クルマ旅は自由気ままでいいものである。
初めての町を走るとき、この土地に住む人の暮らしはどうなんだろうと、つい想像してしまう。
だから、旧街道や地方道、3桁国道を好んで走るようにしている。
バイパスや高速道路は生活感がないので、できたら使いたくない。
周りをキョロキョロしたり、ラジオや音楽を聴きながら頭の中では実にとりとめもないことを考えている。

■今日どこへ行こうか?
旅の良し悪しは、
ひとえにいい情報に巡り合えるかどうか、ではないだろうか。
ひとつの情報がさらに別の情報を引き寄せる好循環が生まれると、
旅は予期せぬ方向に向かって動き出し、ワクワク、ドキドキ楽しいものになる。
ではその情報をどこで手に入れるのか?。
私の場合はこうだ。
ホテルでは地元紙を積極的に読む、地元のローカルテレビを見る。
立ち寄った道の駅では観光チラシを手に取ってみる。
道の駅には観光ポスターがよく貼ってあるので注意深く見てみる。
ポスターには、その季節限定の花の見ごろの観光情報だったり名刹や旧家、
仏像展、美術展などのイベントが紹介されている。
ローカルTV局番組には祭りなどのイベントを紹介する放送があったり、
明日の天気予報などの情報を得られる。たとえば、
今、○○町の桜がみごろを迎え、大勢の人で賑わっています・・なんて映像をみれば、ちょいと寄り道したくなるというもの。
去年の春、福島県猪苗代町の観音川の桜並木(動画)を見に行ったきっかけは、前夜のホテルの部屋で見たTVだったし、今回訪ねた秋田県美郷町のラベンダー園は道の駅の観光ポスターで見かけたものだ。さらに、
新潟県寺泊の砂浜に咲く花「ハマボウフウ」は新潟日報の記事を読んで、
じゃぁ、行ってみようということになった。

秋田県美郷町のラベンダー園 
新潟県野積海岸に咲くハマボウフウ
国道沿いの案内板も土地の名所を紹介してるので、運転しながらきょろきょろしている。とくに○○温泉の広告看板は自動的に目がキャッチしてしまう。
あとは地元の人だ。訊けば必ず教えてくれる。
私は旅に出るとなぜだか人なつっこい人間になってしまう。
旅の空気が自己を解放してるせいかもしれない。

■いったいどこに泊まろうか
旅先ではどこに泊まるかというのは大事ポイントのひとつ。
私の場合、
宿泊先によく使うホテルは東横インである。
アパホテルやルートイン、スーパーホテルなどのホテルチェーンはあるけれど、なんといっても東横インがいち押し。
理由は簡単。
当日16時までに連絡すればキャンセル料金が発生しないから・・である。
放浪旅では、その日、その場、その町の雰囲気や気分でルートを変えてしまうことがある。
なので、16時までキャンセルの猶予期間があるのはとてもありがたいのである。また、東横インは10泊すると1泊分が無料となるサービスがあり、これまで5回は活用させてもらった。
東横インが満杯の時はアゴダとかトリバゴなどの宿泊予約サイトで探すこともある。
ホテル以外で泊まる候補を挙げるとすれば、
ユースホステル(YH)、24時間営業のスーパー銭湯、会員登録はしているものの未だ使ったことはない「快活クラブ」(鍵付き個室)などがある。
ユースホステルは会員でなくても泊まれる。
たとえば、京都太秦の「宇多野YH」は相部屋で3450円(食事無しの場合)。非会員もこの料金。
私は四国の行きかえりに中継点としてよく利用している。
館内は広くてきれいで食事(別料金)もおいしい。おすすめの宿だ。ただし、
京都はいま、インバウンドでごった返しているようだから、どうだろうか。
また、愛媛県松山市の「松山YH」もおすすめ。
道後温泉本館に歩いて10分足らずの好立地。
朝6時に道後温泉本館で鳴らす太鼓を聞いたら朝風呂にぶらぶらとでかけるといい。朝食付きで3030円。
その一方、観光地から遠い地方のYHは苦戦を強いられている。
YH協会本部からの補助なんて一切ありませんからねぇ、
むしろ本部への年会費を支払うほうが大変です。
経営は赤字ですね。
私は大学院で自然環境調査のほうを研究してたんですが、
そっち方面のアルバイトして何とかやりくりしてるんですが・・
何年か前に山形県内のYHに泊まった際、若い経営者がそう語っていた。
やはりというか、後に、このYHが閉館したことが分かった。
無念なことだろう。
目を転じて、スーパー銭湯も結構設備がいいのでお勧めだ。
ネット上に「全国の24時間営業のスーパー銭湯を紹介するHP」もある。
お遍路の際、よく使わせてもらったのが香川県宇多津の「四国健康村」。
当時、お遍路プランなんてものがあって食事付きで安く泊まれた。
風呂は入り放題だし、夜は旅芸人一座の公演もあって楽しかった。
そして盛岡市の「ゆっこ」は最新設備でが館内全体が明るくて清潔である。
宿泊用の大部屋は照明が落とされ、簡易マットレスが敷いてあり、毛布の用意もある。
ゆっこには、これまで2回泊まったが、気持ちよく寝られた。
ただし、他人のいびきやおならの号砲は聞き流すしかない。
そして、
どこも泊まれそうもなければ、いよいよ車中泊ということになる。

