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シロバナナガバノスミレサイシン

 子供の頃、大の鉄道ファンで時刻表が愛読書。当時はまだ走っていた新鶴見操車場のD51を見たり、上野駅や東京駅に一日いて発着する特急列車を撮ったりしていた。自然と鉄道蘊蓄にも詳しくなり、最北端や最南端の駅、標高の最高地点、難読駅名などずいぶん覚えた。その中で、一番短い駅名は『津』で、当時一番長い駅名は『東京競馬場前(とうきょうけいばじょうまえ)』(13文字)や『岩原スキー場前(いわっぱらすきーじょうまえ)』(13文字)だったと記憶している。今は『南阿蘇水の生まれる里白水高原(みなみあそのみずうまれるさとはくすいこうえん)』(22文字)とのことだ。
 さて裏高尾“日影キャンプ場”から“いろはの森”を進むとナガバノスミレサイシンが次々に顔を見せてくれるが、その中に花弁が純白のものがあった。葉が長く側弁の基部に毛は見られないので、コミヤマスミレやフモトスミレではなく「シロバナナガバノスミレサイシン(白花長葉菫細辛)」と判断した。この名前を数えてみると15文字で、ブログpart1から掲載した中で、エダウチスズメノトウガラシ(13文字)やシロバナエゾノタチツボスミレ(14文字)を抜いて一番長い名前になった。ちなみに一番短い名前は『イ』(=藺草)になる。シロバナナガバノスミレサイシンはスミレ科スミレ属の多年草。
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ヒゴスミレ・2~開花

 エイザンスミレの葉のよりも更に細かく裂ける葉が特徴の「ヒゴスミレ(肥後菫)」。肥後の名が付くが秋田県男鹿半島を北限として鹿児島県までに広く分布している。エイザンスミレがやや半日陰を好むのに対して、ヒゴスミレは日当たりの良い草地や林縁に生育する。ここは多摩市にある緑地内の遊歩道。昨年は終り掛けだったが今年は開花に間に合った。
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ツチグリ・3~晴天の旅人

 先日、上柚木公園で見つけた「ツチグリ(土栗)」。ツチグリ科ツチグリ属のキノコで、雨が降ると外皮が拡がり地球外生命体のような姿になるが、晴れの日が続くと、外皮の内側が縮んで丸くなり、風によってコロコロと移動しやすくなる。そのため“晴天の旅人”というニックネームがある。このところ晴れの日が続いていたので再び見に来ると予想通り乾いて丸まっていた。この姿になると地面の色に紛れて見つけにくくなる。
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イヌブナ・4~枝

 ブナ科ブナ属の「イヌブナ(犬ぶな※)」。東北地方以南の本州、九州の山地でブナよりもやや標高の低いところに生育する。これは高尾山“4号路”のもので、高尾山ではブナも生育しているがイヌブナのほうが多く見られる。下から見上げた枝振りは威厳があって美しい。ブナの材質は硬く粘りがあって弾力性が強いため、船舶や建材に広く利用されていたが、イヌブナはブナよりも材質がやや劣るために“犬”の名を付けられている。
 ※ぶなの漢字は木へんに無。
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