温泉めぐり紀行

丹沢の新緑(2022年5月)

562.秩父巡礼古道を歩く

2016-03-18 | 秩父三十三観音巡り

秩父三十四カ所めぐり旅、三日目の今日(3月17日)は、巡礼古道でいちばんのハイライト、「長尾根みち」を歩く。

21番観音寺から24番法泉寺までを結ぶハイキングコースである。
落ち葉を踏みしめ急な山道を登りきると、南斜面が切り払われた明るい場所に出た。
切株に腰を下ろし、秩父市街と雪が残る武甲山の展望を楽しむ。
この時期にしては暑い日射しがかえって気持ちいい。

森林組合の組合員には採掘会社から石灰トンいくらと支払われてるから結構なもんだいね。
音と埃ばっかしで私らには何もいいことない。

わたしら子どもの頃には(武甲山は)もっと緑に覆われてたんだけどねぇ。
うちの親戚のあるあたりでは鹿やイノシシが出て畑荒らして困ってるんだいねぇ。
猿も集団で出てくるというからこわいよねぇ。


納経所でおじさん、おばさんと交わした会話である。
武甲山は長年の石灰岩採掘ですっかりとその山容が変わり、痛々しい姿をさらしている。
秩父市はセメント会社の城下町として生きてきたから、保護活動の声をあげにくい空気があるのだろう。

これで秩父三十四箇所の観音様巡りは終了。
次は坂東三十三箇所巡りの番だ。

秩父三十四観音巡りのアルバムはココ



 




 


560.春の秩父路歩き

2016-03-05 | 秩父三十三観音巡り

昨日、早春の秩父路に行ってきた。
三十四ケ所観音霊場めぐりの下見である。
16号を下り、あきる野から圏央道に入り、狭山ICで降りる。西武秩父線と並行する国道299号線をしばらく走り、1番札所の四萬部寺(しまんぶじ)に着いたのは午後の1時半。
自宅から約3時間半かかった。


この春に好天が続きそうなときを選んで秩父路を歩いてみようと計画している。
まずは四萬部寺で納経帳を購入。
納経所のおばちゃんによると、作法、支度は四国遍路と同じで良いとのこと。
つまり般若心経を唱えてもよいそうだ。

秩父の寺は素朴ですが西国のお寺は大きくて立派でしたねぇ、ぜんぶお参りするのに4日かかりましたねぇ。
秩父はこれからはいろんな花が咲きますからどうぞ楽しみながらお巡りください。これはお接待です。


そういっておばちゃんは納経帳をいれる布袋をだしてくれた。
観音経はものすごく長いお経なので読経する人はほとんどいないとのこと。
四国ならお経は大師堂で唱えるが、秩父では観音堂となる。

秩父札所めぐりは観音様、正しくは観世音菩薩を祀る霊場を巡る旅である。
観世音菩薩は救いを求める人に応じて三十三の姿に変化するとされ、その数にちなんで西国、坂東などの三十三カ所の観音霊場が生まれたとのこと。

西国三十三ケ所、坂東三十三ケ所と併せて百観音巡りをするようになり、秩父の観音霊場が三十四カ所になった、という。
きりのいい数字だからそうなったんでしょうね。
そういう適当さが日本人のいいところ。


実は8年前の平成20年、
坂東三十三観音霊場のうち11カ所を巡ったことがある。
最初はバスによるツァー、そしてマイカーでいくつかの寺を訪ねた。
神奈川県内の1~8番、14番、さらに都内の浅草寺、
いちばん
遠いところでは群馬県の16番水沢観音。

ざっとそんなところだが、そのとき以来、行きそびれて今日に至っている。
いずれ今回の秩父と坂東を終えたら西国三十三に取りかかる腹づもりではある。


とりあえず今日は、
34番水潜寺、33番菊水寺、32番法性寺の3カ所を巡った。いずれもポツンと離れてる
寺なので優先して巡ることにした。車ならお手のもの。

いま咲いている花は梅ぐらいなものだが、これからたくさんの花がむかえてくれるだろう。
お寺は比較的固まっているので巡り易い気もするけど、実際はどうだろうか・・・。
のどかな山村風景と山路を辿る自然豊かな秩父巡礼古道を楽しみたい。





1番札所四萬部寺の施食殿  朱色の八角輪蔵の中には地蔵菩薩が安置されている


32番法性寺の石段で


33番菊水寺

34番水潜寺