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ハクウンボク・1~冬芽

 獣の脚のつま先のように見えるのは「ハクウンボク(白雲木)」の冬芽。エゴノキ科エゴノキ属の落葉高木で初夏にエゴノキに似た純白の花を樹いっぱいに咲かせる。冬芽の長さは7~8ミリでエゴノキの冬芽よりは一回り大きく、エゴノキと同じように暖かそうな毛に包まれ副芽がある。
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ハナガサシャクナゲ・1~果実

 鑓水の小泉家屋敷前で見つけた「ハナガサシャクナゲ(花笠石楠花)」の果実。ツツジ科ハナガサシャクナゲ属の常緑低木で、「カルミア(Kalmia)」と呼ばれるのが一般的。初夏にパラソルのような可愛い花を付けるが、果実は散房花序の形をそのまま残しているので、これを見ればすぐに名前を思い出せる。
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イチヤクソウ・1~清水入緑地

 清水入緑地の藪の奥でウメガサソウの近くに生えている「イチヤクソウ(一薬草)」。ツツジ科(←イチヤクソウ科)イチヤクソウ属の多年草で、冬でも常緑の葉が見られる。この株は数年前には花を付けていたが、最近は何故か花が咲かない。この界隈では鑓水板木の杜緑地でもイチヤクソウが見られるが、先日見に行ったところ、数株あったはずが一株しか見つからなかった。大量の落ち葉があったので埋もれている可能性もあるが、今年、花が見られるかどうか少し心配になっている。
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イヌザクラ・2~樹皮

 春に棒状の総状花序を付ける「イヌザクラ(犬桜)」。植物観察を始めた頃に、当地では小山内裏公園の“戦車道路”脇に1本だけあるのを見つけたが、その後、数年間は他所では見つからなかった。花や果実がある時は見つけ易いが、それ以外の時は他の樹に紛れてわかりにくい。しかし3年前に長池公園外周や小山内裏公園外周でもあることがわかり、樹の特徴も少しずつ覚えてきた。イヌザクラの樹皮は灰白色でやや光沢があり、横に長い皮目がたくさんある。花も葉も無いこの時期にこの樹皮を見て『あぁ、これはイヌザクラだな。』とわかるようになったのは嬉しい。イヌザクラはバラ科ウワミズザクラ属の落葉高木。
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リョウブ・1~冬芽

 先日、同期の連中との歩く会で浅草七福神巡りをしてきたが、七福神の名前は知っていても詳しくは知らないので、ここで改めて確認をしておこう。
 まず“恵比須天”は七福神の中で唯一日本の神様で、イザナミ、イザナギの第3子。左手に鯛を抱え右手に釣竿を持つ漁業の神様であり、商売繁盛や五穀豊穣をもたらす神様でもある。
 “大黒天”はヒンズー教のシヴァ神の化身マハーカーラ神と日本古来の大国主命(おおくにぬしのみこと)が習合したもので、大きな袋を背負い打出の小槌を持っている。大地を掌握する農業の神様であり、財宝、福徳開運の神様としても信仰されている。
 “毘沙門天”は四天王の一仏の多聞天で、七福神の中では唯一武将の姿をしている。足の下には踏みつけられた邪鬼がおり融通招福の神様である。
 “弁財天”は七福神の中で唯一の女神。もともとはヒンズー教の女神だったが、仏教に取り入れられ音楽や言語の神様となり、財宝・芸術に係わる吉祥天の性格が加わり、日本に伝わった頃の弁才天から弁財天となって財宝を授けてくれる神様になった。
 “福禄寿”は中国の道教の長寿の神様で星の化身。長寿や幸福の徳を持ち、鶴と亀を連れ、宝珠と杖を持っている。
 “寿老人”も星の化身で難を払う団扇と長寿のしるしの杖を持ち、長寿延命、富貴長寿の神様である。
 “布袋尊”は弥勒菩薩の化身と言われ、いつも笑顔を絶やさず人々に接しており、笑門来福、夫婦円満、子宝の神様として信仰が厚い。
 さて閑話休題。写真はリョウブ科リョウブ属の「リョウブ(令法)」。その冬芽は何となく七福神の“福禄寿”に見えるがいかがだろう。

『大黒様』
作詞:石原和三郎 作曲:田村虎蔵 明治38年(1905年)
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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