今日、2月18日は前立腺がん手術記念日。
手術したのが2014年。
以来10年間、PSA(前立腺ガンマーカー)の定期的な検査をしてきた。
検査結果を医師にいわれるまで毎回、毎回びくびくしながら待合室で
待ってたものだ。
これまで10年間の経過を前立腺がんレポートとして記録してきた。
幸いなことに、この間、検査値はずっと低く推移してきたので、
もう再発することはないだろうし、寛解といっていい。
というわけで今回をもってレポートは終了とすることに決めた。
振り返ってみれば10年前とはいえ、手術前後のことはよく覚えている。
〇ガンですと告げられた時の衝撃、 ( ガン告知)
〇手術室へ入るときの緊張、( オペレーション )
〇入院していた10日間の日常、( 入院日誌)
〇膀胱から尿管を抜いてもらった時の感動・・(グッパッポン)
今はその記録を懐かしく見ている。
前立腺がんの治療法には、ホルモン療法、放射線治療、摘出手術など
いろいろな選択肢がある。詳しいことはわからないがきっとこの10年間で
さらに医学的治療法が開発されたにちがいない。
やはりポイントは早期発見に尽きるだろう。
私の場合、もしも
かかりつけ医がPSAの再検査を勧めなかったら、
主治医が触診をし、硬い感触を得て、ガンの可能性を疑わなかったら・・
いったいどうなっていたことだろうか。
ありがたいことに
こうした医師らの的確な判断が手術を成功に導いたといえる。
ガンが前立腺を破って外へ転移してなかったのも幸運だった。
医師からガンを告知されたとき、一瞬、三途の川が目に浮かんだ。
オレ、金づちで泳げないし、溺れたらどうしよう・・・それより、
家族や今、目にしている日常の光景がもう見られなくなるなんてのは
嫌だ・・深く寂しい真っ暗な穴に突き落とされた気分だった。
ガン告知された人は誰でも抱える辛さだろう。
だから、深い寂しさの分だけ今を生きている喜びが大きい。
考えてみれば、この10年は余禄のようなものだ。
孫の顔も見られたし幸せ者だといえる。
一昨日の2月14日は誕生日だった。まだまだいける気がする。
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