温泉めぐり紀行

丹沢の新緑(2022年5月)

315.念のため入院して検査

2013-10-28 | 前立腺がんリポート

明日から三日間、検査入院です。
パジャマやバスタオル、洗面用具など、これから用意です。出術室で針を前立腺に突き刺して組織を採取する検査です。麻酔をかけるでしょうが、痛そうでちょっと緊張しますね。そんな臆病なじぃじの心中を察したのか、夕方、娘たちが孫を連れて我が家にやってきました。
そして孫の紗英ちゃんがこんなカードを渡してくれたんですねぇ。

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かずくん、さえちゃん、みさきちゃん、ありがとね、
     じぃじは泣かないでがんばるよ (^^)/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


314.懐かしのスケッチ

2013-10-27 | 暮らし

先日、新潟の「野の花館」を訪ね、むかし描いた自分の画を想い出しました。
ふと思い立って、ライティングビューローの中をゴソゴソ探してみたら、約40年前のスケッチがでてきました。懐かしい!!です。
その頃、登山や沢登りいくときは大抵、POST CARDサイズのミューズコットン紙(20枚綴り)、水彩絵の具(ペリカン社製)、そして水性、油性のフェルトペンをザックに入れてました。
山に入ると、森林を吹き抜けてくる風とか岩肌、蒼い空や樹木の匂いが触媒となって心の波動を増幅させます。多分、そうした気分が
ペンを握らせたのでしょう。久しぶりに対面した幾枚かのスケッチを並べてみましょう。
すべてPOST CARD版です。

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水性フェルトペンに水彩絵の具で描いてます

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残雪の山です。油性ペンで描いた当時の私の典型的なタッチです

 

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これは上高地の風景に間違いありません
赤い屋根と手前の河原が遠い記憶を甦らせます


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どこだったでしょうか、岩山ですね

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5月の連休、早朝の丹沢・塔ケ岳からの富士です 
尊仏山荘に泊まって朝を迎えたのでしょう


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1973年に登った谷川岳です
このあと谷川温泉へと下りました


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山仲間と丹沢へ沢登りによくいきました
 
これは初夏の「勘七の沢」です
いつもとは違うタッチで描いてます


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1974年の4月のサインがあります
自分の部屋の水仙ですね
結婚する1年前、27のころです


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どれもこれも若かりしころの感性が描かせたものです。
結婚してから一枚も描いてないし、筆を折ってしまったのね、
と奥さんにしかられ、嘆かれ続けてきましたが、カメラにさわる時間を割いて、
「筆は置いてただけ、けっして折ってはいませんよ」と、
いうことを証明しなくちゃ・・・と思い始めています。


313.PSA値があがってきた

2013-10-25 | 前立腺がんリポート

毎月医者に通ってます。
血圧チェックと降圧剤をだしてもらうためです。
今月は定期健康診断検査結果を聞きに行きます。
乳がん検査(マンモグラフィ)結果はOK、問題なしでしたと、おととい奥さんから聞いたばかりで、こんどは私が報告する番。
奥さんがニコニコしながら訊いてきます。

(健康診断の結果は)どうでしたか?

それがねぇ、前立腺のPSAが上がってて・・

えぇ~なんか悪いの

PSAってのは前立腺癌のマーカーでね、ここ3年くらい4.0(ng/ml)以下で正常値だったんだけど初めて超えちゃった

どれくらいだったの

4.24だからたいしたことは無いんだ。
けど医者Imagescao402m7が言うには、4~10の場合、30%の割合で癌のリスクがあるというし、値が年々増えてきているので、念のため前立腺の組織を取って検査した方がいいだろう、って。
紹介状を書きますから受けて下さい、だと。

悪いとこがあるんなら切って取っちゃえばいいんでしょ

まぁ、それは結果がでてからのことだから・・これまであんまり考えたことないけど前立腺てのは一体何のためにあるんだろうね

それは、
やっぱり前に立たせるためなんじゃないの

アハハ、そうか、そうか、そりゃそうだよね、まさに文字どおりだねぇ、
まいった、まいった(^^;)
まっ、とりあえず病院へ行ってくるわ

(そして数日後)

