温泉めぐり紀行

丹沢の新緑(2022年5月)

983.福島・山形ツーリング(4) ヒメサユリ・石の湯

2022-06-29 | 旅の空

 

■旅の最終日

旅に出て好天に恵まれている。今日はいよいよ旅の最終日。自宅へ帰る。

7時40分 ホテル出発。ここまで延べ850キロ。

 

飯坂西ICから東北自動車道に入る。

午前中の目的地は南会津地方の高清水自然公園。ここのヒメサユリの群落を見に行く。

今の時期が見頃らしい。

 

カーナビに目的地をセットしてスタートしたのだが、

あとでこれがとんでもない山道を通るルートだったことが分かる。

郡山JCTから磐越自動車道に入り、会津坂下ICで降りる。

柳津・昭和線という国道410号へ誘導される。

これがなかなかの田舎道でたくさんの集落を越えていく。芋小屋なんて地名もある。

 

途中から土砂降りの雨が降り始め、まいったなぁ・・と思ってたのだが次第に止み始めて

高清水自然公園へ到着したときにはすっかり止んでしまった。

時間は10時30分、延べ走行距離は1015キロ。

 

入園料300円を払って園内へ。

ヒメサユリはなんとも可愛らしい花だ。興奮して何度も写真を撮る。

今日は日曜のせいもあって大勢の人が見にきている。

白樺と青空、夏雲と緑の高原。いいところだ。

ヒメサユリもよくこれだけ咲くものだ。

普段の手入れが行き届いてるのだろう。

イノシシに球根を食べられないように電気柵で周囲を囲っている。

 

11時40分、ぐるりと回ってきたあと受付の女性に訊いてみた。

これから駒止湿原に行ってみようと思うのですが

今はワタスゲがきれいですよ、という。

 

じゃぁこれから行ってみます、というと隣にいたおじさんが怪訝そうな表情でこういった。

ここら辺りじゃね、山には午前中にしか入らないのさ、午後になるとクマでるからね

事故が会ってからでは大変だし、できたら山には2人で入らないと

 

つまり、止めときなさいということだ。

素直に忠告にしたがって駒止湿原は諦めた。

 

 

 

■湯ノ花温泉 石湯

南会津地方にはなかなかユニークな温泉がある。

たとえば電気屋さんの中にある温泉(里の湯)。

ここは依然として福島県人以外は入浴不可のお知らせが貼ってある。

去年の10月に来たのだがその時と全く変わっていない。

 

というわけでその先の湯ノ花温泉「石湯」へ向かった。

湯ノ花温泉は旅館がポツポツとあるだけ。ひなびた温泉地だ。

昼時に到着したので蕎麦屋に入り「もり蕎麦」を注文。さっぱりした美味さ。

 

川沿いに歩いて行く。渓流釣りを楽しむ人がいる。

石湯へ行く。

誰もいない。

ゆっくり過ごせると思ったが源泉掛け流しの湯船、とにかく熱い、我慢して入れるレベル

ではない、火傷しちゃうくらいの激温だ。多分50度くらいじゃないか。

 

そこで水道からビニールホースが伸びてるのでこれでうすめることにした。

ただ、湯船本体に水をいれても適温になるとは思えないので隣の小さな湯だまりに

水を入れ、なんとか体を沈めた。

地方には個性的な温泉がたくさんあって楽しい。

 

・・・・・・・・

 

温泉(里の湯)がある電気屋さん

石湯

とてもじゃないが熱くて入れない  火傷してしまう

巨石が湯船に突き出しているので石湯というらしい

右側の小さな湯だまりに水道水を注いで入る

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

さて、今回の目的の一つであるサクランボも買ったし、あとは自宅へ帰るだけ。

その前に高崎に寄って娘夫婦とおばあちゃんのところへお土産を置いていこう。

自宅へは20時頃到着。

今日だけで550キロ走った。

総走行距離は1400キロ。

 

