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定年後の伊豆高原 バラと酒と音楽と

伊豆高原に終の棲家を建築し永住。カミサン、愛猫ジローとの伊豆での老後は如何に。薔薇・酒・音楽・日々の徒然。

テーマ6.田舎の思い出

2006年09月11日 | 定年後の徒然日記
かめ姫様からいただいたテーマ6は「一眼レフカメラ」でしたが、未だ未購入ですので、テーマを繰り上げて「田舎の思い出」としました。

小学生後半から高校一年くらい迄は、母親の親族が住む山梨県甲府に毎夏遊びに行ったものだ。勿論一人旅である。
小学生の頃はオニギリの入ったリュックを背負い新宿駅から汽車に乗る。当時の列車は蒸気機関車である。トンネルに入ると煤が車内に充満して息苦しくなる。新宿より4~5時間かかっただろうか、「日下部」という駅に降りる。今は「山梨市」という駅名に変わっており新宿から特急で1時間30分で着く。駅にはやさしいおじいちゃんの顔が。駅を降り田舎のバスで笛吹き川沿いを登るとブドウ畑の風景が広がる。田舎は小さなぶどう園と養蚕を営んでいる。土間の床下には自家製ぶどう酒の一升瓶が並んでいたものだ。勿論、密造酒である。おじいちゃん、この密造酒ワインを毎回食前に楽しむのである。

私にあてがわれる部屋は二階の広い部屋。ここを一人占めするのだが、暗くて広くて一人では怖い。こうして一週間の夏休みが始まるのだ。
一日の日課は、朝6時起床、村のラジオ体操に参加、それから朝食。産みたての卵に味噌汁、野菜の煮たもの、ご飯。朝食後は笛吹き川で水遊びか、近くの小川でハヤ釣りだ。午後は里歩き、畑の肥やし掛け、蚕の世話などの手伝いで日が暮れる。
夕方になると五右衛門風呂に入り、風呂上りのラムネを楽しむ。五右衛門風呂とは、大きな鉄製の椀型浴槽の下から直接薪で湯を沸かす。鉄製の浴槽の底にはスノコが浮いており、そのスノコの上に乗っかって湯に浸かるのだ。その風呂場は屋外にあり、すぐ隣は牛小屋だからモウーと鳴くし牛臭い。今から考えると風流この上もないが、当時としては何と田舎臭い風呂なのだろうと子供心に五右衛門風呂が嫌でしょうがなかった。
一番楽しかったのは笛吹き川でのハヤ釣りだろう。魚のアラを針に巻きつけて放り込むと面白いように釣れたものだ。
ある晩、スモモを食べ過ぎて腹を壊し夜中にゲーゲー吐いてしまった。おじいちゃん、おばあちゃんは真っ青になって私を寝ずに看病してくれた。何しろ当時の田舎である、救急車など来てくれる訳が無い。そういえば、始めて北米旅行に行ったとき、ハニジューメロンとアメリカンチェリーに感動して食べすぎてピーピーになっった事があったが、三つ子の魂百までもとはこの事か。
はるかに遠い田舎の風景が今も目に焼きついている。NHKの番組「小さな旅」のテーマミュージックを聴くたびに、あの笛吹き川の原風景が目に浮かぶのである。

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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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同じ時期に・・・ (tsuka)
2006-09-11 16:43:15
小生はその先、辰野で乗り換え、飯田線伊那へよく行きました。トンネルにはいるとすぐ窓を閉めました。

天竜川で泳ぎ、五右衛門風呂にも入りました。トイレは外でした。

庭先の畑からもいだトマトやきゅうりの味が忘れられず、定住したら畑をやりたいと思っているのですが・・・。
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畑をやるなら (ジロー)
2006-09-11 17:42:07
腰を鍛えておいてください。

伊豆高原の地盤は火山噴火の瓦礫の山ですから、地面を耕そうとするとゴロ石がゴロゴロ出現して閉口します。小生、そのせいでギックリ腰に三回なりました。

すぐ近くに野菜作りの天才がいます。本職ではありません。聞けば、野菜作りの本を読んで忠実にやっているだけとの由。その方の庭は平坦地でおよそ70~80坪の庭がありますが、全て野菜畑です。

トマト、ピーマン、茄子、ニンジン、大根、なんやらかんやら植えて、見事な実をつけます。お見掛けするにご夫婦二人のみ。しかも完全定住ではなさそうなのに、見事なものです。

私の場合は野菜は諦め、もっぱら薔薇一筋です。
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長男がボーイスカウトで! (たけちゃん)
2006-09-13 08:28:51
行きましたね、カブスカウトの合宿もやりました

広瀬ダムというのがありましたよね

今は奥はドンつまりでなく雁坂トンネルが開通して埼玉県:秩父と直通ですね!



ジローさんの子供時代、毎年やってくる都会のお坊ちゃまという印象です、さしずめ、まぶしそうに眺めていたのが僕ですね!

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笛吹き川と言えば、 (天星)
2006-09-14 10:38:59
「乾徳山」の近くですね。晴天下、360度パナラマ展望。頂上の気持ちが良かったこと。雲取、甲武信も経験あり。
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