う~ん、まだ痛いわい、
前立腺の触診てやつで尻に指突っ込まれてさ、痛苦しかったぁ、まだ、ヒリヒリする

それはそれは、おつかれさまでした

2泊3日の入院で検査するんだって、29日に入院、30日に検査、様子見て31日退院だそうだ。手術に準じる検査なので同意書だとかいろいろ書類が要るね

入院するのは背中の脂肪腫を取る手術のとき以来ね

あのときは全身麻酔で血管から麻酔薬をいれたんだよね、
イチ、ニ、サン・・とかぞえてくださぁい・・といわれ、数え始めた途端に意識がなくなって、
気がついたらベッドの上だった

入院中、お腹が空いたから寿司買ってきてほしい云われて応接室で食べてたわねぇ

痛みが全くなくって楽な手術だった、こぶしくらいの脂肪腫が左の肩胛骨の脇に埋まってたんだから驚きだった

やっぱり吉野屋の牛丼の食べ過ぎだったんじゃないの (^o^)

アハハ、たぶんそうだね、
とにかく今度の検査では前立腺に針を刺して細胞とるらしいから、
想像しただけでも痛ぇ~よぅ

男のひとは痛みに弱そうだからねぇ、お産なんて絶対できないわね、
そうそうKさんね、知り合いの出版社から癌治療の本を送りますからってKさんの奥さんからメールがあったわ

Kさんは相次いで出版関係の友人達を見送ったんだよねぇ、同世代の死はこたえるんだよねぇ
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ス社2013年2月号)が送られてきました。                                                       この雑誌は、がん患者に寄り添い、世界最新の科学的根拠(エビデンス)に基づいた視点から良質な正しい医療情報を厳選し提供することを編集方針としています。
まじめで信頼できる雑誌であることは一読して分かります。
特集記事から前立腺癌の基礎的知識をひととおり学ぶことができました。
そもそもPSAは、Prostate Specific Antigenの略で、前立腺特異抗原の検査ということもこの本で知りました。
治療法も放射線治療法やホルモン療法を併用したほうがより効果的らしい・・
来週の入院日までじっくり予習してみよう、と思います。
Kさんの気遣いに感謝です。


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312.Afternoon Tea

2013-10-20 | 暮らし

日曜日、午後3時
モーツァルトのピアノ・ソナタ(第12番ヘ長調 K.332)のCDを聴いています。
傍らにcoffeeを置き、薄井ゆうじの短編小説集「彼方(かなた)へ」(光文社文庫)を読んでます。
・・・・
昨夜は、孫二人を連れて泊まりに来た次女、学生時代のゼミ仲間たちと横浜で会うため孫を預けに来た長女、そして鍼治療に上京したおばあちゃんと、昨夜は娘二人、孫三人、おばあちゃんとにぎやかな合宿状態でした。
そして今日の昼。
奥さんはコンサートに友達と新宿へでかけ、おばあちゃんは高崎へ帰り、娘たちや孫もそれぞれ家路についた。午までの喧噪がうそのように静かな一人占めの時が流れています。

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そんなとき、図書館に予約してた薄井ゆうじの本が今日やっと届いたのです。
すでに予約が二件も入ってたためひと月待たされました。
薄井ゆうじ(1949年茨城県生まれ)。人気作家らしい。彼の名を知ったのはラジオです。
それは今夏、
福島へ車で向かってるときでした。高速道路を降り、雄国沼に行く林道を右に左にと曲がりながら山の高度をあげていきます。
単調な運転に飽きてラジオのスイッチを入れると、NHKの朗読の時間のようでした。
ストーリーテラーにふさわしい穏やかで心地よい声が物語の展開へと誘います。

ざっとしたストーリーをいうならば・・


父の転勤で10才のとき東京から茨城県M市へ引っ越した私。転校先の小学校で唯一の友がブルーの瞳をもつ譲二。彼の母、エミリーは金髪で小柄なアメリカ人女性である。譲二の家へ遊びに行き、初めてエミリーに会った少年時代の私は彼女に恋心を抱いてしまう。初恋の女性。仙台への自転車旅行を譲二と計画するが、急な事情で譲二は母親と一緒に仙台へ引っ越してしまう。友情と淡すぎる初恋は何の予告もなく、ぽっきりと折れ、閉じてしまう。

