米半導体大手のスパンションは韓国SKハイニックスに生産を委託し、今年下期に記憶用半導体のNAND型フラッシュメモリーを本格販売する。
スパンションはエルピーダメモリとNANDの共同開発を進めてきたが、エルピーダの経営不振で計画が止まっている。スパンションを軸にしたNANDの提携の進捗からも日韓の半導体産業の明暗が浮き彫りになっている。
●生産委託で契約
「確実に顧客の選択肢が広 . . . 本文を読む
業績が悪化している半導体大手のルネサスエレクトロニクスは、主力の鶴岡工場(山形県鶴岡市)を台湾企業に売却するとともに、従業員の約3割にあたる最大約1万4千人を削減する方針を固めた。
退職金などリストラ費用をまかなうには1千億円超の資本増強が必要で、主要株主のNECや日立製作所などに支援を要請する。世界首位のマイコン事業に経営資源を集中し、再建を図る。
●深まる苦境
半導体業界で . . . 本文を読む
ルネサスエレクトロニクスが9日発表した2012年3月期連結決算は、営業損益が567億円の赤字(前期は145億円の黒字)となった。欧州や中国市場の減速やタイ洪水による販売減が影響した。
経常・当期損益ともに大幅な赤字を計上。ただ、事業譲渡益を特別利益に計上したことなどにより、当期損益は前期に比べて赤字幅が縮小した。売上高は、同20%以上の大幅減。
●市況の不安定さ続く
製品別の売 . . . 本文を読む
ロームの2012年3月期連結決算は営業利益が前期比80.6%減の63億円と大幅な減益となった。
東日本大震災やタイ洪水、円高、デジタル家電の不振などが業績に影響した。ただ、一時は営業赤字転落を予想したが、タイ洪水の早期復旧を達成したことで営業黒字を確保した。
●挽回に時間
LSI事業のラピスセミコンダクターはタイの後工程が被災した影響で黒字転換できず、のれん代など減損を計上。最 . . . 本文を読む
会社更生手続き中のエルピーダメモリは5日、米半導体大手マイクロン・テクノロジーを支援企業にする方針を固めた。
マイクロンによるエルピーダの買収額は2000億円超、設備投資の肩代わり分を含めた支援総額は3千億円弱になる見通し。日本政府が公的資金を投じていったん救済したエルピーダは、経営破綻を経て外資の手に渡ることになる。
日本の電機産業から、かつて世界を席巻したDRAMメーカーが消え . . . 本文を読む
会社更生手続き中のエルピーダメモリの支援企業を決める第2次入札が5月初旬に開かれる。
米韓日の半導体大手が応札に動く中、割って入ったのが中国ファンド。買収後、中国半導体大手へ中核の広島工場(広島県東広島市)を買い取らせる案を検討している。
今まで手薄だったスマートフォンなどに使うDRAM生産を自前で手がけたい中国政府の思惑もある模様。エルピーダの行方は、世界の半導体業界の勢力図を塗 . . . 本文を読む