福島・山形旅のまとめをすると・・

■日 程  2022年6月21日~26日

■宿 泊  車中泊1 、ホテル4泊

■走行距離 1400キロ ホンダN-BOX

■温 泉  11箇所 

      新湯共同浴場・寺 湯、むじな湯 (那須塩原)
      山口温泉 (南会津)
      夢の森温泉(喜多方)
      小野川温泉・共同浴場 尼湯、野天風呂(米沢)
      赤湯温泉 湯こっと
      上山温泉 下大湯共同浴場
      寒河江温泉
      深掘温泉(大石田)
      湯の花温泉・共同浴場 石湯

■お 寺  慈恩寺(寒河江)  萬松寺(山形市)

 


 

 

 

 

 

 


982 福島山形ツーリング(3) 慈恩寺と四季の森

2022-06-25 | 旅の空

 

■旅の4日目 ~慈恩寺~

今朝はサクランボを買うのにひと仕事だった。

ホテル前のJA直営店アグリランドには九時の開店前にもう100人程が並んでいる。

開店と同時にサクランボコーナに殺到!

佐藤錦と紅秀峰を4箱買えたものの、この混雑ぶりには閉口した。

 

慈恩寺に参拝。
 
毎週土曜の夜にライトアップのイベントが催される。

是非みたいところだが今宵の宿は福島なので断念。

土曜なので参拝客がいつもより多いような気がする。
 
 
さらにクルマで30キロ北上。

大石田町の「まんきち」という蕎麦店でお昼とする。

ここは何年か前にきたことがある。
 
カーナビに登録済みなのでスムーズに来れた。
 
1鴨汁そばを注文。
 
名物の板蕎麦は見た目よりずっとボリュームがある。
 
食べ終わって外に出たら入店待ちの行列ができてる。
 
 
そして、次は
 
そば店の目の前にある温泉施設「あったまりランド深堀」へ直行!
 
うすい茶色の湯。
 
少し肌がヌルヌルする。
 
たぶんモール泉だろう。
 
 
 
 
 
慈恩寺
 
  
 
             
 あったまりランド深堀
 
 
 
 
■福島へ
 
山形は暑い。東蔵王で33度。クルマのエアコン入れっぱなし。
 
高畠ICから東北中央自動道に乗る。これで3回目だ。
 
片側1車線なので先行車両のスピードに依存した速度になってしまう。
 
 
大笹ICで降り、近くの道の駅でひと息つく。
 
備え付けのパンフレットをみて「四季の森」に立ち寄ることにした。
 
ここは朝ドラ「エール」のロケ地でもあったとのこと。
 
およそ30分で到着。森林公園というたたずまいだ。
 
自然の木立や清流のせせらぎに包まれながら探索路を歩く。
 
 
敷地内にはレストランもあるし無料で利用できるキャンプ場もある。

テントの貸し出しもあるので機会があればぜひ利用してみたい。

ただ、「熊注意」の看板が気にかかるが・・・。

19時、今宵の宿の福島駅西口のホテルへむけて出発。850キロ
 
 
 
 
四季の森                 
 

鳥の鳴き声がする

 
   せせらぎの声
 


981 福島・山形ツーリング(2) 温泉三昧と藤原実方の墓

2022-06-24 | 旅の空

■旅の3日目 ~温泉3湯と藤原実方の墓~

今日24日は、再び東北中央自動車の無料高速区間を利用し米沢市へ入り、

国道13号線を北上して赤湯温泉にやってきた。

赤湯温泉には共同風呂がいくつもある。そのなかの「とわの湯」を訪ねた。

張り紙がしてある。

   新公衆浴場「赤湯温泉 湯こっと」の開業にあたり、とわの湯、あずまの湯は

   5月15日の営業をもって閉湯とさせていただきます。

新浴場のへの地図も書いてある。

その新共同浴場「湯こっと」(300円)は、6月5日にオープンしたばかり。
まだひと月も経っていない出来たてホヤホヤ。
建物もオシャレだ。天井も高いし、檜の香りがする。
明るくて気持ち良い温泉である。
寒河江までの通り道に上山温泉がある。
だまって素通りはできないので共同湯「下大湯」へ寄り道。
地元のおじさん達で賑わっている。
45℃前後の熱い温泉湯上がりはサッパリした感じ。





