元サラリーマンの植物ウォッチング第5弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part5
カワヅザクラ・5~大雪

写真は小山内裏公園で見られる「カワヅザクラ(河津桜)」。去年は暖冬だったので1月18日に開花を見ていたが今年も既に数輪が開花していた。北風はまだまだ冷たいが春は少しずつ近づいている。カワヅザクラはバラ科サクラ属の落葉高木。
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コウヤボウキ・10~紅色

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ニセアカシア・6~果実

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クリ・6~冬芽

さてクリの実は熟すまでは鋭いイガで守られていて、熟すとイガが弾けるが、実にはまだ硬い茶色の鬼皮が守っていて、その内側にも更に渋皮があり発芽する種子を守っている。渋皮にはタンニンという渋味のある物質を含んでいてこれも種子が食べられないように守っている。
余談だが天津甘栗は焼くと渋皮がぽろっと剥けるが、これは中国を原産地とする中国栗であり、日本原産の日本栗は焼いても渋皮はなかなか剥けない。そこで農研機構果樹研究所が2006年に開発したのが新種“ぽろたん”で、その名の通り渋皮がぽろっと剥ける。
クリの渋味は渋皮を取り除けば無くなるが、カキの渋味はタンニンが果肉や果汁に溶け込んでいて種子が出来上がってくると渋味が消えてくる。それはタンニンが次第に不溶性に変化し、口に入れてもタンニンが溶けてこないので渋味を感じなくなるため。そのタンニンを不溶性にするのが左党にはお馴染みのアセトアルデヒド(acetaldehyde)。酒を飲むとアルコールが体内に吸収され血液中で毒性の強いアセトアルデヒドとなり頭痛や二日酔いを引き起こす。渋柿の中に発生したアセトアルデヒドはタンニンと反応してタンニンを不溶性にするが、カキの果肉の中に見える黒い粒がタンニンが不溶性に変えられた姿でこれが多いほど渋味が消えている。
話をクリに戻すが、クリは実の守りが堅いだけでなく樹の材質も硬い。建物の土台や鉄道の枕木に利用されたり、カスタネット(castanets)は昔はクリの樹で作られた。カスタネットの名前はクリのスペイン語のカスターニャ(castana※)に因んでいる。栗の冬芽から話が長くなった。
※castanaのnは、正しくはnの上に~。
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