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ウリハダカエデ・4~樹皮

 大塚みどり公園で見られる「ウリハダカエデ(瓜膚楓)」。ムクロジ科(←カエデ科)カエデ属の落葉小高木で緑色の樹皮の模様がマクワウリに似ているから名付けられている。樹皮だけではウリカエデと区別しにくいが、ウリカエデの葉身が4~8センチなのに対して、ウリハダカエデは8~15センチと大きく形も異なる。
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ワビスケ・2~落花

 NHK大河ドラマ『麒麟がくる』が上々の滑り出しのようだ。主役の明智光秀を演じる長谷川博己さんの爽やかさだけでなく、松永弾正久秀役の吉田鋼太郎さん、齋藤道三役の本木雅弘さんらの快演が話題を呼んでいる。サントリー緑茶飲料“伊右衛門”のCMに出ている本木さん演じる道三が、娘婿の土岐頼純を茶で毒殺すると、翌日サントリーは、公式ツイッターでCM妻役の宮沢りえさんの画像と『昨晩は主人が熱演のあまり、皆様をお騒がせしたようで、すみません。まずは心を落ち着け、茶などお召し上がり下さいませ。妻より』という洒落の利いたコメントを流し、『サントリーが来る~』とネットが沸いた。あの放映時間帯に『ダーウィンが来た!』『麒麟がくる』と偶然続いているのも面白い。
 さて明智光秀の家紋は名門土岐源氏の支流として“桔梗紋”であり、松永久秀は生命力が強く子孫繁栄に通じる縁起の良い“蔦紋(つたもん)”になる。齋藤道三の出自は不明であり、油売りから何度も名前が変わり、その都度家紋も変わったが、最終的には“二頭立浪(立波とも)紋”となりこれは道三のオリジナルになる。
 家紋の図柄は植物、動物、天体、文様など様々だが、家紋の図柄として使われなかった植物が“桜”と“椿”だった。『花は桜木、人は武士』であり、散り際の美しさから桜は好まれるが、一族もろとも散ってしまうというのは避けたかったのだろう。椿は花後に潔くポトリと落ちるが、これは打ち首を想像させるのでやはり家紋としては敬遠された。しかし武士が椿を嫌っていたというのは俗説で、江戸時代には武家屋敷などでも盛んに椿栽培、品種改良が行われていた。
 写真はいせまいり公園に植栽されている「ワビスケ(侘助)」。ツバキ科ツバキ属の常緑小高木で樹高は4~5メートル。先日、咲き始めを撮ったが、再び訪れると樹の下にたくさんの落花があった。ワビスケには強い香りの品種があるらしいので、咲いている花を嗅いでみたがそれには香りが無かった。ワビスケは花粉を作らないのが特徴で、指先で雄蕊を触ってみたが花粉は全く付かない。
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ホラシノブ・1~紅葉

 大塚なかおね公園の林内に1株だけある「ホラシノブ(洞忍)」。ホングウシダ科ホラシノブ属のシダ植物で、本州から九州の暖かい地域の半日陰に生育する。“シノブ”の名の付くシダは多いが、シノブはシダの古名であり、洞窟などの湿った薄暗い場所に生育するシダという意味の名前だろう。その葉は細かく裂け先端は丸くなる。ホラシノブは常緑性だが、冬には写真のように紅葉するものもある。ここでは木漏れ日を浴びて紅く輝いていた。
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サルトリイバラ・5~石橋入緑地

 打越町にある“石橋入緑地”は地図上では我が家から直線距離で3.5キロだが、実際に行くとなると、首都大学東京の丘を越え、更に野猿峠を越えて約5.3キロほどの道のりになる。ここは多摩丘陵の雑木林をそのまま緑地として残した環境であり、春にはスミレ、キンラン、ギンランなどの野草が多く咲くようだ。7年前に1度だけトレーニングでここまで足を伸ばしたことがあったが、その後、訪れることはなかった。先日、打越弁財天まで行きその帰り道で久し振りに来てみたが、残念ながら真冬では花は無い。できれば春の花の頃にまた訪れてみよう。宿題の植物や新たな発見があるかも知れない。写真は山道で見つけた「サルトリイバラ(猿捕茨)」の冬芽。いつも楽しい姿を見せてくれるが、今回は“阿波踊り”だった。
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オオイタビ・1~幼葉

 長池公園“やまざとひろば”付近の石垣や石段などに蔓を伸ばしている常緑の葉。花や果実を見たことが無く名前もわからず長い間素通りしていた。しかしどうも気になり公園管理者に尋ねると、これは「オオイタビ(大崖石榴)」との回答を頂いた。クワ科イチジク属のつる性常緑木本で、“イタビ”とはイヌビワのこと。東アジア南部に分布し、日本では関東南部以西の暖地に自生している。蔓から出る気根で木や岩に固着して這い登り、木質化して太いところでは2センチ近くある。沖縄で見た同じイチジク属のアコウが“締め殺しの木”と呼ばれていたが、このオオイタビはその小型版といった感じ。壁面緑化にも利用されるので、アコウのように締め付けることはないようだ。花が咲かないのが不思議だったが、イチジクと同じように陰頭花序を作るので目立たず見逃していたのかも知れない。雌雄異株で花期は5~7月。秋にイチジクのような実が成るので、次は花と果実を見てみたい。
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