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ワルナスビ・1~若い果実

 アスファルトの透き間に生えている「ワルナスビ(悪茄子)」の若い果実。ナス科ナス属の多年草で北アメリカ原産。明治時代に千葉県で発見され、牧野博士によって名付けられた。今では日本全土に拡がっている。こうした路傍や野原などどこでも生えて来て、除草作業には鋭いトゲで抵抗する。地上部を刈られても根が少しでも残っていれば、そこから芽を出すので、厄介な植物ではある。“悪”の名前は可哀相ではあるが仕方がない。
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ネコノヒゲ

 小山内裏公園のエントランスに植えられている「ネコノヒゲ(猫の髭)」。シソ科ネコノヒゲ属の一年草で、草丈は40~50センチ。唇形の花冠から長く突き出た雄蕊を猫のヒゲに見立てている。インドや東南アジア原産で、英名は“Cat's Whisker”。直訳したものがそのまま和名になっている。
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ヒヨドリジョウゴ・1~四季の丘

四季の丘付近の林縁に咲いている「ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)」。ナス科ナス属のつる性多年草で、花径は1センチ程度。花被片は開花後は後ろに大きく反り返る。秋に赤く熟す果実には毒素のソラニンが含まれており、誤食すると頭痛、嘔吐や下痢を引き起こす。ヒヨドリが好んで食べるということから名付けられているが、果たして好みかどうかは定かではない。
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カシワバハグマ・1~長沼公園

 『何年か前にアケボノソウを見た。』という地元情報を頼りに家から丘を2つ越したところにある長沼公園までジョギングしてきたが、お目当ての花は結局見つからず、失意の帰宅ランになるところだった。ところが帰る途中の“霧降の道”で思いがけず「カシワバハグマ(柏葉白熊)」に出会えた。キク科コウヤボウキ属の多年草で、その葉がカシワに似ており、頭花がハグマに似ていることから名付けられている。花期は9~10月でコウヤボウキよりずいぶん早い。この界隈では初めて見る花なので、2つの丘越えランは、結果としてまずまずの成果になった。
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カノツメソウ・1~複散形花序

 2015年の本屋大賞に選ばれた上橋菜穂子さんの『鹿の王』。タイトルからは動物の鹿が主人公のように思えるが、主人公は人間の医者と奴隷の逃亡者で架空の世界が舞台。ストーリーは彼らが謎の病気と戦うファンタジーで、2014年には児童文学のノーベル賞とも言われる“国際アンデルセン賞作家賞”にも選ばれている。以前、NHKで放映された上橋さんの作品の『精霊の守り人』シリーズとはまた異なった世界で、大変面白く読むことができた。全国の書店員さんと同様、私からもお薦めの本ではある。
 さて写真は蓮生寺公園“ひぐらしの道”の日陰に生えている「カノツメソウ(鹿の爪草)」。セリ科カノツメソウ属の多年草で、草丈は70~80センチ。セリに良く似た小さな花で複散形花序になる。花序のすぐ下の葉は1回3出複葉になり、茎の下部の葉は2回3出複葉になる。名前の由来はその根茎が鹿の爪に似ているということだが、この株を掘り起こして確かめるわけにもいかない。3出複葉の様子が“鷹の爪”に似ているので、タカノツメソウと呼ばれていたのが転訛したという説もあるようだ。
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