温泉めぐり紀行

丹沢の新緑(2022年5月)

1053. 3月には

2024-03-02 | 暮らし

3月になった。
卒業式のシーズンだ。
実はわたし、卒業式というものは小学校と中学校しか知らない。
当時、通っていた神奈川県立の高校は3月1日が卒業式だった。
残念なことに、その日はW大理工学部の受験と重なっていて出られなかったのだ。(結果は不合格)。
そして留年を重ねて6年もかかった大学の卒業式当日は沖縄の与論島で遊んでいた。
思えばアホな子だった。
そのせいかどうか分からないが
子供の入学式や卒業式には割とまめに顔を出すようにしていた。


次女の大学卒業式に夫婦で参加したとき思わぬハプニングがあった。
式も無事に終わってホッとしたとき、
「〇〇さんですよね」と見知らぬ男性から声をかけられた。
「わたし●●大学のサークルで一緒だったN野です」

えっ?と一瞬思った。随分と老けちゃったがたしかにN野だ。彼も娘さんの晴れ姿を見に来ていたのだ。

私がサークル部長の時、ひとりだけ1年生が入部した。
それがN野だった。
後年、彼が結婚するとき私が司会を引き受けた。
その披露宴でとんでもないことが起きてしまった。


主賓挨拶はN野の指導教官だった大学教授。
彼の話しがなかなか終わらないのだ。
そのうち終わるだろう、終わるだろうと想って待っていたが裏目に出て、
結局、延々と30分くらい話し続けてしまった。
時間が無くなってしまったので親戚のおじさん、おばさんたちの歌や踊りが立ち消えてしまった。
司会者の私がもっと早く仕切ればよかったと今でも悔いが残る。


そんな思い出が残るN野君だが一昨年天国へと旅立ってしまった。奥さんからの喪中はがきで知った。
おもえばここ数年、
大学サークルで一緒に青春を過ごしたA部、Y田、Y野も逝ってしまった。
3月はちょっとだけ寂しさと希望が入り交じる季節でもある。