温泉めぐり紀行

丹沢の新緑(2022年5月)

869.福島山形クルマ旅(1/3)

2020-06-30 | 旅の空

県境をまたぐ移動自粛が19日にやっと解禁された。

これで大手を振って出かけられる。旅先は前から決めている福島・山形だ。

体がうずうずして予定の1日前、6月25日(木)夕方に出発。まるで遠足前の子供みたい。

 

■須賀川の乙字ケ滝

牡丹園・案内所のおばちゃんがパンフレットを片手に教えてくれた。

ここからなら5分くらいで着きますよ。

雨降ってたので増水してるかもしれませんね。

福島県須賀川市の乙字ケ滝は松尾芭蕉も訪れている景勝地だ。
岸辺に立ってみると確かに滝といえば滝なのだが、ちょっと大げさな感じ。
ミニナイアガラというところか。

しかし水は激しく流れ、阿武隈川らしい景観である。
その激しい流れの痕跡を眼前の不動堂に見ることができる。

昨年の台風19号による阿武隈川氾濫で、不動堂は無残にも骨組みだけの姿になった。
本尊の不動明王も流され、3ヶ月後に下流の村で発見された。

この本尊は弘法大師が奥州を訪れた808年に彫って安置されたという。
ひどい被害のため今なお、お堂の再建の見通しは立っていない。
クラウドファンディングで再建資金を募っている。

*Wikipediaによれば弘法大師は留学先の唐から帰国し、808年は太宰府に滞在している。
弘法伝説は全国にあるので諸説ありでいいのだ。


乙字ケ滝

骨組みだけとなった不動堂

氾濫のすさまじさを物語っている


 川縁に芭蕉と曽良の石像が立つ

 

■松尾芭蕉記念館・可伸庵跡

 乙字ケ滝に感心した芭蕉と曽良は、奥州街道随一の宿場町、須賀川宿へと向かう。
俳人・等窮の世話で8日間をこの地で過ごし、連句の会を催すなどリラックスした日々を送る。
芭蕉、曽良、等窮の三人の連句は市内の松尾芭蕉記念館で見ることができる。
館内には芭蕉関連の資料、書籍が並び、充実している。

じっくりと館内を見て回っていると、

すみません、これに記入していただけませんか

と職員さんから用紙を渡される。
新型コロナ対策のため名前、住所、連絡先を把握する必要があるようだ。
全国で三番目に陽性患者数が多い神奈川県、しかも横浜市からの入場者だからなぁ、ちょっと複雑。

 


松尾芭蕉記念館

 

 

 

■可伸庵跡

松尾芭蕉記念館の裏手に可伸庵跡がある。
可伸という僧侶が住んでいた庵跡である。
可伸は等窮の敷地内にある大きな栗の木の下に質素な庵室をこしらえ、世捨て人として暮らしていた。
芭蕉はその欲のない生き方に感銘をうける。西行を尊崇する芭蕉らしい。
よほど気があったのか芭蕉は二日も続けて可伸の庵を訪ねている。その時に詠んだ句。

世の人の 見付けぬ花や 軒の栗。

 


可伸庵跡  右の木が栗の木

 

 

■岩瀬悠久の里温泉へ

どっか温泉に入って横になって寝たいなぁと思い、牡丹園でもらったパンフレットから温泉施設を探す。
何カ所か候補があったが岩瀬悠久の里温泉に決める。
カーナビに電話番号を入力し、あとはナビにコースを任せる。
東北道を横切り、田園地帯を西へ西へと向かう。

入浴料360円。ここでもコロナ対策が採られていて利用できるのは入浴施設のみで大広間が使用不可。
残念ながら横になって寝られないがしかたがない。
露天風呂は広々して気持ちの良い温泉であった。

ここから今宵の宿の東横イン福島第Ⅱまではおよそ70キロ。
のんびりと田園地帯を抜け国道4号線を北上する。天気は一日雨。

昨日、家を出発したのが午後7時。東名、環八、圏央道を通って東北道へ。
午後11時上河内SAで車中泊。夜中ずっと雨。
午前7時に再出発し、午前9時40分、鏡石スマートインターで降り、須賀川市の牡丹園に到着。ここまで285キロ。残念ながら牡丹はとっくに咲き終わっていた。
5年前の5月に訪れた際は満開状態だった。

  

 岩瀬悠久の里温泉

 
温泉施設周辺の放射線量 少し高めだろうか     5年前の5月 須賀川の牡丹園

 



 


868.給付金が到着

2020-06-24 | 暮らし

奥さんが銀行から帰ってきた。

きたきた、入ってたわよう

えぇ~本当 ? もっと遅くなるかと思ってたんだけど、いつ入ってた?