■最後のトリデ ~ホテルN-BOXの車中泊~
車中泊の最大のメリットは宿泊料がタダ、無料だということに尽きる。
しかし、どこでもいい・・というわけではない。
防犯上、安全で静かに休めそうな場所というのは、あるようで案外少ない。
なので私の場合、車中泊でよく使うのは「高速道路のSA」と「道の駅」ということになる。RVパークは一度も使ったことはない。
まず、何台くらい停まってるかをみる。
少ないと何となく心配だが、ここは安全かどうかは直感でわかる。
トラックが多い駐車場ではエンジンかけっぱなしのクルマが多いし
冷蔵用のコンプレッサーも騒音源となる。
トイレ付近は車の出入りが多くドアを閉めるバタン音が安眠を妨げる。
だから、静かで安全で、いざとなったら周りに助けを求められそうな場所・・なんて都合のいいことを考えると、これが案外むずかしい。
場所が決まれば次は寝床づくりだ。
旅のパートナーである愛車N-BOXではこうだ。
助手席の座席を倒し、タオルケットで凸凹を修正する。
その上にエアマットを敷く。これでかなり寝やすくなる。
いつも使ってるマクラを並べ、夏ならタオルいち枚、冬なら寝袋。
遮光対策は黒い薄生地を窓に吸着盤で張り付ける。
100円ショップで売っていたモノだ。外がうるさいときは耳栓をして寝る。
トイレに一度は起きるから足元にサンダルを用意しておく。
なにはともあれ、
いざとなったら車で寝ればいいや、と思っていれば、
ストレスフリーで旅ができるというもの。

ホテルNBOXのベッド
■今回の旅のルートは・・
旅の一日目は山形県寒河江IC近くの駐車スペースで一泊(456Km走行)、
二日目は秋田県西目の「道の駅」で2回目の車中泊(264Km)。
三日目が新潟の東横INN(280Km)、
四日目は長野県飯山市のホテル泊(224Km)。
■地方のガソリンのお値段は?
クルマ旅でかかるものといえば宿代に次いでガソリン代。
今回の旅で実感したのがガソリンの高値だ。
とにかく東北地方のガソリンは高い。普通に180円台である。
普段いれてる横浜のスタンドでは160円ほどだから、
なんかすごく高いなぁと印象だ。
山形は高いですよぉ、
全国一高いのが長野県でその次が山形だっていわれてますからね
正直、ほかの県で入れたほうがいいですよ
そう云うのは山形県のガソリンスタンドのお兄さん。
となりの福島県のガソリンも高い。
業者が談合してるんですよね、とどっかできいたことがある。
だから新潟県内に入って167円の値段を見たときに、おぉ安い!! じゃん、
とつい口にしてしまった。

■フレッシュな湧水でcoffeeを

山形県八幡町の「湯ノ澤霊泉」でcoffeeを淹れる
車には常にカセット式のガスバーナーコンロを積んでいる。
これがあると名水に出会ったらいつでもcoffeeが淹れられるし、
カップラーメンもつくれる。
昔からいろいろなタイプのバーナーコンロを試してみた。
Wild-1などのアウトドア店で灯油、ガソリン、ガスなど燃料種ごとのギアをみてると、どうしても欲しくなってあれこれ使ってみた。
最終的には、上の写真のようなカセットコンロバーナーに落ち着いた。
バーナー部がコンパクトに折りたためて収納できるし、燃料のガスボンベはコンビニやホームセンターなどで簡単に手に入るのがいい。
思い立って物置から昔使っていたバーナーコンロ類を取り出してみた。
久しぶりの対面だ。


