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定年後の伊豆高原 バラと酒と音楽と

伊豆高原に終の棲家を建築し永住。カミサン、愛猫ジローとの伊豆での老後は如何に。薔薇・酒・音楽・日々の徒然。

今月の「読」 手嶋龍一の初著作「ウルトラダラー」

2006年05月15日 | 定年後の徒然日記
久しぶりの晴耕雨読の「読」を実践した。対象はサスペンス。
元NHKニューヨーク支局長 手嶋龍一氏の初著作「ウルトラ・ダラー」を読む。二日間で完読。
昭和43年暮れ。東京・荒川に住む若い彫刻職人が、忽然と姿を消した……。それから35年以上の月日が流れ、ついに全貌が明らかに。ダブリンに超精巧偽百ドル札あらわる!震源は「北朝鮮」。
機密情報を掴んだBBC東京特派員スティーブンはその闇を追い始める。同時に官房副長官の女性キャリア高遠希恵も調査を開始。
モスクワ、香港、パリ、東京をむすんで、偽ドルハンターたちの情報戦。交錯する大国の思惑、偽ドル検知器をめぐる疑惑、衝撃の取引、そして「拉致」を超える驚愕の真実とは。NHK前ワシントン支局長の著者が描く輝かしき小説デビュー作。
と、本のCMにある。
確かに面白い。リアル感があり、ジャーナリスト手嶋氏の著作だからこれはノンフィクションではないかと思わせるところがミソ。
中盤までは確かに引き込まれる。読み始めたら止まらない。
しかしながら、エンデイングの部分は思わず笑ってしまった。笛の師匠(若き才媛の美女で謎のお金持ち。スティーブンの恋人)との出会い、彼女の出生、背景、位置付け、役割、展開が如何にも漫画的であり、巻末では、なんと狙撃手に撃たれた彼女とスティーブンが湖に落ちて、死に際での愛を脳裏で確認する…最後は本を放り出した。
納得する「読」はサスペンスでは得られなかった。
かといって、堅苦しい書物は10頁で眠くなるが…ま、睡眠薬の足しにはなるか。



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