温泉めぐり紀行

丹沢の新緑(2022年5月)

1052.手術記念日

2024-02-18 | 前立腺がんリポート

今日、2月18日は前立腺がん手術記念日。

手術したのが2014年。

以来10年間、PSA(前立腺ガンマーカー)の定期的な検査をしてきた。

検査結果を医師にいわれるまで毎回、毎回びくびくしながら待合室で

待ってたものだ。

これまで10年間の経過を前立腺がんレポートとして記録してきた。

幸いなことに、この間、検査値はずっと低く推移してきたので、

もう再発することはないだろうし、寛解といっていい。

というわけで今回をもってレポートは終了とすることに決めた。

 

振り返ってみれば10年前とはいえ、手術前後のことはよく覚えている。

 

〇ガンですと告げられた時の衝撃、 ( ガン告知)

〇手術室へ入るときの緊張、( オペレーション )

〇入院していた10日間の日常、( 入院日誌)

〇膀胱から尿管を抜いてもらった時の感動・・(グッパッポン)

 

今はその記録を懐かしく見ている。

 

前立腺がんの治療法には、ホルモン療法、放射線治療、摘出手術など

いろいろな選択肢がある。詳しいことはわからないがきっとこの10年間で

さらに医学的治療法が開発されたにちがいない。

やはりポイントは早期発見に尽きるだろう。

私の場合、もしも

  かかりつけ医がPSAの再検査を勧めなかったら、

  主治医が触診をし、硬い感触を得て、ガンの可能性を疑わなかったら・・

いったいどうなっていたことだろうか。

ありがたいことに

こうした医師らの的確な判断が手術を成功に導いたといえる。

ガンが前立腺を破って外へ転移してなかったのも幸運だった。

 

医師からガンを告知されたとき、一瞬、三途の川が目に浮かんだ

オレ、金づちで泳げないし、溺れたらどうしよう・・・それより、

家族や今、目にしている日常の光景がもう見られなくなるなんてのは

嫌だ・・深く寂しい真っ暗な穴に突き落とされた気分だった。

ガン告知された人は誰でも抱える辛さだろう。

 

だから、深い寂しさの分だけ今を生きている喜びが大きい。

考えてみれば、この10年は余禄のようなものだ。

孫の顔も見られたし幸せ者だといえる。 

一昨日の2月14日は誕生日だった。まだまだいける気がする。

 

香川県三豊市 志々島の大クス 樹齢1200年 生命力の象徴 (2023年11月)