バーナーコンロの揃い踏み

左側のColemanのバーナーはホワイトガソリン仕様。予熱の必要はないし火力が強い。
右のMSR製バーナーは燃料タンクとバーナー部を接続して使う。ガソリンでも灯油でも燃焼可能なタイプ。燃料タンクをポンピングして加圧する。

この三つは灯油(ケロシン)仕様の昔からあるタイプ。
左端のものはSVEA製で冬山によく持って行った懐かしい一品。灯油バーナーはプレヒート(予熱)しないと着火しないので少し手間がかかる。火力が弱まったらポンピングしてタンク内の圧力を高め、燃料噴射量を上げる。
じつは地方には知られざる名水がたくさんある。
山間の道脇に○○水と書いてあって、樋からちょろちょろと流れているのを発見すると、やったぁ~、と駆け寄ってしまう。
こういう無名の水は土地の人々が大切に保護・管理しているから大事に飲ませていただく。
湧水は独立峰の周囲に多いのも特徴。
たとえば、メジャーなところでは富士山を初め、秋田の鳥海山、北海道ニセコの羊蹄山などである。
秋田県象潟の「元滝」は鳥海山がもたらした湧水群のひとつだ。これまで10回くらいは見ているが、いつ見ても美しい水の造形に感動する。
象潟港沖の海中に湧き出た新鮮な水は岩ガキを育んでいる。
酒田市の「玉簾の滝」も元はといえば、鳥海山に降った雨が永い年月を経て創り上げた景観なのだろう。

元 滝 高さ5~6m



玉簾の滝 高さ63m

わきたての名水で淹れるcoffeeはうまい。
冷めても味はまろやかで舌の上で転がる。
ポリタンクを持ってるときは汲んで家でも楽しむことにしている。

■面白いローカル放送 ~CRT栃木放送~
ドライブ中に眠気覚ましも兼ねて音楽やラジオをよく聞いている。
高崎IC から関越道を東京方面に向かって運転してるときだった。
ラジオのスイッチを入れ、自動スキャンさせていたら、突然、栃木弁丸出しのおじさんの声が飛び込んできた。
そんでよ~、○○だからよ、xx だっぺよ・・
標準語でしゃべる女性アナウンサーとのやり取りが絶妙に面白い。
伊奈かっぺいの津軽放送とか、地方のローカル放送局でよくある企画演出だ。
なんか味があって人情味があって耳に心地いい。つい聞き続けてしまった。
あとで栃木放送のホームページで調べたら、その方言丸出しおじさんは
栃木を代表する方言作家、嶋均三さんという方だった。
地元の有名人のようだ。毎週金曜日は「嶋さんのラジオ」を放送なので、
ちょうどこれをきいてたわけだ。

■BGMは・・ユーミン
運転中に眠くなると音楽をかける。
やはり運転中に心地よい音楽となると松任谷由実の楽曲に限る。
若いころ音楽の女神がどんどん降ってきていくらでも作曲できたとか。
あれほど愛し合っていたのに、今は若い娘(こ)に心移りした恋人への執着、嫉妬、恨み、迷い・・もう若くはない女性が抱く複雑な心模様をすくい上げた詞が多い。
ユーミンのメロディーは単純だし、歌い方も一本調子なのだが(個人の感想)、それを救っているのは編曲ではないだろうか。
なんたってバック演奏のアレンジがすごくカッコいいのだ。
おしゃれで、凝った楽曲に生まれ変わっている。
心地良いリズム、金管楽器、雑踏音などが効果的なのだ。
ユーミンの曲は才能豊かな編曲者たちによって相当に救われているとおもう。
それにしても、彼女の声は独特だ。
アとエの真ん中の声、ドイツ語でいうウムラウトに近い。
モンゴルの伝統的歌唱法「ホーミー」に憧れたらしいから、その影響か・・。
一方、ここのところ聞いているのが伊勢正三だ。
ユーチューブから「雨の物語」、「二十二歳の別れ」、「このささやかな人生」などを拾い上げてSDに入れている。
眠くなったら、ひとりカラオケだ。
「雨の物語」をイルカの歌声にかぶせて歌って眠気を吹き飛ばす。
この歌はドラマっぽい仕上げで、
恋の始まりと終わりの詞から映像が立ち上がってくる。
窓の外は雨、あの日と同じ、
肩を濡らした君がドアの向こうに立っていたのは・
伊勢正三は作曲はもちろんのことだが詞も感性豊かな言葉に溢れている。
才能豊かだなぁと改めて認識。