■藤原実方の菩提寺 萬松寺
話しは前後するが赤湯と上山のふたつも温泉に入ったし、あとは寒河江市のホテルへ行くだけだ。
寒河江への道は山形市内を通る。
そこで、以前行ったことがある萬松寺を再び訪ねてみることにした。
「863実方塚の謎」(2020.5.29)に取り上げたお寺である。
宮城県名取市の実方の墓はあれはウソ。
あの場所は実方の遺骸を火葬した場所にすぎないのさ。
火葬した場所をお墓とするんだったら全国どこでも墓だらけだろうって名取市長に文句を言ったのさ。でもNHKで放送しちゃったからなんて言い訳して、どうしょうもないバカだ。
今の世の中、何でも先に言ったもの勝ちみたいで腹が立つ。
とにかく「平家物語」を読んでみろといいたい。阿古屋の松を読めば、実方が萬松寺に埋葬されたとということが分かる。そういう出典を研究もしないであれこれいう輩が多くて困る
さっき、あんたが藤原実方の墓が三箇所あるのですがどう理解したらよろしいですか、と云ったろ。それ聞いてムカッときてな、そういう連中がとにかく多いんだ。
これはたまたま境内にいた坊主頭の人の話しである。
話しぶりや接し方をみると、東北人にありがちな意地っ張りで偏屈で意固地な性格
おおいに発揮している。
私の両親も東北人だし親戚も多いのでその気質は熟知しているつもりだが、
それにしても彼がどういう立場の方なのか存じ上げないが,
ものの云いかたや態度はNGもの。
藤原実方、阿古那姫も眉をひそめてるのではないか。
彼の人の言う「平家物語」を読んでみた。

平家物語 第二巻 第十七句 成親流罪・少将流罪 有木の別所 阿古屋の松の沙汰」(新潮日本古典集成)。
これを読む限り、藤原実方が阿古屋の松を探しているとき翁に松の所在地を教えてもらった
エピソードは書かれてはいるものの、実方の埋葬場所を示唆する記述はない。
やはり藤原実方の埋葬場所・墓所は依然として謎のままなのである。
そして今日3つ目の温泉が山形県寒河江市の温泉施設「ゆ〜チェリー」。
内風呂が二つに露天風呂がひとつ。それぞれ源泉が異なる3種の湯が楽しめる。

ホテルに併設されているので宿泊客は何回でも入れるのはありがたい。665キロ
 
 荒廃している山門
藤原実方の廟



980福島・山形ツーリング(1) 雄国沼湿原と野天風呂

2022-06-23 | 旅の空

 

6月21日(火)、夜23時、奧さんにさんに見送られて東北旅へ出発。

26日に帰宅の予定。

東名、圏央道を経て東北道の佐野SAで車中泊。124キロ。

 

■2022年6月22日 旅の1日目

西那須野ICで降り、そのまま400号線を塩原温泉へと向かう。

その後どうなったか気になったので福渡温泉に行ってみた。

岩の湯は落石の危険、ということで閉鎖中。

渓流を眺めながら入る風情ある露天風呂だったのにとても残念だ。

そしてもうひとつの不動ノ湯。こちらも湯が空で使えない状態。

注意書きには8月限定で開けると書いてある。

その代わりに近くに足湯ができていた。地元有志がつくったとか。

この閉鎖に至った理由だが、数年前、ここでAV撮影をしたことによるとのことだ。

本当に温泉愛好家には迷惑な話しである。

 

 ここで8年前の2014年に来た時の写真を載せてみよう。

 

渓流を眺めながら湯を楽しめる岩の湯

風情ある岩の湯

岩の湯から渓流沿いに5分歩くと・・

ヒョウタン型の湯船に湯が注ぎ込む不動ノ湯  今は湯船は空っぽで落ち葉が・・

 

どこか温泉はないかいな、と探していたら近くに「湯っぽの里」のあることが分かった。

円形の建物に沿ってぐるりと足湯がある。足湯専門の施設だった。

どおりで入浴料が100円なわけだ。

やはりちゃんと温泉に入りたいので、備え付けの観光パンフで探してみると、

この先の紅葉ラインの途中にいくつかの共同風呂があることが分かった。

 

