NHK「ニュース7」でメインキャスターの副島萌生(そえじま・めい)アナウンサーが、
「あおぞら銀行が大和証券グループ本社から出資受け入れ」
というニュースを読み上げる際、「大和証券」を「ヤマト証券」と読んだことが、ニュースとなって広がりました。
大和は、戦艦大和とか、大和撫子とか、「やまと」と読む例が多いからでしょう。
それを見た別の女子アナが、「あるある、私も相撲をサガミって読み間違えた」とつぶやいたとか。
30年ぐらい前の話、やはり女子アナが、「旧中山道」を「いちにちじゅうやまみち」と読み間違えたという笑い話が伝わりました。その女子アナは、フジテレビの有賀さつきアナと流布されていますが、実際は違うようです(リンク)。
大和証券をヤマト証券は読み間違いですが、相撲をサガミと読むのは、相撲を相模と間違えたわけで、漢字の「見間違い」と言うべきでしょう。
私が最初にマンションを購入したとき、母に住所を見せたら、母は、「入間市 仏子」を「ニンゲンシ ブツコ」と読みました。正しくは「イルマシ ブシ」。
入間と人間は「見間違い」、仏子をブツコは読み間違い。
国立も紛らわしい。
国立芸術大学と国立音楽大学が並んでいたら、後者を「コクリツオンガクダイガク」と読んでしまうかもしれません。
正式に、国立東京藝術大学、私立国立音楽大学となっていたら、読み間違いは減るはず。
関西学院大学を「カンサイ学院大学」と読んだら、在校生・卒業生・関係者は指摘するでしょう。正しくは「カンセイ学院大学」。
でも、北里大学、聖路加病院を「キタザト大学」「セイロカ病院」と読んでも、誤用があまりにも一般化しているので、指摘されないかも(ただしくはキタサト大学、セイルカ病院)。
韓国語は、ほとんどの場面で漢字が廃止されているので、漢字の読み間違いはありません。
逆に、ハングル表記されている単語の漢字表記で間違いが起こることはある。
私が韓国に赴任した1996年、韓国にハニル銀行というのがありました(その後、他行と合併)。
私の上司は、これを「韓日」だと思って社内文書に書いたところ、あとになって「韓一」が正しいことがわかったそうです。
「韓日(ハニル)関係」という言葉が新聞などでよく使われていたし、「ハンミ(韓美)銀行」が韓国と美国(米国)に由来するので、「ハニル」も韓国と日本からとったんだと勘違いしたからです。
韓国のニュースで、日本語版記事があるときはいいのですが、ハングルのニュースを自分で訳す場合、固有名詞の漢字表記がわからなくて、しかたなくカタカナ表記する場合があります。
韓国人は漢字を使わないので漢字表記を気にしませんが、日本語の文章では、漢字起源の言葉は漢字表記がよさそうに思って、漢字を突き止めるのに苦労する。カタカナ表記で問題ないんですけどね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます