goo

オオバノトンボソウ・2~構造

 先日はまだ蕾だったが、ようやく開花した様子の「オオバノトンボソウ(大葉の蜻蛉草)」。ラン科ツレサギソウ(連鷺草)属の多年草で、花の長さは2~3センチほど。ラン科の花は、唇弁、側花弁、側萼片、背萼片などで構成され、オオバノトンボソウも同様の構成だが、この仲間は更に距の部分が長く特徴的。
 写真で確認してみると、下の弧の部分は唇弁が反り返っているもの。そしてトンボの背中に当たる部分は茎から出ている花柄で、その下に葉が1枚ある。尻尾の部分が距で、その基部から羽のように出ているのが側萼片。最後に、頭の部分の上部は背萼片で、両サイドが側花弁になる。何度見ても面白い構造だ。これは堀之内沖ノ谷戸公園のもの。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )

サンシュユ・7~毛叢

 ミズキ科サンシュユ属の「サンシュユ(山茱萸)」。その葉裏には、葉脈に沿って少し茶色くなった “毛叢” と呼ばれるものがある。これは葉が変色したように見えるが、良く見ると茶色の毛が密生している。毛叢は同じミズキ属のハナミズキやヤマボウシでも確認できたが、これにはどんな役割があるのだろう。ネット検索で調べてみたが、残念ながらその役割についての記述は見つからなかった。
コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )

エビヅル・3~雌花

 先日は雄花を確認できたので、今度は雌花の観察。「エビヅル(蝦蔓)」はブドウ科ブドウ属のつる性落葉木本で雌雄異株。花弁は5枚で雄蕊は5本見えるが、雌株の雄蕊の花粉は、発芽能力が無いようだ。これは葉の形からヤマブドウとしていたが、地元の専門家の方からのご指摘で、エビヅルに訂正した。
 さて半月前に “葡萄” と “薔薇” の漢字の覚え方を記したが、ここで復習してみよう。 『サクサク~』 と、 『佐渡の人々~』 が思い出せれば大丈夫。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )

オカトラノオ・2~長池公園

 長池公園の外周路で咲き始めた「オカトラノオ(岡虎の尾)」。サクラソウ科オカトラノオ属の多年草で、日当たりの良い草地に生育する。ヒマワリが開花するとみな同じ向きになるが、オカトラノオの群生でもみな同じ向きになっていることが多い。しなやかに伸びる総状花序を虎の尾に見立てた命名だが、長いくちばしの鳥の頭にも見える。
コメント ( 18 ) | Trackback ( 0 )

ネムノキ・1~開花

 梅雨時に咲き始める「ネムノキ(合歓木)」。マメ科ネムノキ属の落葉高木で、淡紅色の長い雄蕊が美しい。その蘂が綺麗に開いているところを撮りたいが、この時期は雨に濡れて、写真がボツになってしまうことが多い。これは何とか乾いている花を撮ることができた。
 以前、人気作家の有川浩さんの作品を紹介したが、その中に 『レインツリーの国』 がある。ストーリーは聴覚障害を持つ女性の恋愛物語で、障害者と健常者の恋のやり取りを真正面から取り組んでいる。これはヒット作 『図書館戦争シリーズ』 のスピンオフ小説で、決して堅苦しい小説ではなく、肩肘張らずに読めるのでお薦め。さてこのレインツリー(rain tree)とはマメ科ネムノキ属の常緑高木で、アメリカネムノキとも呼ばれている。ネムノキと同じく、日が昇ると葉が開き夜は葉を閉じるが、更に雨降り前にも葉が閉じるので、レインツリーと名付けられた。レインツリーと言えば、ハワイ・オワフ島にある “モンキーポッド(Monkey Pod)” がそれで、日立グループのCMソングの樹と聞けばその樹形が思い浮かぶだろう。私は子供達が小さい頃、家族旅行で実際にその樹を見たことがあるが、次はホノルルマラソン出場の時に、また見たい。
コメント ( 16 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ 次ページ »