15分ほど山道を登っていくと、ほんのりと硫黄臭がしてきた。温泉は近いようだ。

道沿いに旅館や土産物屋が並ぶやや開けた場所にでた。ここが新湯温泉のようだ。

正式には新湯共同浴場といい、3箇所ある。

そのうち「寺の湯」と「むじなの湯」に入った(料金いずれも300円)。

どちらも熱い湯で硫黄泉のため白く濁っている。

とても熱い湯なのだが我慢しているうちに慣れてくる。

 

このあともうひとつ。

福島県南会津町山口村「道の駅きらら289」の中にある山口温泉に入る(700円)。

ここの温泉は41度の塩化物泉でやや茶色をしている。

会津若松市の日光街道沿いにある「芦ノ牧温泉ドライブ温泉」。

ここにも立ち寄ったが夕方6時過ぎだったため閉館したあと。残念、次の機会で・・。

建物は昭和の匂いがする古びたドライブインだった。

 

20時、今宵の宿、東横イン・会津若松に到着。

夕食は回転寿司のスシローで済ませた。

こうして1日目が終わった。390キロ

 

■2022年6月23日 旅の2日目

 

ホテルを7時20分出発。目的地は雄国沼湿原
 
旅の目的の一つがこの湿原のニッコーキスゲだ。
 
この季節、マイカー規制しているので萩平駐車場に駐める。
 
ここから金澤峠までシャトル便バスが出ている(往復1200円)。
 
 
8時35分バス出発。乗客は10人。意外と少ない。
 
細くて急な林道カーブをうまくかわして高度をあげていく。
 
ときには小枝が窓を叩き、くねくね道路に少し酔ってしまいそうになった。
 
20分後、峠に到着。右に喜多方市の町、左に湿原が眺望できる。
 
 
金澤峠の展望台からこれから歩く雄国沼湿原がよく見える。
 
「熊に注意」の看板を横目に湿原に続く道を降りていく。
 
山ツツジの木立のなかからハルゼミの合唱が聞こえる。
 
この時季の東北、北海道でよく耳にする。初夏の風物詩といえる。
 
 
湿原には人がひとりだけ。ほぼ独り占め状態。
 
キスゲ、ツツジ、ワタスゲが見頃を迎えている。
 
ついつい写真を撮ってしまう。
 
曇り空の涼しい空気につつまれ、静かな散策を楽しむ。
 
・・・
 
 











 
 
 
10時20分、シャトルバスで金澤峠を出発。
 
20分後、萩平駐車場に到着。12時、いつも行く「来夢」の喜多方ラーメンでお昼。
 
今宵の宿は福島駅前なので直行するには時間が早すぎる。
 
カーカビの周辺情報の検索機能で温泉を探すと、
 
喜多方市から北に二十分ほどの「夢の森温泉」のあることが分かった。
 
 
■夢の森温泉
 
クルマで10分で到着。料金300円と安い。
 
畳の広い休憩室もあってなかなかにいい。
 
温泉は透明な湯だ。
 
天気がいいので露天風呂が気持ちがいい。
 
陽を浴びながら入る温泉は最高だ。
 
 
 


  夢の森温泉 露天風呂
 
 
 
■小野川温泉 ~共同浴場と極上の野天風呂~
 
そしてもうひとつ立ち寄ったのがが小野川温泉
 
道沿いに小野川温泉という標識をみてしまったので、立寄り道 !! ということになった。
 
実はこれがなかなかいい温泉だった。
 
ところで、
 
これは私流の情報収集法なのだが、道の駅などでパンフを手に入れ、温泉や名所旧跡、
 
おすすめスポットを探す、ともかく現地の人に訊いて、教えてもらうことに尽きる。
 
そして道路を走りながらキョロキョロして沿道にある標識情報を探す。
 
○○観音、○○寺、○○の滝、○○温泉・・とか道路沿いに標識が立っている。
 
これが案外役に立つ。寄り道情報源のひとつなのだ。
 
 
 