それから30年、わたしは41才になった。エミリーは59才になったはずだ。大学を卒業し旅行代理店に勤め28才で結婚して娘をひとり設けた。36のときに離婚し、娘は妻が引き取った。元妻との約束で小学4年になる娘とは時々会えるがなつこうとはしない。
ほんの3か月前、会社が倒産し、退職金を手にしないまま無職の身となった。今は、カプセルホテルや深夜サウナ、果ては駅構内や公園などで転々と寝泊まりしている。

そんなとき、たまたま通りがかった自転車店に入った。10才の少年時代、あのとき僕は風になりたかったはずだ、と、思い、なけなしのお金で高級自転車を買ってしまう。それは少年時代にできなかった仙台への自転車旅行をやっと実現することである。いや、むしろ、ずっと思い続けた正直な気持ちをエミリーに伝えるためでもある。
そしてラストの三行・・・
"
私はペダルを漕ぐ。転校したあの日のようにもう一度リセットをかけるのだ。人生という名の自転車は、自力で漕ぎ続けなければならない。そして風になるのだ。今からでも遅くはない。三十年なんて。すぐに取り戻せる "

この短編の名は「自転車を漕ぐとき」。
主人公の再生はこれから。
がんばりや~と応援せな、あきまへんなぁ。

彼方(かなた)へ」(光文社文庫)には、自転車を漕ぐときのほかにトンボロ、桜子さんがコロンダ、おしょうしい午後の陽など計8篇が載っています。
脳内の場所細胞(place cell)が溶けだしそうな幻想的で奇妙な、ときには笑いの味もする作品が迷宮回廊の世界へと誘(いざな)います。
全篇を読み終わってページを閉じたとき、そうかぁ、
それで「彼方へ」なのか、と分かりました。
短編の向かう先(ベクトル)が浮かび上がります。

と、ここまできたとき、モーツァルトがいつのまにか終わっていることに気が付きました。モーツァルトの曲は、ストレス解消に一番効果的なんだそうです。

埼玉医大で免疫学を研究する先生によると、
被験者にいろいろな音楽を聴いてもらってストレスの指標となる唾液中のホルモンを測定したところ、ショパンやバッハ、演歌でもそれなりのストレス解消効果はあるのですが、モーツァルトの曲が一番だったとのことです。
理由はモーツァルトの曲には4000ヘルツ前後の高い周波数が豊富だというのが主な理由だとか。ヒーリング音楽をYouTubeで検索するとこの手のものたくさんでてきます。

モーツァルトの曲で癒やされるのは何も人だけではありません。
れんとは音楽記号で「ゆるやかに」の意味ですが、奄美大島の黒糖焼酎「れんと」 は名曲を聴かせて3ヶ月以上熟成させた焼酎です。
奥さんの友達に、この「れんと」醸造元が実家の女性がいます。
ずいぶんと前のことですが、わたしは全く飲めないのでよかったらどうぞ、と
「れんと」を頂いたことがあります。たしかにまろやかな味わいでしたね。

先週持ち帰った信州の自然水でいれたcoffee。モーツァルトを聴きながら楽しもうと思ってたのに、ひとくちも飲まないうちにすっかり冷めてしまいました。

でも例のyamamura cup で飲めば冷めても不思議とおいしいのです。
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311.美術館めぐり旅(3)

2013-10-20 | 旅の空

■善光寺にお参り

 せっかくここ(長野)まで来たんだから善光寺にお参りしていきましょう、
という奥さんの提案で善光寺へ。
さすがに善光寺です、朝9時頃だというのにたくさんの参拝客でごった返しています。
七五三でしょう、可愛い着物を着た女の子をあちこちで見かけます。
香炉の煙を頭にかけて参拝です。


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  善光寺
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これは知らなかったなぁ。
「何でも疑問もつことって大事ね」と奥さん。
お蔭でまたひとつ知識がふえました。
ちなみに奥さんの買ったおみくじは「中吉」でした。
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本堂では床下の真っ暗な通路を通り、本尊の阿弥陀如来が安置されている「瑠璃壇」という小部屋の真下にあるとされる「極楽浄土への錠前」に触れる「戒壇巡り」をしました。

ほんとに真っ暗で目を開けても閉じても暗闇のみ。
左手は奥さんの肩に、右手で戒壇をさぐりつつ進みます。暗闇の中では前後の人とぶつかりそうなので周りに位置を知らせようと思い、
右に曲がってるねぇ、あっ、こにカギがあった、
とか声をだしまくってたのですが、あとで
ここは(暗闇の戒壇)黙って自分の心と対面するためのところよ、オバケ屋敷ではないのよ
と奥さんにたしなめられてしまいました。
(ハイ、そのとおりでございます(^^;) m(_ _)m)。