■名人の落語
そして、いよいよ最後の締めは落語だ。
古今亭志ん朝の「芝浜」。これに限る。
クルマでたぶん百回は聞いたのではないか。
んじゃぁ何かい、財布拾ったのは夢で呑んだのは本当かい?
そうだよ
割りにあわねぇ夢見ちまったなぁ
酔いつぶれて寝て起きたあと、拾ってきた五十両をめぐるおかみさんとの"夢"のやり取りが何度聞いても可笑しい。約40分の人情噺だ。

■温泉なら何でもどこでも
この旅では、毎日、温泉に入った。
■寒河江温泉・ゆ~チェリー (山形県寒河江市)
なんと入湯料350円という破格の料金。
付属するチェリーパークホテルに泊まると無料で何度でも入れるのだが、
残念ながらどの日も満杯のため、結局、放浪旅の初日は、
ホテル前の寒河江SA近くの駐車スペースで車中泊となった。
今日いち日の走行距離460キロ。
・・・
昨夜、直ぐに出発できるように旅の荷物をクルマに積み込んでおいた。
夜中、トイレに起きたら午前3時。
目もぱっちりしてるので、じゃぁ、もう出かけよう、ということにした。
自宅から東名、環八、圏央道から東北道に入り佐野SAで佐野ラーメンの朝飯。これが意外と美味かった。
東北道を二本松ICで降りて岳温泉へ寄り道。
昔、福島でボランティアをした際に何回か泊まった宿「和楽荘」は別の名前に変わっていた。
宿のおばちゃんが「いつまでやれるか分かんないよ」と言ってたなぁ。
共同浴場の湯はめちゃくちゃ熱かった。
お昼に共同浴場近くのソースカツ丼の店へ。
けっこう並んで待ってる人が多いので美味いのかも。
隣に座って待ってるおじさんが話しかけてきた。
あの原発が爆発したせいだと思うんだが、ある時、急に足腰が立たなくなってしまったんだが、どの医者も原発が原因だと診断書に書いてくれなくて・・
今はコルセットを付けてなんとか日常生活ができてるそうだ。
30分後、やっと店内に。
ソースカツ丼(1650円)を注文。
ご飯の上に千切りキャベツ、ソースに絡まったカツが2枚のっている。
食ごたえのあるカツ丼だった。
二本松ICに戻り、東北道を北上し寒河江に向かった。
考えてみると、湯〜チェリーに料金を払って入ったのは初めてだ。
入浴料金350円とはあまりの安さにビックリだ。
源泉は3つ、いずれも灰色の温泉だ。露天風呂から最上川が見える。
■あったか山温泉 (秋田県実美郷町)
寒河江訪問の目的はサクランボの購入。
JAアグリランドで開店9時の1時間前から並んで何とかゲット。
自宅、子供夫婦、妹に宅配便で送る。
前夜の車中泊は外が静かだったのでぐっすり寝られた。
天気は快晴。
10時に寒河江を出発、尾花沢を経て金山町へ。
明治初期に東北を旅した英国人女性イザベラバードが感嘆したピラミッド状に連なる山並み。
羽州街道の上台峠に立ってみると確かにあの山の形状はピラミッドだ。
麓の金山小学校にはイザベラバードの記念碑が建っている。
また、この辺りには日景温泉とか古遠部温泉などの名湯がある。


イザベラ・バードの碑
17時30分、三郷町のラベンダー園に到着。人影まばら。
白いラベンダーが珍しい。ここで発見され品種改良されたそうだ。
三郷町のラベンダー園を見学したあと、
陽が沈む18時50分ころ「あったか山温泉」に到着。
町には3つの温泉施設がある。
「千畑温泉サン・アール」、「雁の里温泉湯とぴあ」そして「六郷温泉あったか山」。
玄関前で山菜を選別してたおばちゃんに道順を教えてもらったのでスムーズにたどり着けた。無色透明な癖のない湯だ。