ちょっと待って、いつかなぁ、あれ今日だぁ、私の誕生日プレゼントみたいね

例の一人10万円の特別給付金。

よりによって奥さんの誕生日の今日、24日に振り込まれたなんて。

奥さんの誕生日、何回目なんだろう。

想い起こせば奥さんと初めて出会ったのはJR国立駅前の喫茶店だ。

彼女、国立音大の2年生、翌日が二十歳の誕生日だと後できいた。

そうかぁ、なんとティーンエイジャーの頃からの付き合いなのだ。

そのとき私は25才。

就職したばかり社会人1年生だった。

工学部卒の理科系人間と現役の音大生の接点はどのようにして生まれたか。

そして何で喫茶店なんかにいるのか。

これを説明すると長いハナシになるので別の機会にするとして、

さっきの特別給付金。

はい、どうぞ

と奥さんが10万円の入った封筒を渡してくれた。

すぐに下ろしてきたようだ。

実はわたくし、明日26日~28日まで福島、山形へクルマ旅に出る。

県境をまたいでの移動自粛も解除されて、風来坊には繋がれていた

首輪が切れたようなものだ。山形県寒河江ではサクランボを買う予定。

いつものように泊まりは福島駅前の東横イン、

寒河江ではチェリーパークホテル。

なんとチェリーパークホテルは宿泊料半額セール中だった。

28日、奥さんは高崎の実家に帰る。

久しぶりにおばあちゃんの様子を見に行くためだ。

なので、この日は寒河江を出て高崎で合流して一泊。

翌29日、クルマで一緒に帰る予定にしている。

ところで

奥さんへのプレゼントだが、ユニクロでTシャツ2枚と靴下を用意。

Tシャツの胸元にはネコの顔がプリントされてる。

昔飼っていたネコにそっくりだった。

 

                        

 


 


867.我が町川崎

2020-06-14 | 暮らし

久しぶりに電車に乗った。目的地は川崎。35年間通い続けた職場があった町である。

通い慣れた京急川崎駅を降りる。道筋に昔からある店を見つけてホッとする。

その一方でずいぶんと見知らぬ店も増えたとおもう。

本屋はドラッグストアに、ドトールコーヒーは丼店へ、神戸牛丼店はとんこつラーメン店に

代わっていた・・商売も大変だ。

 

駅前を東に歩くこと5分、川崎市のシンボルである市庁舎が現れる・・・はずだった。

ところが目に飛び込んできたのはクレーンと重機の入る工事現場。

庁舎はとうに解体され、今は地下を掘り返す基礎工事の真っ最中だ。

塀に掲示されている工事概要には、この5月に着工し3年後の令和5年3月に地下2階、

地上25階の超高層ビルが完成と書いてある。

完成予想図をみると、旧庁舎の正面玄関部分と時計塔も復元されるようだ。

 (この時計塔にはかつて悲しいできごとがあった。)

 

 

完成図 旧庁舎の一部が復元される

 

 

工事塀に沿ってぐるりと市庁舎の北側にまわると、またまたびっくり。

私の勤務した建物が解体されたの知ってはいたが、その跡地を含む周辺地区の再開発により

大きなホテルが建っていた。かつての蕎麦屋、印刷会社、医院のすべてが姿を消した。

ホテルの正面玄関には盆栽を想わせる松を植えて和風テイストを醸し、エントランスに

東海道川崎宿「縁道(En Michi)」の額が飾ってある。

明らかにインバウンドを意識したデザインだ。近々オープンする気配である。

オリンピックが来年夏に延期され、目算が外れてしまったことだろう・・などと想像するのは

余計なお世話に違いないが、ともあれ昔と今のあまりの落差に言葉もない。

定年退職して10年以上だもの、そりゃ町も変わるだろうよとは思うものの、

その極端な変貌ぶりに感傷気分もいっぺんに吹き飛んだ。

 