■安曇野へ

 

長野ICに乗る前にガソリンの補給。安曇野ICで降りると、もう昼近い。
善光寺で思いのほか時間を取られたせいもある。

目的地は「岩崎ちひろ美術館」。
でもその前にランチを、ということで、ちひろ美術館近くの蕎麦処「こうや」に入る。
昼時のせいもあるが、これまで見たことがないくらいに混み合っている。
やはり三連休のせいでしょう。
P1280180というわけで男連れ3人衆と相席となった。
仙台から車で来て黒部ダムを見てきたとのこと。
3人の年格好は60過ぎでどうやら悠々自適な生活を送ってるらしい。
毎月、どこかへ旅行していて先月は、例のおもてなしで有名な石川県の「加賀屋旅館」
に泊まり、メン玉飛び出るほど支払ったそうだ。
料理はたいしてたまげなかったが、調度品、しつらえ、つくりには大満足、
それに専属の仲居さんが帰る日までずっと面倒をみる、ちょっとウルサイくらいですよ・・・と感想をのべてました

そうこうしてるうちにやっと、蕎麦が到着。
普通盛りに野菜天ぷら、どちらも量がたっぷりです。

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おいしくいただきました



岩崎ちひろ美術館

今回の旅、3つめの美術館です。
北アルプス山麓に広がる安曇野の田園風景と秋の澄んだ空気が心身を洗い清めてくれます。

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ちひろ美術館

岩崎ちひろの
絵をみていると、
少年や少女、赤ちゃんに幼児、その手足や体つき仕草を本当によく観察してるなぁ、と思います。
2才になった孫や4か月の赤ちゃんを普段みているだけに良く分かります。
子供の絵の天才ですね。常設展と企画展があり、4月に来たときとは絵が入れ替わってました。
そして、奥さんお気に入りの庭で、いつものようにcoffeeとケーキでくつろぎました。

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  心落ち着くところ ちひろ美術館でくつろぎのひととき


夕刻4時をまわると、安曇野の空気もすこし冷たく感じてきます。
こうして二日目の旅もそろそろ終わりに近づき、
中央高速の大渋滞をさけるため山梨の「みたまの湯」へと向かったのでした。
夕方では30キロの渋滞が「みたまの湯」を出発した夜10時には15キロに半減。

約700キロ、二日間、新潟・信州の車旅でした。


310.美術館めぐり旅(2)

2013-10-17 | 温泉探訪

■清津峡

南魚沼市の「野の花館」を後にして、今日は長野駅善光寺口までの旅。
山のなかをうねうねと登る国道353線を津南方面へと車を走らせます。
紅葉には、まだまだ遠い十二峠を超え、清津峡に寄り道です。
ここは柱状節理の渓谷が観光の売り。
渓流沿いに掘り進んだトンネルには4箇所の見学スポットがあって、
ここから渓谷美を歩いて楽しむ仕掛け(通行料500円)。
観光専用のトンネルなのですが、他所ではあまり見たことがありません。
国道117号線に出て津南町の観光物産館で「つなんポーク」の昼食。

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P1280083 5分ほど登り続けると、山の中腹に藁葺きの阿弥陀堂が見えてきます。
お堂の前で後ろを振り返ると、夕暮れの残照を受けて光る千曲川がみえます。
いつ来ても何度見ても飽きない風景です。
奥さんはお堂に置かれたノートを懐かしそうに見ているようです。

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阿弥陀堂

■高橋まゆみ人形館

 山を下って飯山町の中心部に入り、「高橋まゆみ人形館」を訪ねます。
昨年一年間で30万人の来場者があったほど人気の人形館です。
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ここも3~4回くらい来ていますが、
なんといっても、おじいさん、おばあさんの顔の表情がなんとも可笑しくて、可愛くて、笑ってしまいます。高さ10数センチの人形はどれも表情、仕草、着ている物、ゲタなどの小物などすべてにリアリティーとユーモアとドラマといとしさと愛に溢れています。
とりわけ人気なのが「おばあさんの家出」。
嫁とケンカして家を飛び出てきたおばあさん。山のような荷物と鍋釜を背負い込み、右手に位牌(たぶんおじいちゃんの)、左手には雨傘。クソゥ、あの鬼嫁め・・と意固地になった頑固婆さんのくやし顔。その表情に皆笑いをこらえられません。
こういう人いたよねぇとか、展示室には笑いと涙が絶えません。
皆、きっと胸の奥底に眠っている懐かしい心象風景を見ているのでしょうね。