 
ところで小野川温泉はとても小さな湯の町だ。古い旅館のたたずまいが旅情をかきたてる。
 
小野小町がこの温泉で体を癒やしたとか。「尼湯」という共同湯に入った(200円)。
 
小さな湯舟には先客のおじさんが二人。
 
白い湯の華が湯船の底に沈んでいる。
 
どんどん熱い湯が溢れ出る。
 
それにしても熱い。熱いのを我慢する。多分45℃はあるだろう。
 
ジッとして身体の表面が熱さに同化するのを待つ。動くと熱さが襲ってくる。
 
 
湯船の底に白い湯の華が薄く削った昆布のようにゆらゆらしている。
 
すると地元のおじさん、備え付けの巨大なスポイトを取り出し、湯の華を吸い上げ始めた。
 
太さ直径10センチ、長さ1メートルほどの塩ビ製だろう
 
器用な人の手作り作品に、なるほどなぁ、感心してしまった。
 
 
 
さっぱりとした気分で外に出て観光案内板を見ていたら、
 
川沿いのホタル公園に「露天風呂」があることを発見!!。
 
さっそく探検に行くことにした。
 
 
橋を渡った左側に、二つ露天風呂があった。
 
手を入れてみると、手前が熱めで向こう側の風呂がぬるめだ。
 
これはまさに入りごろである。
 
湯船の真ん中にある壷から温泉が湧きあがっている。
 
脱衣場も囲いもない、あけすけの造りである。
 
 
対岸の土手や民家からは丸見えだが、エイやぁ~と裸でドボン!
 
川のせせらぎ、鳥の声を聞き、夕方の涼しい空気を吸いながら湯をたのしむ。
 
思わず体験できた最高の野天湯であった。
 
 
夕方4時10分、出発。
 
米沢北IC から東北中央道へ。福島の大笹ICまで約30キロが無料区間となっている。
 
福島、米沢間を結ぶ大事な路線なのでけっこう交通量がある。
 
今夜の泊りは福島駅前の東横イン。530キロ
 
 
 
 
  

 


夜はホタルが飛ぶらしい

手前の露天風呂が熱い 向こう側のふろはややぬるめ


湯を独り占め
 
 





