スマートフォンに搭載される微細な電子部品の代表が積層セラミックコンデンサー。
薄さがμm単位の極薄のセラミックシートを何十層と重ね、電気を蓄えるのに使う。世界シェア35%でトップをいくのが村田製作所。
●圧倒的シェア
「『0402』は海外でも生産した方がいいんじゃないか」。東日本大震災後、海外の携帯電話メーカーから村田に問い合わせが相次いだ。
「ムラタが止まれば、世界のスマ . . . 本文を読む
東日本大震災後、製造業の海外流出が懸念される中、米マイクロンが西脇工場(兵庫県西脇市)を売却した。
買い手となったのはイスラエルの半導体受託製造のタワージャズ。日本ではなじみがない企業だがラッセル。エルワンガー最高経営責任者(CEO)の就任後、5年で売上高を5倍に伸ばし、現在ではファウンドリーで世界五指に入る。
同社の競争力の源泉はどこにあるのか。
●設計提案にも力
「我々 . . . 本文を読む
パナソニック・エレクトロニックデバイスは、シンガポール開発技術センターを本社開発本部(大阪府門真市)に次ぐ第2の研究開発拠点と位置付け強化していく。
研究開発のスピード化とグローバル化を加速するのが狙い。
●アンテナ機能を充実
シンガポール開発技術センターは、これまで通りメディカルエレクトロニクス領域に比重を置いて研究開発に取り組む。
一方、同社第2の研究開発拠点としてデバ . . . 本文を読む
電子部品メーカー各社がフィリピン工場を増強している。
スマートフォン、タブレットPC、ノートPC、薄型テレビ、自動車、産業機器、太陽光発電、白モノ家電、ゲーム機などグローバルに増大している電子部品需要にフィリピン工場の増築や生産ライン増設、生産性向上で応える。
中国、タイ、ベトナムなどとともに、ワーカー人件費の安さ、税制優遇置、英語圏という優位性を生かしたフィリピンでの電子部品作り . . . 本文を読む
東芝は23日、半導体とハードディスク駆動装置(HDD)をそれぞれ手がける2つの社内カンパニーを7月1日付で統合すると発表した。
NAND型フラッシュメモリーとHDDの技術を融合して、データセンター用サーバーやパソコン、デジタル家電向けの大容量データ記録装置の製品開発を強化する。
●総合力生かす
半導体部門の「セミコンダクター社」とHDDを取り扱う「ストレージプロダクツ社」を統合 . . . 本文を読む
日立金属が海外生産シフトを加速する。
早ければ、中期経営計画の最終年度となる2013年3月期にも海外生産比率を30%に高める。自動車部品など顧客の日系企業が相次ぎ海外に進出し、部品の現地調達を求めていることに対応する。
円高リスクを軽減できるメリットを見込むほか、国内で今夏に予想される電力制限に対応する狙いもある。11年3月期の海外生産比率は23%。従来計画では13年3月期に24% . . . 本文を読む
電子部品各社が設備投資を加速させている。
京セラがベトナムに新たな生産拠点を新設するほか、日本ケミコンは新エネルギ-市場向けの大型電解コンデンサーの生産設備を増設する。
新興国でのデジタル家電需要の高まりを追い風に、2010年度から積極路線に転換した部品各社。今後はスマートフォンや次世代エネルギー関連市場に狙いを定め、成長シナリオの具体的展開を急ぐ。
●一大生産拠点新設
京 . . . 本文を読む
半導体商社の東京エレクトロンデバイスは、アジア市場の開拓を加速する。
香港子会社をアジアの営業拠点などを統括するアジア本社に昇格させるほか、年内にはタイに新宮業拠点を設立する。現地に展開する国内外の電機メーカーなどのニーズに応える一方、新たな需要を掘り起こす狙い。
販路拡大をテコに、数年内をメドに海外売上高比率を現在の10%程度から20%程度まで引き上げる。
●商機拡大へ
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国際研究開発組織の発足は、半導体企業の研究開発負担を減らすと同時に、国内エレクトロニクス産業の最大の強みである材料各社の商機拡大を支援する狙いがある。
EUV技術を使った半導体製造のボトルネックがフォトマスクや感光材。
感光性樹脂ではJSRや東京応化工業、信越化学工業が世界シェアの7割を持つ。フォトマスクでは大日本印刷、凸版印刷など日本勢が約5割を握る。
●開発費倒れも
露 . . . 本文を読む
ルネサスエレクトロニクスや半導体受託生産(ファウンドリー)世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は、次世代半導体の製造技術を共同開発する国際企業連合に合流する。
同連合には、旭硝子や信越化学工業など世界シェアの高い国内関連材料メーカーの参加も明らかになった。日本勢が主導して6月中旬から研究開発を始め、半導体や関連材料の国際競争力確保につなげる。
●半導体トップ3そろう
半導体 . . . 本文を読む
東日本大震災発生から約3カ月が経過し、被災した素材メーカー各社の東北・北関東地区の工場では着実な生産復旧が進んでいる。
震災の被害が大きかった宮城、岩手、福島地区や、液状化現象などの被害を受けた鹿島コンビナートに立地する工場でも、現在までに多くの工場が部分操業を含め操業を再開した。
各社は、引き続き早期の全面稼動に向けた準備を急ぐとともに、生産継続のための原料調達確保に全力を挙げる . . . 本文を読む
太陽誘電は、部品内蔵基板「EOMIN」を7月から月産500万個体制に引き上げる。スマートフォンやタブレットPCなどのモバイル機器分野における機能モジュールとしての受注増に対応したもの。
「EOMIN」は、基板内部に銅コアを採用した部品内蔵基板。小型・薄型という部品内蔵配線板の特徴はそのままに、銅コアの採用によって、高剛性、高信頼性、良好な放熱性、ノイズ耐性という特性を併せ持つ。
ま . . . 本文を読む
サムスンモバイルディスプレイは5月31日、忠清南道牙山市湯井に設立した世界最大の5.5世代(ガラス基板サイズ1300×1500mm)AMOLED(アクティブマトリックス式有機EL)工場の稼動を開始したと発表した。
サムスンモバイルディスプレイは、AMOLEDのリーダー企業。11年第1四半期の世界のAMOLEDディスプレイ市場では99%のシェアを獲得している。
●生産力大幅拡大
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ルネサスエレクトロニクスは1日、東日本大震災の影響で生産が停止していた那珂工場(茨城県ひたちなか市)で部分生産を再開した。
生産を再開したのは、同工場200mmウエハーライン。再開初日は、同ラインの最大生産能力の1割に相当する100枚のウエハーを投入した。製品としての出荷時期は8月。
6日には、残る300mmウエハーラインでも部分生産を再開する。同工場の生産規模は、8月頃にウエハー . . . 本文を読む