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ハガキから


龍興寺清水と馬曲(まぐせ)温泉

 今回の旅のもうひとつの目的は、湧水を探すことです。
事前に調べておいた飯山市に点在する湧水のうち、人形館から近い龍興寺清水へと向かうことにします。

人形館から約30分、
日帰り温泉の「馬曲(まぐせ)温泉」へ行く途中に龍興寺清水はありました。
想像以上に水量が豊富で、冷たい。
持参したペットボトル24本はあっという間に詰め終わりました。
ここから「馬曲温泉」までは15分くらいで到着。
辺りはもうすっかり暗くなりました。露天風呂には客が10人ほど。
露天風呂がふたつに増えていたので、後で訊いてみると2年前に増設したとのことです。
ここへは何度も訪ねていて思いで深い温泉のひとつとなっています。
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龍興寺清水              馬曲温泉   


■そして長野駅前へ
午後6時。
すっかり暗くなった山道をヘッドライトの灯りを頼りにゆっくりと下ります。
疲れたのか奥さんは助手席でよく寝ています。
豊田飯山ICから上信越道に入り,須坂長野東ICを降りて長野駅前のホテルを目指します。
駅前通りの「たぬき」という海鮮の店にはいり、乾杯。

P1280144_2刺身には日本酒、ということで「八海山」を注文。
これがなかなかに美味しい酒でした。
台湾出身の厨房マスターがつくる中華メニューもおいしい店なのでした。

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お刺身、野菜サラダ、ダイコン、牡蠣の野菜あんかけ


 


309.美術館めぐり旅(1)

2013-10-15 | 旅の空

外山康雄 野の花館(新潟県南魚沼市)
高橋まゆみ人形館」  (長野県飯山市)
岩崎ちひろ美術館」     (長野県松川村)

連休を利用し、奥さんと3つの美術館めぐりをしてきました。

南魚沼市の「野の花館」 は初めての訪問です。関越道の塩沢石打ICを降りて5分ほど。
古民家を移築した落ち着いたたたずまいの館です。

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  野の花館

開館時間のすこし前に着いたのですが、館主の外山さんが受け付けをしていました。
絵の前にモデルの野花を置いてあります、とニコニコされながら話ししてくださいました。1940年生まれの73才ですが、とても若く見えます。
野の花館」という名のとおり、ここは四季の山野草、木の実を実際の大きさで描いた水彩画の館です。

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繊細かつ緻密な実物大のデッサンに水彩をほどこされた野の花は、どの一枚も生き生きと澄んだ明るさに縁取られています。
心の内側が洗われる気がします。

「また描P1280245いてみたら?
結婚してから、筆折っちゃって一枚も描いてないもんね」
と奥さん。
「折ったんじゃなくて置いただけだってば・・」
負け惜しみを云いつつ、ひょっとして40年前の感性が取り戻せるなら描けるかも・・・
眠っていた絵心がくすぐられます。
紅茶、コーヒーなどの無料サービスもあって、なかなか居心地のよい館です。
来年のカレンダーと本(「野の花の水彩画」)を買い求め、館を後にしました。
絵が好きな方にはお奨めの場所です。

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「常盤マンサク」(カレンダーから)


308.白菜づくり

2013-10-09 | 暮らし

台風24号の影響で朝から風が強い。
陽が照ったり曇ったりで雲が北東方向へ流れています。
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3週間前、プランターふたつにそれぞれ二本ずつ、
計4本の白菜の苗を植えました。
若々しい葉を食いちぎる青虫をつまみだしたりして、
観察を続けると、その著しい生長ぶりに驚きます。
毎日二回り分くらい大きくなって、見るのが楽しみになってきます。
株まわりはもう30センチは優に超え、茎芯が巻き初めています。
今日は風にあおられて葉が折れてしまいそうなので室内に入れました。60日ほどで収穫期を迎えるので12月初めには食べられるでしょう。
実は、この生長ぶりに刺激され、キャベツとブロッコリーをまたまたプランター植えしました。
こっちは約90日後の年明けが収穫期。



