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犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

多情な人々

2011-01-08 23:45:02 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)
 振り返ってみれば,山陰から予定(三日じゅうに帰京)通りに帰れたのは,いろいろな人に手助けをしていただいたおかげでした。

 まず,自宅前の路地から県道に出るまでの間に,雪にはまったわれわれ2台の車の下の雪をかき,車を押して脱出を助け,雪の中での運転に慣れない私たちにさまざまなアドバイスをしてくれた近所の方々。

 渋滞の中でその先の道の事情を教えてくれたタクシーの運転手,地元の青年。

 妻の中学時代の同級生で,道路情報を問い合わせてくれたコンビニ店長。

 チェーンが品切れでほかに売っていそうな店を紹介してくれたガソリンスタンドの青年(結局,教えてもらった先も品切れでしたが…)…。

 こうした「情」は,田舎ならではという気がします。韓国ではこういう人々を「多情な人」(タジョンハンサラム)と言ったりします。

 今では,各戸,留守中には鍵をかけて出かけますが,ひと昔前の山陰地方では鍵をかけるというようなことはなかった。そして留守中ににわか雨が降ると,近所の人が勝手に家に入って洗濯物をとりこんでおいてくれて…。

 相扶相助の精神が生きていた古きよき時代の話です。日本語では「助け合い」を表す四字熟語として「相互扶助」という言葉を使いますが,韓国語では「相扶相助」(サンプサンジョ)と言います。

 1000台が立ち往生した国道9号線では,こんな美談が…(→リンク)。

 「ポプラ」というのはあまり耳慣れないですが,広島に本社があり,中国地方ではメジャーなコンビニだそうです。私たちが元日の昼間に買い出しに行ったコンビニもポプラでした。

 翻って帰京後,大田区から環状7号線から埼玉に向かう途中,中央分離帯に植え込みのある道がありました。その植え込みの上に夥しい空き缶が…。

 車の窓から投棄したものです。中にはポリ袋に入ったゴミもありました。なんというマナーの悪さ…。山陰地方ではついぞ見かけなかった光景です。

 肉体的には疲れ切ったけれど,田舎の人々の情にふれて心温まる里帰りとなりました。

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