ツクシ・2~突く子

 季節は雨水となり “土脉潤起(ツチノショウ ウルオイオコル)” の言葉通り、雨で柔らかくなった地面から顔を出してきた「ツクシ(土筆)」。ツクシはスギナの胞子茎で、栄養茎であるスギナに先立って地表に現れる。ツクシの名前由来は、スギナに付く子で “付く子” 、節のところで継ぐので “継ぐ子”、 土を突いで出てくるので “突く子” など諸説がある。この姿は、 “突く子” がピッタリ。
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ハコベラ・2~雨水

 とても小さな花だが白い花の色で見つけやすい「ハコベ(繁縷)」。ナデシコ科ハコベ属の越年草(二年草)。春の七草の「ハコベラ」で馴染み深いが、花は正月には咲かず今頃から咲き始め、秋まで見ることができる。
 ところで今日は二十四節気の “雨水”。 空から降るものが雨に変わり、雪が融けはじめる頃を言う。 先日、ミチタネツケバナの記事で “七十二候” に触れたので、今回は、雨水の間の七十二候を見てみよう。まず初候は “土脉潤起(ツチノショウ ウルオイオコル)” で、雨が降り土が湿り気を含むこと。次候の5日間は “霞始靆(カスミハジメテ タナビク)”。 難しい字だが、霞がたなびき始めること。最後の5日間の末候は “草木萠動(ソウモクメバエイズル)” で、草木が芽吹き始めることを言う。
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セリバオウレン・6~両性花

 こちらは「セリバオウレン(芹葉黄連)」の両性花。中央の赤茶色の部分が雌蕊で、これが結実すると風車の軸のような姿になる。この写真で、雌蕊のすぐ横にあるのが雄蕊。その外側の短めの白いのが花弁で、通常は8~10枚ほど。一番外側の白く長いのは花弁ではなく萼片で5~7枚ほどになる。
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