ルネサスエレクトロニクスが大規模なリストラを始める。
全国19カ所の半導体工場は10カ所程度に半減し、全従業員の約3割を削減。3割の世界シェアを握るマイコンに経営資源を集中する。
NEC、日立製作所、三菱電機の半導体部門を寄せ集めただけの事業構造を転換し、名実ともに独立した半導体メーカーに生まれ変わることができるか。
●背水の覚悟
NECなど主要株主3社と三菱東京UFJ銀行 . . . 本文を読む
日本の半導体産業の弱体化が止まらない。
2月に会社更生法の適用を申請したエルピーダメモリに続き、赤字続きのルネサスエレクトロニクスが経営再建策作りを急ぐ。設計開発から生産まで一貫して手がける自前主義にこだわり、世界の分業体制から取り残された。
事業モデルを転換し、コスト競争力を取り戻すことが急務だ。
●鶴岡工場の売却交渉
山形県の米どころ、庄内平野にルネサスの鶴岡工場 . . . 本文を読む
ルネサスエレクトロニクスの経営再建が難航しそうだ。事業再構築(リストラ)の原資として日立製作所、三菱電機、 NECの大株主3社が増資を引き受けるかが懸念される。
現時点で日立、 NECは難色を示している。業績不振の元凶であるシステムLSI事業の立て直しを見いだせるかも問われる。長年の課題である同事業の行く末にめどをつけなければ問題の先送りにすぎず、再建にはつながらない。
●支援の余 . . . 本文を読む