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散歩道・17~アカスジキンカメムシ幼虫

 漫画家のさくらももさんが、先日53歳の若さでお亡くなりになった。さくらさんの代表作『ちびまる子ちゃん』はご自身の少女時代をモデルにして、平成2年(1990年)にフジテレビ系でアニメ化され、お茶の間の人気者になった。最近はダイハツの軽自動車“トコット”のCMで、実写版の“まる子”が22歳になって登場しており、ほのぼのとさせてくれていた。あまりにも早いお別れで、心よりご冥福をお祈りしたい。
 さて写真は「アカスジキンカメムシ(赤筋金亀虫)」の幼虫。成虫になると緑色の体色に赤い筋が入り鮮やかな模様になる。この幼虫の模様は“まる子”が大きな口を開けて笑っているように見える。

『おどるポンポコリン』 作詞:さくらももこ
作曲:織田哲郎 歌:B.B.クイーンズ 平成9年 
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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ツルボ・1~開花

 キジカクシ科(←ユリ科)ツルボ属の「ツルボ(蔓穂)」。背丈は20~30センチで淡紅紫色の小さな花を総状に付ける。ひとつの花の花被片は3~4ミリで6枚あり、雄蕊も6本。さて2年前にツルボの種子を採取し植木鉢に蒔いておいたら、去年は長さ10~15センチの細い葉が伸びた。ところが花は1年目は咲かず、2年目の今年、ようやく花を付けた。ツルボは春に芽を出し、他の夏草が繁り始める梅雨明け頃に一旦休眠して地上部が無くなる。そして8月後半に夏草が弱ってきた頃、或いは草刈りで丸坊主になった野原などで、のびのびと花茎を立てて可憐な花を咲かせる。ちなみに1年目の夏は休眠せず、秋まで細い葉が残っていた。2年目の開花のためにしっかり光合成をして養分を蓄えていたと考えられる。
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ガガイモ・1~開花

 富士見台公園の植栽に蔓を伸ばしている「ガガイモ(羅摩)」。キョウチクトウ科(←ガカイモ科)ガガイモ属のつる性多年草で、日当たりの良い野原や道端に生育する。花冠は直径1センチで5裂し、細かい毛が密生している。ガガイモはこの界隈では草刈りに遭うことが多く、あちこちで見られる年もあれば、全く見られない年もある。果実は先端が尖ったツノ形で、これを“芋”に見立てている。果実は熟すと2つの舟形に裂けその内側が白く“鏡”のように輝いて見えることから“カガミイモ(鏡芋・輝美芋)”と呼ばれており、それが転訛した。また中国名の“羅摩”がガカイモの字に当てられている。私は12年前に一度だけ若い果実を見たことがあるが、その後、ずっと果実には出会えておらず、その綿毛観察が長年の宿題になっている。
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コナラ・4~幼木

 富士見台公園の林床で育っている「コナラ(小楢)」の幼木。コナラの成木は秋にドングリをたくさん落とし、冬の間に根を伸ばし春に一斉に芽を出す。しかしほとんどの株は数年で枯れてしまう。
 さて通勤電車に有名進学塾“日能研”の『シカクいアタマをマルくする~未来へのチカラ~』という広告があり、そこに中学の過去の入試問題が毎月出題されている。簡単な問題もあれば、なかなか解けないものもあり、時間つぶしになりまた良い頭の体操になっている。さて今月の問題は2018年共立第二中学校の理科の問題で、以下の通り。

『コナラは芽が出てもすぐに枯れてしまうということは、コナラの木にとってあまり意味がないことのように思えますが、実際には大切な意味があります。ドングリから育った小さな木には、どのような意味があると考えられますか。次の4つから適するものをひとつ選びなさい。』
①小さな木は晴れた日に光合成をして、大きな木に栄養を与える。
②小さな木は雨によって土にたくわえられた水を吸収するため、大きな木が呼吸をしやすくなり、成長が速くなる。
③風などで大きな木が倒れた時に、小さな木は林のすきまを埋めるように大きく成長する。
④小さな木が数年で枯れることで、ほかのドングリの芽が出やすくなる。

さあ、シカクいアタマをマルくしよう。正解やその他の問題は、日能研ホームページに詳しく出ている。
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ナツハゼ・1~果実

 中山地区の永昌院で見られる「ナツハゼ(夏櫨)」。ツツジ科スノキ属の落葉低木で中国原産。初夏に釣鐘状の可愛い花を咲かせ、秋に果実を稔らせる。ナツハゼは、夏にその葉が赤く色付くことから名付けられている。果実はこのあと黒く熟し食べられる。
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