
人間のみならず、私の家の犬も老醜を現すに至っているが、
大木にはこれが全く当てはまらず、老いていよいよ美しいとは、どうしたわけか。


 

■道の駅寒河江チェリーランド

今日の宿泊地は寒河江市の「道の駅チェリーランド」に決めた。
寒河江には、2か月前にサクランボを買いに来たばかりだし、道の駅の様子はよく知っている。
午後7時15分、夕焼けに染まる「道の駅寒河江チェリーランド」到着。
道の駅の店舗は閉まっているがパーキングにはキャンピングカーなど10台ほどが駐まっている。
車中泊組だろう。
今日の走行距離240キロ、旅に出てからは2030キロになった。
そろそろ旅の疲れもでてきたようだ。今晩は早く寝よう。