東日本大震災から2カ月が過ぎ、被災地の製造業の拠点復旧は急ピッチで進むが、東京電力福島第1原子力発電所の事故が招いた「電力危機」が暗い影を落とす。
中部電力の浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の全面停止で電力不足は西日本にも広がり、さらに原発被害の賠償原資捻出を狙った東電の電気料金引き上げがのしかかる。
企業は国内外を見渡した抜本的な拠点の「再配置」を余儀なくされそう。
●拠点 . . . 本文を読む
日系の半導体メモリーメーカーが回路線幅の微細化で韓国サムスン電子の突き放しに動いている。
東芝はNAND型フラッシュメモリーで世界最先端の19nm品のサンプル出荷を4月に開始、エルピーダメモリは25nm品のDRAMを5月に開発した。
メモリー業界ではサムスンが世界首位の座を堅守してきたが、反転攻勢の道筋が見え始めた。
●世界シェア肉薄
「NANDは我々が開発した製品。負け . . . 本文を読む
村田製作所は水晶デバイスの強化を目的に、東京電波に追加出資することを決めた。東京電波の発行済み株式200万株を取得し、筆頭株主になる。
水晶デバイスの搭載数の多いスマートフォンの普及で、同デバイスの市場も急拡大している。東京電波の持つ水晶素子に関する技術と、村田製作所の生産技術の組み合わせで、この成長市場の取り込みを目指す。
●新製品の展開図る
両社は2009年に資本提携し、水 . . . 本文を読む
電子部品34社のうち、2012年3月期の見通しを公表した26社の売上高は6兆2298億円と前期に比べ約5.9%増加する見通しとなった。
スマートフォン市場の急成長と新興国でのデジタル機器の好調により、11年3月期で最終赤字だった8社のうち5社が黒字転換を見込む。
中堅各社は大手に比べ業績拡大が遅れているが、スマートフォンの一段の取り込みを狙い設備投資を急ぐ動きがみられる。
●積 . . . 本文を読む
半導体受託生産(ファウンドリ)世界最大手の台湾TSMC、同第2位の台湾UMCの1-3月(第1四半期)業績は、ともに前年同期比増収増益、前期比では季節要因による需要減で減収減益となった。
今後の見通しについては、UMCが東日本大震災の影響などを勘案し、慎重な見方を示している。
●ウエハー売上げが増加
TSMCの1-3月売上げは、前年同期比14.3%増の1053億7700万台湾ドル . . . 本文を読む