長沼公園“野猿の尾根道”で見つけた「コボタンヅル(小牡丹蔓)」。キンポウゲ科センニンソウ属のつる性落葉木本で、夏に純白の花を咲かせ秋に綿毛の付いた果実を稔らせる。花や果実はセンニンソウにそっくりだが、コボタンヅルの葉には切れ込みがあるので区別できる。またボタンヅルの葉が1回3出複葉であるのに対して、コボタンヅルは2回3出複葉になる。
小山内裏公園“鑓水小山口”前の道路は「トウカエデ(唐楓)」の並木道。樹によって赤や黄色に色付いている。トウカエデはムクロジ科(←カエデ科)カエデ属の落葉高木でアヒルの水かきのような葉が可愛らしい。名前の通り中国原産で、強い性質のため街路樹や公園樹に良く利用されている。
大栗川遊歩道に植栽されている「コンギク(紺菊)」。キク科シオン属の多年草でノコンギクの園芸品種。舌状花が鮮やかな紫色をしている。ノコンギクにも舌状花が紫色のものもあるが、これほど濃い色にはならないようだ。当地のノコンギクはみな白色をしている。
カバノキ科クマシデ属の「イヌシデ(犬四手・犬垂)」。果苞の基部に長さ5ミリほどの2つ並んだ果実が見える。イヌシデはアカシデやクマシデとともに当地の緑地や公園では普通に見られる雑木で、その黄葉はとても美しい。“シデ”は、しめ縄や玉串などについている細長く切った白い紙のことで、イヌシデやアカシデの花穂や果穂が垂れ下がる様子をそれに見立てている。