19日、近しい友人3人を我が家に招待し、餃子を愛でる会を催した。
早いはなし、素人料理人の私の料理に付き合ってもらおうという魂胆。
洒落というか遊び心でお品書きなんぞを作ってみた。

前菜の「笹かま」は仙台に住むいとこがお歳暮に送ってくれたもの。
チーズ蒲鉾とかいろいろな種類があってどれもうまい。
キンピラゴボウは昨夜奧さんが作った一品だし、
大根の甘酢漬けは野菜農家の横山さんから買ったもの。
どちらも日本の家庭の味そのものだ。
鶏皮のピリ辛煮は調理の合間を見て作っている。
これらのツマミをテーブルにそろえ皆さんを迎える。
昼の酒は酔いがまわるねぇ
なんでなんですかねぇ
とかいいつつスパークリングワインで乾杯。
つい頬がゆるんでしまうのは仕方が無い。

今回の主役、メイン料理はなんといっても餃子。
そして鶏肉の甘酢炒めと特製ナポリタンが脇を固める。
ここ二日ほどで餃子200個作った。
皮にシソ(大葉)を置いてエビをのせ餡で包んだ餃子を先ず作る。
そして、もうひとつは餡に千切りの椎茸をしのばせた餃子だ。
私の作る餃子は評判がいいので調子に乗ってどんどん作ってしまう。
ひき肉にショウガ、ニンニク、塩、砂糖、しょうゆ、オイスターソース、紹興酒、溶いた味噌を加え
肉を押しつぶすように練る。
野菜はニラと千切りキャベツ。
タマネギをみじん切りし、炒めてを加えるのが私流のやり方。
こうすると玉ネギの甘みが味に変化をもたらしてくれる。
キャベツは半日ほど干すと甘みが増すというが今回は3時間ほど干して使用。
白菜は水分が多いので入れない。
あとは合体してさらりと混ぜれば餡の出来上がり。
フライパンに同心円状に20個を敷き詰め、1センチほどのお湯を入れて蓋をし、6分ほど蒸し焼き。
余分な湯をきり、ごま油少々をかけ、焦げ付かないよう様子を見ながら2分ほどさらに焼いて完成。
うまい、うまい
出来たて餃子をパクリとほほばっては冷たいビールを流しこむ。
あぁ~しあわせ。

▼鶏肉の甘酢炒めはNHKの「あさイチ」で中華料理人の陳さんが作り方を伝授してた。
その録画を何度も見返して作り方を覚えた。
レシピをメモし、もうかれこれ10回近く作ったのではないか。
だから調理のポイントはつかんでいるつもりだ。

2センチ四方に切った鶏に塩、コショウ、しょうゆ、酒で下味をつけたあと
溶き卵、片栗粉を入れてよくかき混ぜておく。
漬け込む前に鶏肉から皮を剥がし、さとう、酒、しょうゆ、唐辛子でピリ辛煮をつくってしまう。
次に、2センチ角に切ったピーマンと玉ねぎ、同様に2センチほどの長さに切った長ネギを用意する。
合わせ調味料は、酢、砂糖、しょうゆ、紹興酒、チキンスープ、溶いた片栗粉。
酢と砂糖を同量にするのがポイントである。
油をさしたフライパンに唐辛子4本を入れて油に香りをつけたら先ほどの鶏肉をいれ両面に焼きをいれる。
ショウガ片とすべての野菜を入れて炒め、合わせ調味料を少しずつ入れてとろみをつける。
絡まり具合を確認して出来上がり。
今回は初めて4人分を作ったので味のほうはどうかなと思ったのだが
皆さん全部たいらげてくれたのでホッとした。
あとで気が付いたのだがカシューナッツを入れ忘れてた!!。
わざわざあちこちの店を訪ね歩いて買い求めていたのに・・ほんとそそっかしい。反省だ。

▼そして今日最後の料理は特製ナポリタン。
JA全農販売のパスタは北海道産小麦を使用したもっちり食感が特徴。
フライパンにオリーブ油をやや多めに入れ、ニンニクを入れて香り付けしたあと
細切りにした玉ネギとベーコンを炒める。
炒めてしんなりした玉ネギ類をフライパンの端に寄せ、空いたスペースにケチャップ、ソース、ミニトマト、砂糖を加えて加熱する。
火が通ったらパスタのゆで汁(塩味)を少々くわえる。
本来、油と水は混じり合わないものだが、ゆで汁に溶け出したパスタのデンプン質が両者を仲良くしてくれる。
これを乳化という。そうすることでとろみのあるソースができあがる。
料理は科学である・・とはよく言ったものだ。
まぁ理屈は後回しにして、とりあえず全体を炒め絡めればソースは完成である。
次にパスタを茹でる番だ。
たいていの料理レシピ本では茹でる時間は表示より1~2分早めに湯からあげましょう、と書いてある。
でも私の場合は逆だ。
袋に表示されているゆで時間より1~2分余分にゆでることにしている。
指定された時間ではほとんどの場合やや固いのでそうしている。
今回のもっちりパスタの場合は11分。
ゆであがったパスタをザルにあけ、ソースが待つフライパンに投入し絡める。
味が薄ければ追いケチャップをする。
大皿に盛り、ベランダで栽培しているバジルの葉を飾る。
こうするとお店のように一気におしゃれな感じになる。
これうまいいねぇ
と皆さんもりもりと食べてくれる。もっちりパスタ作戦、大成功だ。
料理人としては最高の幸せ。
コーヒーを飲みながらフト外をみると、いつの間にか暗くなっている。
大学紛争など団塊世代に共通の話題は尽きないがそろそろお開きだ。
お土産に餃子を持っていってもらった。

洗い物をし、ひと息ついてると奥さんが「ただいまぁ」と帰ってきた。
昨日から高崎の実家に行ってたのだが、私の大好物である登利平のお弁当(とり弁)を
高崎駅で買ってきてくれた。
いそがしい一日だったがおいしい弁当で疲れも吹っ飛んだ。
