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東芝、社内カンパニー統合でセミコンダクター&ストレージ社を新設 販売窓口一本化

2011-06-25 | 半導体業界



 東芝は23日、半導体とハードディスク駆動装置(HDD)をそれぞれ手がける2つの社内カンパニーを7月1日付で統合すると発表した。

 NAND型フラッシュメモリーとHDDの技術を融合して、データセンター用サーバーやパソコン、デジタル家電向けの大容量データ記録装置の製品開発を強化する。


●総合力生かす

 半導体部門の「セミコンダクター社」とHDDを取り扱う「ストレージプロダクツ社」を統合して「セミコンダクター&ストレージ社」を新設する。

 小林清志セミコンダクター社社長(執行役上席常務)が新カンパニーのトップに就く。ストレージプロダクツ社にあった光ディスクを使う記録装置事業は相乗効果が乏しいため、別の事業部門として分離する。

 東芝は、NAND型フラッシュメモリーを多数内蔵した大容量記録装置「SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)」も強化している。

 HDDより低消費電力で高速処理が可能なため需要拡大が見込めるが、パソコン向けとサーバー向けは2カンパニーが別々に担当していた。

 組織統合で販売窓口を一本化し、顧客の要求に応じてフラッシュメモリー、SSD、HDDの組み合わせや用途を提案できるようになる。記録装置を制御する半導体の開発を効率化できる利点もある。

 HDD業界は再編によって、年内には米ウエスタン・デジタルと米シーゲイト・テクノロジーの2強体制となる見通しだが、いずれもフラッシュメモリーを手がけていない。

 東芝は、他社にない総合力を生かして販路拡大につなげる。





【記事引用】 「日経産業新聞/2011年6月24日(金)/3面」


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