979.鎌倉散歩

2022-06-19 | 暮らし

正直なところこんなに大混雑するとは想わなかった。

アジサイで有名な明月院。

北鎌倉駅に電車が着く度にどっと人が吐き出される。朝の通勤ラッシュ並みの混雑だ。

ほとんどの人が明月院に向かう。

そのため100メートル以上の大行列ができている。

やっと山門まで辿り着き、500円の入場料を払い寺の中に入っても大混雑。

ぎゅうぎゅう詰めの大行列ができてなかなか前へ進めない。

息苦しいほどの混雑ぶりに困惑する。

花を愛でるどころではない。

これだけ多くの人流をさばくためには相当の人員配置が必要なのに

みるかぎり配置しているのは「最後尾」とかいたプラカードを掲げるおじさんと山門入り口

のおじさんふたり、境内では植木職人らしき姿の人物が2~3人立っているだけ。

入場制限するとか係員をもっと置いて人の流れを誘導するとかしたらいいのに

入れるだけ入れてあとは知らんぷりの寺の無神経な姿勢にちょっと腹が立つ。

大行列、大混雑を甘んじてまでアジサイを見に来てしまう理由はなんなのか?。

 6月のアジサイ = 北鎌倉の明月院

という図式が人々のあいだに刷り込まれてしまってるせいなのか。それとも

行列することに慣れっこなってしまったお人好しが多いためだろうか。

・・もし独りなら行列をみた瞬間、当然ながら引き返してしまう。

アジサイはどこでも見られる。明月院のアジサイが特に美しいわけではない。むしろ

青色のアジサイが多くて単調な印象だ。

アジサイに罪はない。悪いのは寺側の拝金主義のほうだろう。

この季節、明月院は行かない方がいい・・というのが結論である。

でも今日は歴史散歩Walking の仲間16人と歩いているので、勝手が違う。

人酔いした明月院をホウホウの体で脱出し横須賀線まで戻ってきた。

しかし、埋め合わせするかのように、

このあと訪ねた長寿禅寺、浄光明寺が素晴らしかった。

■宝亀山長寿禅寺

明月院から歩いて15分ほどの長寿禅寺(拝観料300円)は、足利尊氏の邸宅跡に創建された臨済宗の寺。

普段は開けていないお寺である。

春(4月~6月)と秋(10月~11月)の金土日・祝日のみ開けている(雨天は中止)。

本堂、書院、小方丈から眺める庭のすがた風情がいい。

まさに日本美である。

秋の紅葉を窓越しにみるのもよさそうだ。庭のアジサイも種類豊富。

境内裏山には足利尊氏の遺髪を埋葬したお墓がある。

さきほどまでの明月院の騒々しさから想像できないほど長寿寺には静寂な空気が流れていた。



泉谷山浄光明寺

光明寺の創建は建長三年(1251年)。開基は北条時頼、北条長時と伝えられている。

このお寺も年中オープンしているわけではくて、

拝観できるのは木、土、日、祝日のみ。

雨が降ったり湿気の多いときは拝観中止となるので要注意だ(8月は拝観中止)。

受付で200円を払って境内に入ると目の前にビャクシンの巨木(樹齢750年)が待っている。

もともとこの土地は山を削ってできた場所とのことだ。

なので仏殿と観音堂が建っている場所はやや狭い。窮屈である。

受付にいた男性が少々お時間いただけますかといって寺の由来などを説明してくれた。

仏殿の阿弥陀三尊像、観音堂の阿弥陀如来・観世音菩薩・勢至菩薩はいずれも国指定の

重要文化財である。

鎌倉は湿気の多い地形なので、文化財の維持管理は大変な苦労があることだろう。

雨が降ったら仏像保護のためか観音堂の扉を直ぐに閉めてしまうそうだ。

正面に立ちはだかる岩崖の石段を登ると

歌人藤原の定家の孫で歌道の名門、冷泉家の始祖である藤原為相(ためすけ)の墓がある。

為相の母は京から鎌倉への紀行文「十六夜日記」の作者である。

墓を振り返れば、鎌倉の町並みと湘南の海が見えた。

藤原為相(ためすけ)の墓



978.おいしい学校

2022-06-15 | 暮らし

ほぼひと月ぶりの投稿。

・・・・・・・・・・

山梨県北杜市に明治・大正・昭和の三代それぞれの木造校舎が現存している場所がある。

そのなかの昭和校舎を利用し、

農産物直売所や和食店、レストランをオープンしている一画がある。

おいしい学校」である。

 

 

 

6月初め、高崎市の奧さんの実家を訪ねた。

元気に暮らす母の様子を見届け、奥さんは安心した様子である。

その帰り道、

久しぶりに佐久から清里、須玉へ抜ける141号線ルートで帰ってみようじゃないか、ということになった。

 

道中、お昼はどこにします? と奥さん。

しばらく考えて、清里の先の津金地区に「おいしい学校」のあることを想いだした。

以前、そこのレストランでイタリアンのコースを食べてとても美味しかった記憶がある。

 

清里を過ぎたあたりで141号を離れ、坂を下っていくと間もなく「おいしい学校」に到着。

以前と変わらぬ広々した校庭に車を駐め、旧校舎の階段を上っていく。

レストランの名前は「ぼのボ~ノ」。

 

昼時なのでテーブルがそこそに埋まってる。

サラダ、スパゲティー、アイスコーヒーを注文。

わたしは甲州牛と信玄豚のボロネーゼ。

奧さんはフレッシュバジルと水牛モッツァレラのトマトソース。

どれも美味しかった。正解だった。

 

ここにはハーブの香る立ち寄り湯もある(420円)。

けれど、今回はいつもの「みたまの湯」へと向かう。

 

 

 

 

明治時代の校舎はカフェに活用されている

 

 

 

中央高速の須玉ICに入る。

甲府南ICで降り、みたまの湯へは20分ほどで到着。

日曜日なので少々混んでいる。

二度も湯に入り昼寝して過ごす。

ミヤゲに甘々娘という品種のトウモロコシを購入。

明るいうちに帰宅。