307.たとえば昨日

2013-10-06 | 暮らし

このところ孫と娘らがよく遊びにくる。昨日の朝、
「雨なんで、ログハウスに遊ばせに行きたいんだけど、居る?」
と次女からの電話。
2才5ケ月と3ヶ月の姉妹を連れて次女夫婦は昼頃に到着。
奥さんは炊き込み御飯を作り、私が五目あんかけ焼きそばを作り、賑やかに昼食。
長女の紗英ちゃん、コトバの発達スピードがすごい。
ちゃんとまわりの空気をよんだコミュニケーションができる会話能力にびっくりです。

夕方、知人の演奏会(コーラス)から帰ってきた奥さんがお寿司とオデン、焼き鳥を買ってきた。
私は、味噌汁(キャベツと豆腐)、ナス味噌炒め、千切りジャガイモの
ウィンナー炒めを作り、おでんを大鍋で煮込む。「金麦」を飲みながら、
大根、こんにゃく、ちくわも追加し、じっくり煮込みます。
りっぱなキッチンドリンカーですね。
昼間遊び疲れた孫たちを布団に寝かしつけ、ゆっくりと大人だけの夕食タイム。
そして、いつものように牛乳、野菜、オレンジジュースなど生活クラブ生協の食材を持たせたのでした。


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(^_^;)・・・< リンク>   10月、何してたかな・・・ (^_^;)

1年前  
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2年前 
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3年前
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306.ドラマ「お買い物」

2013-10-03 | 定年もの

2009年放送のNHK特集ドラマ「お買い物」。久しぶりにDVDを取り出して見ました。
田舎で暮らす老夫婦(主演:久米明、渡辺美佐子)。
日がな一日、テレビの前にどっかと座り続けるおじいさんに或る日「世界中古カメラ展」のDMが届く。

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  ドラマのイントロは
       こんな二人の会話から始まる。


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この人死んだんじゃなかったか(だらしなく足を投げ出してテレビを見ている)

だれですかぁ
この人、ハンバーグの宣伝やってたほら

菅原さんじゃないのぉ
文太じゃないよう、最近の奴は同じ顔してるから分かんないよ

最近のひとなの
う~ん分かんない

お爺さん、今日、骨のお薬飲みました?
飲んだよ

ウソ、なんでそんなウソつくの?
ウソじゃないよ、飲み忘れてただけだろ

お風呂は?
いい

ずっと入ってないでしょ
おととい入ったよ

不潔!
動いてないから汗もかかないし、きれいなもんだよ
おい、これ読める? 
(DMを渡しながら)

世界の中古カメラ・・・
違う、ちがう、その下の日付!

7月2日から6日まで
いま何月だぁ?

いやぁねぇ5月、えぇと20日かそこらよ
あららぁ大変ねぇ、覚えてない?松浦さん、あなたも会ったことあるでしょ
ほらぁ、あのぉ、名前がでてこないのよねぇ、え~とほら、いっつも鼻かんでる人に似てる・・

その人の名前出てきたってオレわかんないよぉ

あぁん、あの人なんていったかなぁ
死んじゃったんじゃないかぁ

なんでもかでも殺さないでよう
そうか

何の手紙?
カメラの・・
ビール!
冷蔵庫!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

若い頃、カメラに夢中になったおじいさんは、会場の東京渋谷まで出かける決心をする。
リハビリに励み、弱ってた足腰も、やがて杖無しで歩けるまでになる。そして、ついにカメラ展を見に東京へ・・

電車で上京する二人。
乗った電車は東武線のようだ。どうやら田舎は南会津地方らしい。
おじいさんは展示会場で気に入ったカメラ(CONTAX)を見つけ、店主にうまく乗せられ、ついに、財布をはたいて買ってしまう。
ホテル代にも欠いた二人は
孫娘(市川実日子)の部屋に泊まらせてもらうことに。
食べたいというラザニアを作る孫娘とおばあちゃんの会話はつづく

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ねぇ、あした、東京駅に寄れるかしら
えぇ?
あたしたち二人で東京駅着いてね、ずっと昔だけど唖然としたのよぉ。
駅の隅の何にも無いとこに立って唖然としたの

