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ノラニンジン・4~鳥の巣

 日本選手のメダルラッシュに沸いたリオ・オリンピックも終わり、日本国内の集団睡眠不足も解消されつつある。次はいよいよ東京オリンピックで、都民としては準備万端で世界中の方々を “おもてなし” したい。しかし新国立競技場計画では、建設費問題で白紙に戻ったり、新たに決まった案では聖火台の設置場所が決まっていないなどドタバタ続き。まあ日本人のことだから、開催までにはきちんと仕上げるとは思うが、新競技場はオリンピックのためだけではなく、その後も多くのスポーツやイベントに利用できるような施設になることを望んでいる。前々回、2008年の北京オリンピックで建設された北京国家体育場は “鳥の巣(Bird’s Nest)” の愛称でご記憶の方も多いと思うが、その後の利用が少なく、一時、廃墟化したとの情報もあった。しかし最近では、利用率が80%以上になっているとして “無駄なもの” という批判の打ち消しに躍起になっているようだ。
 写真は少し前まで純白のレースのような綺麗な花序を見せていた「ノラニンジン(野良人参)」。その花後の姿は花序が上部の内側に向かって丸く包み込むようになり、まるで鳥の巣のように見える。そのため英語で “Bird’s Nest” とも呼ばれている。ノラニンジンはセリ科ニンジン属の一年草もしくは二年草。
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散歩道・61~蝸牛

 雨の日の富士見台公園で見つけた直径3センチほどの「カタツムリ(蝸牛)」。このほかにも4~5匹が近くにいた。カタツムリは陸に住む巻貝の通称で、日本には約700種類が生息している。ちなみにナメクジも陸に住む巻貝の一種でカタツムリの仲間だが、そのうち殻が退化してしまったものを指している。
 カタツムリは雨の日に良く見掛けるので、水が大好きのように思えるが、貝類の中でも有肺類、つまり肺呼吸で水中呼吸ができず、水に浸かると死んでしまう。そこで雨が降ると流されて溺れないように少し高い場所に避難するわけだが、その際に人目に付き易くなる。
 さて昭和48年、フォークデュオ “あのねのね” が ♪♪赤とんぼの羽を取ったらあぶら虫~(赤とんぼの歌) と唄っていたが、それではカタツムリの殻を取ったらナメクジになるのだろうか。実はカタツムリの殻は、体内の石灰分が染み出して作られているもので、中で繋がっていて血も通っている。殻が少し傷ついても数日経つと回復するようだ。つまり殻は身体の一部でそれを取ってしまうとカタツムリは死んでしまう。当然ナメクジにはならないし、ヤドカリのように住み易い巻貝に引越しするということもない。

『かたつむり』 作詞・作曲:不詳 明治44年
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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