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ヨゴレネコノメ・2~競演

 高尾山の登山路で多く見られる「ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)」。同じ仲間のハナネコノメが良い名前を貰っているのに対して、ヨゴレネコノメはいささか可哀相。しかしそこでいじけることなく、ハナネコノメの群生の中に単身乗り込んでその魅力を主張していた。ここではハナネコノメのほうが脇役になっている。ヨゴレネコノメはイワボタンの変種とされ、イワボタンの葯が黄色なのに対して、ヨゴレネコノメの葯は赤い。高尾山にはイワボタンも生育するようだが、まだ見ていない。ヨゴレネコノメはユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草。これは高尾山“6号路”のもの。
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イヌノフグリ・3~野川

 オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の「イヌノフグリ(犬の陰嚢)」。多摩ニュータウンでは絶滅種で見られず、八王子市西部や奥多摩方面でわずかに自生が見られると聞く。これは小金井市の野川公園のものだが、外来種のオオイヌノフグリの花径が7~8ミリあるのに対して、イヌノフグリの花径はわずが2~3ミリ。色も淡く目立たないので、気にしていないと見逃してしまう。撮る時には全く気付かなかったが、引き伸ばしてみると雨後の砂粒が残っていた。
 ちなみに野川は国分寺市東恋ヶ窪を水源として国分寺崖線に沿って東に向かい二子玉川付近で多摩川に合流する。この国分寺崖線とは立川市、国分寺市、小金井市、世田谷区、大田区に連続する延長約30キロの河岸段丘で、多摩川が10万年以上掛けて、武蔵野台地を削り取ってできた崖。“ハケ”とも呼ばれ高低差は最高20メートルにもなる。崖下では湧水が沸き、かつては周囲の田畑を潤し、今でも国分寺市の“殿ヶ谷戸庭園”や世田谷区の“等々力渓谷”は市街地の中の親水空間として、また野鳥や小動物の生息空間として貴重な存在になっている。
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コゴメイヌノフグリ・3~大塚公園

 大塚公園正門前の道端で見られる「コゴメイヌノフグリ(小米犬の陰嚢)」。オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の越年草でヨーロッパ原産。昭和35年(1960年)から小石川植物園で栽培されていたものが園内に拡がり、その後都内に逸出した。当地の専門家によるとこの地区でもかなり広範囲に拡がっているらしい。ここから我が家までは西に3キロほどあり、家の近くではまだ見ていない。
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ヤママメザクラ

 長池公園外周に生育している「ヤママメザクラ(山豆桜)」。バラ科サクラ属の落葉小高木で、ヤマザクラとマメザクラの自然交雑種とされている。ヤマザクラとマメザクラが混在する地域に見られるが、長池公園ではどちらも生育している。樹高はヤマザクラの性質を受け継ぎ高くなるが、葉が展開してから開花し、花はやや小型で下垂するなど両親の中間的な性質になる。
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