なんでぇ?
う~ん、分かんないけど私たちが子供を育てて、それで生きてるって、何だか、
何て云っていいか分かんないけど、とてつもなく大それたことに思えてきてねぇ、
それで唖然としちゃったの
田舎にいたときはそんなこと全然思わなかったのに東京駅でねぇ、
何かそう思ったのよぉ。


(翌日、東京駅にたたずむふたり)

何撮ってるんですかぁ
あそこ、オレたちあそこに立ってたなぁ
えっ?
前に二人で来たとき、オレたち二人であそこに立ってたなぁ
はぁ、ほんとだぁ、あそこに二人で立ってましたねぇ
うぅ~ん
途方に暮れて・・ふたりで・・
(そっと手をにぎり合う二人)


買ってきたよう(と孫娘が現れる)
ミカ、写真撮ってくれ(きのう買ったばかりのカメラを差し出す)

いいよお
あそこ柱の前で
もっとビルが写るとこで撮れば?
いいんだ
いくよう!
  (カシャリとシャッターがきれる)

・・・・・・・・・・・・・・・・

孫娘がおばあちゃんの住む田舎の縁側に座り、写真をしみじみと見ている。セミが鳴き遠くの田んぼの稲が美しく輝いている



これ、やっぱ、いい写真だね
   (仏壇のおじいちゃんの写真に手を合わせるおばあちゃん)

どうれぇ?
東京駅で撮ったやつ
そうおぉ、はずかしい
なんでぇ?
だって、はずかしいじゃない
そんなことないんじゃない
そうかしらねぇ


ヒグラシの声が一段と大きくなり、アップになったおばあちゃんの穏やかな横顔は、
時の経過を暗示し、ふと、ドラマが終えます。

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このドラマはもう2~3回は見てるでしょう。
見ては、その都度、ほのぼのとさせられます。
ふたりの会話や様子がほっこりとした暖かさを運んできます。我が家でも、


えぇ~と、アレ取ってくんない・・アレだよ・・ウゥ~ン・・
スプーンですか? はい・・


てな具合の会話が多くなってきた。
ナニとか、アレとか、ソレとかで、よく通じるもんだわね、と娘たちに感心され、
呆れられてる私たち夫婦。
いつか通る道とはいえ、このドラマの家族風景は我が家でも繰り返される日常でもあります。
見終わってから二人でこんな話しになりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ふたりの会話が身につまされるし、ほんと、
このドラマは老人問題の深いところを描いてるわよね


このドラマ見て思いだしたんだけど、昔さ、ヘルパー二級の講習受けたとき、
講師の女性がさぁ、老人ホームでの面白いエピソードを話してくれてさ、
楽しい行事をしようということになって寝たきりのお爺さんたちにアンケートをとったらね、
ヌード劇場に行きたいという声が圧倒的多数だったんだって。


でも寝たきりなんでしょ

そう、でも爺さんたちは、それから職員に励まされながら歩く練習を一生懸命やって、

ついにヌード劇場に行けるまでになった。

目標を持つって大事なことね


踊り子さんたちはきっと大サービスしたんだろうね、おじいちゃんしっかり見るのよ、なぁ~んちゃってね

下ネタつづきでいうとさ、
岐阜県中津川の公園に「
夫婦岩」という自然石があってね、
これが巨大なチンコそっくり、すごいんだよ、写真見てほんとびっくり、
こういう珍宝、珍品を見て歩く女性(五十嵐麻理さん)がいてね、ホームページで紹介してるんだよねぇ
これがねぇ全然いやらしくなくってさぁ、珍スポットへの愛情が伝わってくるから面白いよね(^_^)


(・・・・・・・・(-_-)) 



せっかく、いいドラマの話しで始まったのに、しょぼい会話になってしまいました(^^;)

 

 


305.公園散歩

2013-10-02 | 暮らし

「今日は、2時半まで空いてるからどこか歩きに行かない?」と奥さん。
天気もいいし、近くの大池公園へ行くことに。
車で15分ほど、公園の駐車場に駐めて歩き始めます。
(ホントは奥さんとしては自宅から歩いて来たかったらしい)
大池公園は元々の自然の地形を残し、雑木林や里山の原風景が楽しめる広大な自然公園です。
初夏にはゲンジホタルが出現します。


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あれ、こんなところに柿の木があったかなぁ
ほんとだ、4本もある
実がなってるねぇ、渋柿だろうな

かじられた柿が落ちてる、なんかの動物かしら
あっちでカスタネットみたいな鳴き声がする、あれは台湾リスだな、ちょっと行ってみよう
いたいた

ほんとだ2匹もいる、つがいかしらね
見上げてると首が痛い、昨日寝違えたらしいわい

あとで揉んであげるね
サンキュウ、あそこの梅林は毎年、よく咲くね

このベンチに座っておじいちゃんとお寿司やら焼き鳥を食べたわね
海鞘(ほや)も食いたいって云ってたな、君にはほんとに良くしてもらった(ありがとう)

いえいえ

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桜山のほうに行ってみるか
これは桜?

