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ツレサギソウ

 奥高尾“もみじ台南巻き道”で見られる「ツレサギソウ(連鷺草)」。ラン科ツレサギソウ属の多年草で、草丈は30~40センチ。同属のトンボソウヤマサギソウなどが緑色系の地味な花色なのに対して、ツレサギソウは白く草むらの中で良く目立つ。ひとつの花は長さ2センチほどで、背萼片と花弁は兜状になり側萼片は横~後方に広がり、唇弁は垂れ下がる。この姿を連なって飛ぶ鷺に見立てて名付けられたが、天使が両手を拡げて浮かんでいるようにも見える。
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イナモリソウ・1~短花柱花

 高尾山の“3号路”や“6号路”で咲き始めた「イナモリソウ(稲森草)」。アカネ科イナモリソウ属の多年草で、その名は、江戸時代に鈴鹿山脈(三重県四日市市・三重郡菰野町)の雲母峰(きららみね)北山腹の三滝川支流“稲森谷”で発見されたことに由来する。図鑑などでは“稲森山”という表記があるが、地図では確認できず、“稲森谷”が正しいのだろう。ちなみに菰野町の三滝川沿いには、養老2年(718年)に発見された古湯の“湯の山温泉”がある。文豪の志賀直哉はそこで短編小説『菰野』を執筆している。私はもちろん行ったことが無いが、自然豊かで風光明媚な温泉なのだろう。イナモリソウは草丈は5~10センチで、対生する葉は2~3対しか無い。花径は3~4センチで深く5裂し、縁はフリルのように波打っている。雌蕊が長いものと短いものの2タイプあり、写真は短いタイプのようだ。
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ウグイスカグラ・6~果実

 長沼公園“西の沢”に生育している「ウグイスカグラ(鶯神楽)」。スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木で早春に淡紅色の花を咲かせ初夏に赤い果実を稔らせる。この仲間には黄色い実が出来るキミノウグイスカグラがあるが、写真のものは同じ枝先に2色の果実が出来ている。おそらくこれは普通のウグイスカグラの赤い実が熟して色が抜けてきたのだろう。
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シイタケ

 ホウライタケ科シイタケ属の「シイタケ(椎茸)」。自然界ではクヌギやコナラなどの広葉樹の枯れ木に発生する。ここは下柚木の林内で、以前は原木栽培されていたコナラの樹が山積みにされており、今は行われていない。ここを通るたびに横目で見ていたが、シイタケの姿は無かった。この日もそのまま通り過ぎようとしたところ、原木の上にチョコンと出たシイタケがあった。以前の菌糸が残っていたのだろう。直径は2センチほどのミニサイズ。シイタケは日本料理には欠かせない食材で私は大好物だが、カミサンは鍋物などで大きな傘をガブリと行くのは苦手でいつも小片にしている。シイタケの英名は“Siitake”や“Siitake mushroom”で、そのまま通じるらしい。
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サイハイラン・4~高尾山3号路

 ラン科サイハイラン属の「サイハイラン(采配蘭)」。花の様子を武将が持つ采配に見立てて名付けられている。ひとつの花の長さは3~4センチで花被片は6枚ある。この界隈では長池公園や長沼公園で見られるが、これは高尾山“3号路”のもの。
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