職場の跡地にはホテルが建っていた


ホテルの正面玄関に洒落た松が


4年前に見た元の職場の跡地。売却され駐車場になっていた。

 

暑かったがもう少し繁華街を歩いて見ることにした。

仲見世通りも銀柳街商店街も店の入れ替わりが進みカラオケ店が増えたようにみえる。

そんな中で中華の天龍が健在だったのはうれしい。

昼にタンメンと餃子をセットでよく食べたものだ。

入ろうかなと思ったが今日は暑いのでやめることにした。

 

株主優待切符 (頂戴したもの) が1枚だけ残り、今日6月15日が有効期限なので

使ってしまおう・・ということでやってきたのだが、猥雑で活気のある愛すべきKAWASAKI。

今度はいつ来ることになるか。

 

 

銀柳街の店舗 

  
仲見世通り                     天 龍  "らっしゃい!"のおばちゃんの声が聞こえてきそうだ

 


 

 

 

 

 

 


866.旅はいつできる

2020-06-12 | 暮らし

   

 

朝ご飯のとき

先ずはどこに行きたいんですか ?  

と優しく奥さんが訊いてきた

ふらふらと出歩きたい私の性分を百も承知の奥さん、行ってらっしゃいのお言葉、ありがとうございます。

ここ数ヶ月、自粛要請で神奈川県の外へは出かけないようにしていた。

が、来週6月19日(金)から都県境またぎの移動自粛要請が解ける見込みである。

となればETCも連動して土日・休日割が復活するのでクルマ旅も復活ということになる。

 

 例年だと6月は山形県寒河江市にサクランボの買い付けに行っている。

去年は家族・親戚・友人らへ配って回った。泊りはチェリーパークホテルが定宿。

比較的安い宿泊料金で、くつろげる好きな宿だ。

ここではホテル直結の湯処(花咲か温泉ゆ~チェリー)で源泉の異なる3種類の温泉が楽しめる。

ゆったり気分に浸れるのはこの温泉のせいかもしれない(宿泊客は無料)。

朝食もビュッフェ形式でおいしいし、名物のずんだ餅などもある。

サクランボはホテルの近くにある農産物直売所で買う。

6月の最盛期、サクランボ目当ての客でいつも開店前から行列ができる。

粒の大きさ、佐藤錦など品種の違いなどで値段もピンキリだ。

 

あと、「さくらんぼ農園 八果園大沼」でも何度か買った。

道を挟んで「道の駅寒河江・チェリーランド」の真ん前に直売所を開いている。

気前が良い農園で、サクランボを袋に詰めておまけしてくれる。うれしいお接待だ。

今年はコロナの影響でサクランボ狩りは中止し、現地販売、地方発送のみの対応のようだ。

 

以前、道の駅寒河江の敷地で車中泊したことがある。

が、コロナ禍が蔓延した今の世情ではうっかり駐車していると大変なことになりそうだ。

サクランボ狩りならぬ他県ナンバー狩りに合うかもしれない。

 

 


▼ベランダで栽培している果樹

 サクランボはとっくに終わり、マルベリー(桑の実)も熟して最盛期を過ぎた。
 秋に収穫が楽しみなブドウは1センチほどに膨らみ、ミニトマトも実をつけた。

   

サクランボ    マルベリー      ブドウ     ミニトマト


 

 

 


865.10万円給付金の申込書到着

2020-06-03 | 暮らし

先週のアベノマスクに続いて1人10万円給付 (特別給付金というらしい) の申請書が横浜市から届いた。

申請用紙には世帯主、給付対象者つまり私と妻2名の名がすでに印刷されている。

振込先・口座番号を記入し、免許証と通帳のコピーを返信用封筒に入れてポストに投函すればOK。

ものの10分で作業完了だ。

 

オンライン申請は住民と自治体職員に大きな負担を強いることになり不興だった。

自治体によってはオンライン申請を取り止めたところもある。

初めから煩雑なオンライン申請などやめて郵送申請方式に一本化しておけば良かったんではないか。

こうした不興にかこつけてマイナンバカードと口座番号を連携させる動きがでてきた。

これも、どさくさに紛れてやっちまおうという政治家と官僚の見え透いた悪弊。