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ミゾカクシ・1~開花

 堀之内寺沢里山公園の田んぼ脇で見られる「ミゾカクシ(溝隠)」。キキョウ科ミゾカクシ属の多年草で、田んぼの畦道などに生育し溝を隠すほどに繁茂するという意味で名付けられている。いわゆる水田雑草のひとつだが、当地では珍しい花なので見つかると嬉しい。ここでは葉は50センチ四方ほど拡がっているが花は2つだけしか咲いていなかった。花冠の裂片の長さは1センチほどで、同じ仲間のサワギキョウロベリアソウなどと花の形が似ている。
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軽井沢番外編・15~サイカチ

 今年5月に、上柚木公園付近の道路脇でアメリカサイカチらしき樹を見たが、軽井沢町植物園で「サイカチ(皂莢)」を見つけたので参考のためにそのトゲを撮ってきた。幹にはこのようなトゲの塊があちこちに付いているが、何のためにここまでトゲを発達させたのだろうか。小動物から果実を守るにしては薄っぺらい豆果で、種子にはサポニンが含まれており、とても美味しいとは思えない。不思議な樹である。サイカチはマメ科サイカチ属の落葉高木。
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ゼニアオイ・1~花

 『銭の花の色は清らかに白い。だが蕾は血がにじんだように赤く、その香りは汗の匂いがする。』 ご存知、昭和45年に始まったテレビドラマ“細うで繁盛記”のオープニングで、主人公の加代(新珠三千代さん)が語る台詞。物語は、大阪の料亭の孫娘が戦後の没落で伊豆熱川温泉の旅館“山水館”に嫁ぎ、義父や小姑(富士眞奈美さん)のいやがらせに耐え、旅館を大きくしていくというもの。原作は花登筺さんの“銭の花”だった。当時、私は中学生で、母親が毎回、涙を流しながら見ているのを覚えている。ちなみに花登筺さんの作品には“番頭はんと丁稚どん”や“どてらい男”などがあり、女優の星由里子さんは3回目の結婚相手だった。
 写真はアオイ科ゼニアオイ属の「ゼニアオイ(銭葵)」。ヨーロッパ南部原産の多年草で日本には江戸時代に渡来した。花が当時の銭貨ほどの大きさだったために名付けられた。強靭な性質でアスファルトの透き間など、悪条件下でも花を咲かせている。花弁に白色が混ざり、掌状の葉の切れ込みが深い種をウスベニアオイ(薄紅葵)として区別している。
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北軽井沢番外編・47~ギンリョウソウ果実

 北軽井沢を訪れる際には、山小屋から歩いて数分のところにあるA高原ホテルのレストランで夕食を採ることが多い。タイカレーやイタリアンなどが美味しく、お好みのカクテルも作ってくれる。何より車を出す必要がないので、思う存分飲めるのが有り難い。3キロほど先にT高原ブルワリーレストランがあり、そこでは美味しい地ビールとイタリアンが満喫できるのだが、車だと飲めないのが辛い。
 さて夕方レストランまでブラブラ林を歩いている時に見つけた「ギンリョウソウ(銀竜草)」の果実。丸々と太って良い形をしている。多摩ニュータウンでは、出現するかしないか毎年やきもきさせられているが、このあたりでは普通に見られるようだ。
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カラスウリ・1~開花

 午前のランニング中に「カラスウリ(烏瓜)」の終わった花を見つけたので、その横の蕾を数本切って水に浸しておいた。そうするとその日の午後7時過ぎには写真のような開花が見られる。この方法は5年前に知ったが、それより以前は、夜中に懐中電灯と虫除けスプレーを持って出掛けやぶ蚊の攻撃に遭いながら撮影したもの。今は自宅でお酒を飲みながらこのナイトショーを楽しむことができる。この時期は毎日続けて花を咲かせるので、お近くでカラスウリを見つけられたらこの方法はお勧め。今日は台風で一日順延になった隅田川花火大会が開催されている。この様子が花火に見えればお慰み。カラスウリはウリ科カラスウリ属の多年草で雌雄異株。これらはすべて雄花のようだ。
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