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トウゴクサバノオ・1~裏高尾

 裏高尾“日影林道”で見られる「トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)」。キンポウゲ科シロカネソウ属の二年草で、山地の沢沿いや林縁に生育する。“東国”の名が付くが、関東だけでなく西日本でも見られる。花径は1センチほどだが晴れていないと大きく開かない。これはまだ半開きだが蕊が見えれば十分満足。花弁のように見えるものは萼片で、花弁は蜜腺化して黄色い軍配形になる。“サバノオ”の名前は花後の果実がT字状になり鯖の尾びれのように見えることから名付けられている。花の右側に果実が出来始めている。トウゴクサバノオは他の方のブログや図鑑などで見ていて、何とか実物を見てみたいと思っていた花。以前、軽井沢町植物園にその名札があるのを見て、訪れるたびに花や果実を探したが、消滅したようで結局見つからなかった。日影沢にあるのを高尾山ガイドブックなどで見ていたのでこの日が来るのを心待ちしていた。
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クマワラビ

 裏高尾“いろはの森”で見つけたシダ。鱗片の葉脈が美しく思わず撮ってみたものの、さて名前がわからない。これまで見てきたシダの中ではオシダ科のものに似ているようだが、オシダ科にはオシダ属を始めとして、イノデ属、カナワラビ属など多くの種がある。結局、当地の専門家に聞いて「クマワラビ(熊蕨)」と教えてもらった。クマワラビはオシダ科オシダ属で、裂片の葉脈は窪み先端は尖る。鱗片は明褐色でソーラスは葉の先端部だけに付き、ソーラスの部分の羽片は短縮しており胞子の飛散後は枯れるようだ。同じ仲間のオクマワラビ(雄熊蕨)の裂片の葉脈は窪まずその先端は丸く、鱗片は暗褐色になるということだが、実際に見比べてみないとわからない。やはりシダは難しい。
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トネリコバノカエデ・2~開花

 南大沢5丁目の遊歩道で見られる「トネリコバノカエデ(とねりこ葉の楓)」。ムクロジ科(←カエデ科)カエデ属の落葉高木で、学名の“Acer negundo”から「ネグンドカエデ」とも呼ばれている。一昨年、地元情報でこの果実を見ることができたが、去年の春は花を見逃していた。今春は何とか見ようとここを通るたびに確認していたが、去年の果実が残ったままでなかなか芽が出てこない。この日、また見に来ると高い枝に花序がぶら下がっているように見える。足元にあった折れた枝を使い、高い枝を引き寄せて片手でカメラを持ちシャッターを押した。トネリコバノカエデは雌雄異株で写真は雌花序。長さ6~7センチでひとつの雌花は2~3センチで総状に付いている。
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カテンソウ・1~雄花序

 イラクサ科カテンソウ属の「カテンソウ(花点草)」。山地の林床や川沿いなどに生育する多年草で草丈は10~30センチ。雌雄同株で長い柄の先に雄花序を付け葉腋に雌花序を付ける。写真は雄花序でひとつの花の直径は6~7ミリ。名前は小さな花が点のように見れると言うのがそれらしいが、由来は不明。これは高尾山“6号路”のもの。
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テマリカンボク・1~蕾

 南大沢2丁目の道端で見つけた緑色の蕾。花の雰囲気からオオデマリに見えたが、葉は丸くなく大きく3裂しているのでオオデマリではない。どうやらこれは「テマリカンボク(手毬肝木)」のようだ。ガマズミ科(←レンプクソウ科←スイカズラ科)ガマズミ属の落葉低木で、コデマリやオオデマリのように花が丸く固まって咲く。
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