あったか山温泉

今日も終わる
19時45分、外に出ると辺りはもうすっかり暗くなっていた。
当初は東に進路をとって岩手の北上市に向かう予定だったが、何だか気が変わり、
西の秋田県象潟に行きたくなってしまった。
なので、150号線をひた走って日本海側を目指すことになった。
対向車がまったく無い暗い田舎道を170キロ走り、
22時15分、「道の駅西目」に到着。
もう少し先の象潟の道の駅・ねむの丘まで走りたかったのだが、
さすがに夜の道に疲れたのでここで車中泊とした。
■ゆりんこ温泉 (山形県酒田市八幡町)

道の駅西目で朝を迎えた
放浪旅の3日目は寒さで目が覚めた。薄曇り気温20度。
6時に出発。
国道7号線を走り、象潟の「道の駅ねむの丘」へ。
今朝は鳥海山がよく見える。
やはりここ象潟では松尾芭蕉のゆかりのお寺、「蚶満寺」は外せない。
そして元滝、玉すだれの滝・・もだ。

港から鳥海山がみえた

蚶満寺の山門
酒田市内から約10キロほどの山間に分け入ると名瀑「玉すだれの滝」が現れる。高さ60mを超える瀑布は迫力がある。
いつものように「ゆりんこ温泉」であったまってから帰ることにした。
昼時でお腹がすいたので食堂で食べようと思ってたのに「火曜日」は食堂のみが定休日だった。残念。余計お腹がすいてきた。
湯から上がり、歩いて数分の「湯ノ澤霊泉」の湧水で湯を沸かし、
coffeeを淹れる。ハマ寿司でやっと昼食。
土門拳記念館に寄ってこの日の宿泊地、新潟県古町の東横インに着いたのは
17時45分。
走行距離はちょうど1,000キロとなった(自宅から)。

湯ノ澤霊泉
■ナステビュウ湯の山温泉 (新潟県松之山町)
旅の4日目。
昨夜は11時間くらい寝た。
どうにも眠くなって夜8時に寝て、起きだしたのは朝の7時。
やはり、車中泊の疲れがでたか。
ホテルの1階で遅い朝食。新聞を読みながらコーヒーもゆっくりと。
9時出発。快晴の空。空気が澄んで爽やか。
寺泊の野積海岸でめずらしい「ハマボウフウ」の花を見る。おさかなセンターの角上魚類店で寿司と番屋汁の早いお昼をとる。
燕三条の物産館で金属食器類を物色しフォークを購入。
物産館近くの高速のICに入り、川口ICで降りる。




国道117号、252号の地方道を走って14時40分、ブナで有名な美人林に着いた。ここへは何度も来ているので土地勘がある。
日本三大薬湯のひとつ松之山温泉・ナステビュー湯の山で汗を流す。
この温泉はなめると、ものすごく苦い。Na以外にMgとかKを含有しているのだろう。
16時、湯を出発し長野県飯山の阿弥陀堂、神戸の大イチョウにご挨拶。
昨夜、予約サイトのアゴダで予約したビジネスホテル・ノーブル飯山に到着したのが18時。
夕食はたのんでないのでコンビニで何か買ってこよう。
美人林 ブナの二次林

足元はブナの落ち葉でフカフカ

湯の山

神戸(ごうど)の大イチョウ 幹回り14.7m 樹高36m
阿弥陀堂

ビジネスホテル・ノーブル飯山
■小布施温泉・穴観音の湯 (長野県小布施)
朝食を食べて9時出発。ここまで1235キロの走行。
まずは信州中野の間山温泉・ぽんぽこの湯に直行。
ところが木曜日が定休日だった。
近くの小布施温泉を検索したら「穴観音の湯」という日帰り温泉があった。駐車場からエレベーターで受付まで上がる。
露天風呂からは黒姫山など北信州の山並みが望める絶好のロケーション。
ちょっと独特の匂いのする温泉だった。
小布施堂で栗最中を購入。
自宅に帰ったら1570キロ走ってたことが分かった。



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