ちがうなぁ、黒い実がなってるし・・ちょっと鳥になって食べてみるかぁ

止めた方がいいんじゃないの?
やっぱり、うぅ~苦い・・

この上までいったらお茶のみましょう
うわぁ、これドングリだねぇ、拾っていこう

ほんとかわいい、きれいな緑色ねぇ
おととしか、瑞恵と陽子ちゃんたちとここで桜見物したなぁ、ふたりともお腹が大きかったんだよね、あっ、ちょうどこの場所だ

陽子ちゃんは、その二日後に紗英ちゃんを産んだのよね
そうかぁ、そうだったねぇ あんなに早く産まれるとは思わなかった

陽子ちゃんは安産タイプなのよ

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カメラをもったおじさん達がいるな、何してるんだろ

鳥を撮ってるのかしら
望遠レンズを付けたすごいカメラだ、ありゃ50万はするなぁ
定年後のおとっつぁんたちが始める趣味のひとつカメラだよね、毎日、カワセミと遊んでもらってるようなもんだ

珍しい写真も家族にはだんだん見向きもされなくなっちゃうらしいわね
ははぁ、そりゃそうだよね

あそこのバーベキュー広場で松陽高校の野球部OBの皆さんとバーベキューしたわね
えぇ~、そうだったけぇ

全然おぼえてないの?
ごめん全然記憶が無い・・・

じゃぁアネゴさんたちとしたのは覚えてる?
あぁ、それは覚えてる、酔っぱらって途中で寝てしまった

 

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柳が風にゆれてきれいだこと
あそこに白い花が咲いてる
十月サクラね、大庭城趾公園でも咲いてた

あの大きな樹の下で昔、フルートの練習をしたんだ

ずいぶんと前のことよね
万騎が原に引っ越してきたときだから・・もう35、6年前かな

あの辺りから降りてきたのかしら
庭でトマトを育てるのに黒土や枯れ葉を集めに来たりした

この道でいいのよね
そう、これでいい
あれ、チェロの柳川さんちの前に出ちゃったなぁ、いるかな?

今日は栄ゾリステンの練習でお留守でしょう
ここを曲がれば駐車場への近道だ

あぁ、気持ちよかったわねぇ、私たちってやっぱりアウトドア派だね

 

 

 


304.衣替え

2013-10-01 | 暮らし

10月1日。秋、本番です。半袖シャツなど夏物を整理し、秋冬物の出番です。
そして
気が早いけど来月には年賀状も発売される、そんな時季となりました。
いち年のサイクルがほんとに早く感じます。
こんな感じでどんどん年とっていくのかいなぁ、とも思う。

物忘れも多くなってきたし、記憶する力も目に見えて衰えてます。
とくに人の名前が出てこない症状は年々ひどくなる一方です。
まだ頭が多少はっきりしてるうち
に、いろいろと整理すべきものは整理しておこう、
という気になりつつあります。
エンディングノートを取り寄せて見てみたのですが、実に良くできていますね。
これを読むと、今のうちに何をしておくべきなのか、とても頭が整理できます。

というわけで、手始めに
とりあえず来年の年賀状どうしようか、と考えているところです。
つまり、もう止めようか、と思い始めています。
住所録もいずれ管理ができなくなるときがくるだろうし、
実際のところ儀礼的にやりとりしている賀状も少なくない。
とくに旧職場の人たちとは、多少の寂しさは残るものの、思い切って
今度の年賀状を最後にしてしまおうかな・・・とも。

なので、賀状には
謹賀新年のご挨拶と、これまでお付き合い頂いた御礼、お別れの挨拶を書くのです。
頭の中では漠然とした文面のイメージできてはいます。


こうして今年の夏は終わり、心の衣替えをいたします。


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