半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の張忠謀(モリス・チャン)董事長は19日、半導体製造装置最大手のASMLが主導する次世代の半導体製造技術プロジェクトについて「投資を検討中だ」と明らかにした。
半導体大手の米インテルが9日にASMLへの出資を含めた投資を表明済みで、TSMCの動向が注目されていた。
●半導体大手に支援
TSMCが台北市内で開いた決算会見で明 . . . 本文を読む
ルネサスエレクトロニクスが大規模なリストラを始める。
全国19カ所の半導体工場は10カ所程度に半減し、全従業員の約3割を削減。3割の世界シェアを握るマイコンに経営資源を集中する。
NEC、日立製作所、三菱電機の半導体部門を寄せ集めただけの事業構造を転換し、名実ともに独立した半導体メーカーに生まれ変わることができるか。
●背水の覚悟
NECなど主要株主3社と三菱東京UFJ銀行 . . . 本文を読む
日本の半導体産業の弱体化が止まらない。
2月に会社更生法の適用を申請したエルピーダメモリに続き、赤字続きのルネサスエレクトロニクスが経営再建策作りを急ぐ。設計開発から生産まで一貫して手がける自前主義にこだわり、世界の分業体制から取り残された。
事業モデルを転換し、コスト競争力を取り戻すことが急務だ。
●鶴岡工場の売却交渉
山形県の米どころ、庄内平野にルネサスの鶴岡工場 . . . 本文を読む
ルネサスエレクトロニクスの経営再建が難航しそうだ。事業再構築(リストラ)の原資として日立製作所、三菱電機、 NECの大株主3社が増資を引き受けるかが懸念される。
現時点で日立、 NECは難色を示している。業績不振の元凶であるシステムLSI事業の立て直しを見いだせるかも問われる。長年の課題である同事業の行く末にめどをつけなければ問題の先送りにすぎず、再建にはつながらない。
●支援の余 . . . 本文を読む
米半導体大手のスパンションは韓国SKハイニックスに生産を委託し、今年下期に記憶用半導体のNAND型フラッシュメモリーを本格販売する。
スパンションはエルピーダメモリとNANDの共同開発を進めてきたが、エルピーダの経営不振で計画が止まっている。スパンションを軸にしたNANDの提携の進捗からも日韓の半導体産業の明暗が浮き彫りになっている。
●生産委託で契約
「確実に顧客の選択肢が広 . . . 本文を読む
業績が悪化している半導体大手のルネサスエレクトロニクスは、主力の鶴岡工場(山形県鶴岡市)を台湾企業に売却するとともに、従業員の約3割にあたる最大約1万4千人を削減する方針を固めた。
退職金などリストラ費用をまかなうには1千億円超の資本増強が必要で、主要株主のNECや日立製作所などに支援を要請する。世界首位のマイコン事業に経営資源を集中し、再建を図る。
●深まる苦境
半導体業界で . . . 本文を読む
ルネサスエレクトロニクスが9日発表した2012年3月期連結決算は、営業損益が567億円の赤字(前期は145億円の黒字)となった。欧州や中国市場の減速やタイ洪水による販売減が影響した。
経常・当期損益ともに大幅な赤字を計上。ただ、事業譲渡益を特別利益に計上したことなどにより、当期損益は前期に比べて赤字幅が縮小した。売上高は、同20%以上の大幅減。
●市況の不安定さ続く
製品別の売 . . . 本文を読む
ロームの2012年3月期連結決算は営業利益が前期比80.6%減の63億円と大幅な減益となった。
東日本大震災やタイ洪水、円高、デジタル家電の不振などが業績に影響した。ただ、一時は営業赤字転落を予想したが、タイ洪水の早期復旧を達成したことで営業黒字を確保した。
●挽回に時間
LSI事業のラピスセミコンダクターはタイの後工程が被災した影響で黒字転換できず、のれん代など減損を計上。最 . . . 本文を読む
会社更生手続き中のエルピーダメモリは5日、米半導体大手マイクロン・テクノロジーを支援企業にする方針を固めた。
マイクロンによるエルピーダの買収額は2000億円超、設備投資の肩代わり分を含めた支援総額は3千億円弱になる見通し。日本政府が公的資金を投じていったん救済したエルピーダは、経営破綻を経て外資の手に渡ることになる。
日本の電機産業から、かつて世界を席巻したDRAMメーカーが消え . . . 本文を読む
会社更生手続き中のエルピーダメモリの支援企業を決める第2次入札が5月初旬に開かれる。
米韓日の半導体大手が応札に動く中、割って入ったのが中国ファンド。買収後、中国半導体大手へ中核の広島工場(広島県東広島市)を買い取らせる案を検討している。
今まで手薄だったスマートフォンなどに使うDRAM生産を自前で手がけたい中国政府の思惑もある模様。エルピーダの行方は、世界の半導体業界の勢力図を塗 . . . 本文を読む
各半導体メーカーは、製品を安定的に供給できる体制を一層強化している。
2011年に発生した東日本大震災、タイの洪水という二つの自然災害によって半導体製品の供給が停滞し、世界のものづくりに影響が波及した。
これを教訓に各社は、新たな災害対策などを追加的に実施し、常に製品を顧客に提供できる体制を整えている。
●追加的な安定供給対策
半導体デバイスは、製造に2-3カ月以上の時間を . . . 本文を読む
半導体メーカー各社は、自然災害や急な需要変動時でも製品を安定的に供給できる体制強化を進めている。
11年に東日本大震災、タイ洪水と大きな自然災害により多くの半導体メーカーや半導体部材メーカーが被災し、一部で製品供給が不足、停止した。
各社は、これを教訓に、より災害に強い工場の整備や、途切れない強靭なサプライチェーン網の構築などの対策を実施している。
●安定供給の重要性
11 . . . 本文を読む
東芝は、会社更生手続き中のエルピーダメモリの支援企業を決める入札に韓国の半導体大手SKハイニックスと共同で応札する方向で調整に入った。
東芝とハイニックスは、NAND型フラッシュメモリーとDRAMのそれぞれ2位メーカー。ともに首位の韓国サムスン電子に、その差を広げられつつある。
サムスン独走態勢への危機感が共同買収へと突き動かしている。
●2位グループを引き離し
3月末に締 . . . 本文を読む
会社更生手続き中のエルピーダメモリは、3月30日にスポンサー選定の第1次入札を締め切った。米マイクロン・テクノロジー、東芝、韓国SKハイニツクスなど半導体メモリーを手がける世界大手3社が応札した。
エルピーダの広島工場の買収交渉をしていた半導体受託製造大手の米グローバル・ファウンドリーズも名乗りを上げ、国内唯一のDRAM専業会社を巡る買収合戦の幕が開いた。
●5月初旬に最柊決定
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東芝は、経営破綻したエルピーダメモリの支援企業を決める入札に参加する方針を固めた。
半導体市場で勝ち残るには、エルピーダが持つ携帯情報端末向けのDRAMを製品として加える必要があると判断した。米半導体大手、米マイクロン・テクノロジーも応札する。
事実上、日米の半導体大手2社による争奪戦となる公算が大きい。
●5月初旬に1社へ
スポンサー選定のための第一次入札は近く締め切られる . . . 本文を読む