写真:とんかつ和幸「ヒレロース盛り合わせ御膳」
週末、とんかつを食べに行きました。
「とんかつ和幸」玉川上水店
この店のとなりに「さき亭」という名前の天ぷら屋さんもあります。経営はやはり「和幸」で、駐車場は共用です。
3か月ほど前に、さき亭に行ったときの記事はこちら。
生卵のてんぷら
とんかつがとても好きだというわけじゃないんですが、当ブログではとんかつをテーマに書いた記事がけっこう多い。
〈過去記事〉
トンカツは日本料理?
週末、とんかつを食べに行きました。
「とんかつ和幸」玉川上水店
この店のとなりに「さき亭」という名前の天ぷら屋さんもあります。経営はやはり「和幸」で、駐車場は共用です。
3か月ほど前に、さき亭に行ったときの記事はこちら。
生卵のてんぷら
とんかつがとても好きだというわけじゃないんですが、当ブログではとんかつをテーマに書いた記事がけっこう多い。
〈過去記事〉
トンカツは日本料理?
トンカツ・スントゥブ鍋
今回、あらためて「とんかつ」の表記について考えてみました。
三省堂国語辞典をひいてみると、見出し語は
とんカツ【豚カツ・トンカツ・とんかつ】
となっています。
とんかつの「とん」は、漢字の豚。「かつ」はカツレツのカツ。カツレツは英語のcutletですが、もとをたどればフランス語のcôtelettes (コートレット)で、いずれにしても外来語だから、カタカナ書きが正しい。
見出し語として「とんカツ」を採用している理由です。
表記としては、 とんカツ以外に、豚カツ、トンカツ、とんかつの3つが挙がっています。しかし、豚かつ、トンかつはない。
一方、「てんぷら」のほうは…
テンプラ〔ポtemperoからという〕【天麩羅・天婦羅・天ぷら・てんぷら】
語源がポルトガル語で、外来語なので見出し語はカタカナの「テンプラ」。表記として、テンプラ以外に、天麩羅、天婦羅、天ぷら、てんぷら。天プラはありません。
とんかつの表記について、NHKがウェブ上でアンケートをしたことがあるそうです。
とんかつ・トンカツ・とんカツ・トンかつ・豚かつ・豚カツという選択肢を示し、「自分で使うことのある書き方」を複数回答可で挙げてもらうと、
とんかつ:80%
トンカツ:78%
豚カツ:33%
(とんカツ・トンかつ・豚かつは不明)
とんかつがわずかな差でトンカツをおさえ、一番人気。
国語的に正しい「豚カツ」はあまり人気がない。
実際、店の名前、看板、メニューでは「とんかつ」を採用しているところが多いと思います。
テンプラはアンケートがありませんが、「テンプラ」とカタカナ書きする人はあまりいないのではないでしょうか。
とんかつと天ぷらを比べると、天ぷらは江戸時代からあるのに、とんかつのほうは明治時代で、比較的新しい。
発祥については諸説あるようですが、1895年(明治28)創業の銀座「煉瓦亭」が1899年に「豚のカツレツ」をメニューに載せたとか、1929年(昭和4)に上野のポンチ軒が、いまの形の「とんかつ」を売り出したとか。
最初は「洋食」の一つで、切っていない状態で出てきて、自分でナイフとフォークで切る。それにスープ+ライス(皿)がつく。
こういうスタイルは、「とんかつ」というより「ポーク・カツ」というほうがしっくりきます。
今の標準的なスタイルは、出てきたときすでに切られていて、箸でいただく。付け合わせは大量の千切りキャベツ。茶碗のごはんに、しじみのお味噌汁に香の物。
完全に和食スタイルですね。
和食化が進むにつれ、豚カツ→トンカツ→とんかつと、表記が変遷してきたのかもしれません。
和食化した外国料理に、ラーメン、餃子があります。
漢字文化圏発祥なので、餃子は「ギョーザ・ぎょうざ」よりも漢字をそのまま使った餃子が優勢。
一方、ラーメンは、「拉麺」という漢字もありますが、カタカナ書きが普通。「支那そば」は、「支那」が差別用語認定されたため、使われなくなりました。
話を「とんかつ和幸」に戻すと、こちらは衣がたっぷりついているスタイルで、とてもボリューミー。
今回、あらためて「とんかつ」の表記について考えてみました。
三省堂国語辞典をひいてみると、見出し語は
とんカツ【豚カツ・トンカツ・とんかつ】
となっています。
とんかつの「とん」は、漢字の豚。「かつ」はカツレツのカツ。カツレツは英語のcutletですが、もとをたどればフランス語のcôtelettes (コートレット)で、いずれにしても外来語だから、カタカナ書きが正しい。
見出し語として「とんカツ」を採用している理由です。
表記としては、 とんカツ以外に、豚カツ、トンカツ、とんかつの3つが挙がっています。しかし、豚かつ、トンかつはない。
一方、「てんぷら」のほうは…
テンプラ〔ポtemperoからという〕【天麩羅・天婦羅・天ぷら・てんぷら】
語源がポルトガル語で、外来語なので見出し語はカタカナの「テンプラ」。表記として、テンプラ以外に、天麩羅、天婦羅、天ぷら、てんぷら。天プラはありません。
とんかつの表記について、NHKがウェブ上でアンケートをしたことがあるそうです。
とんかつ・トンカツ・とんカツ・トンかつ・豚かつ・豚カツという選択肢を示し、「自分で使うことのある書き方」を複数回答可で挙げてもらうと、
とんかつ:80%
トンカツ:78%
豚カツ:33%
(とんカツ・トンかつ・豚かつは不明)
とんかつがわずかな差でトンカツをおさえ、一番人気。
国語的に正しい「豚カツ」はあまり人気がない。
実際、店の名前、看板、メニューでは「とんかつ」を採用しているところが多いと思います。
テンプラはアンケートがありませんが、「テンプラ」とカタカナ書きする人はあまりいないのではないでしょうか。
とんかつと天ぷらを比べると、天ぷらは江戸時代からあるのに、とんかつのほうは明治時代で、比較的新しい。
発祥については諸説あるようですが、1895年(明治28)創業の銀座「煉瓦亭」が1899年に「豚のカツレツ」をメニューに載せたとか、1929年(昭和4)に上野のポンチ軒が、いまの形の「とんかつ」を売り出したとか。
最初は「洋食」の一つで、切っていない状態で出てきて、自分でナイフとフォークで切る。それにスープ+ライス(皿)がつく。
こういうスタイルは、「とんかつ」というより「ポーク・カツ」というほうがしっくりきます。
今の標準的なスタイルは、出てきたときすでに切られていて、箸でいただく。付け合わせは大量の千切りキャベツ。茶碗のごはんに、しじみのお味噌汁に香の物。
完全に和食スタイルですね。
和食化が進むにつれ、豚カツ→トンカツ→とんかつと、表記が変遷してきたのかもしれません。
和食化した外国料理に、ラーメン、餃子があります。
漢字文化圏発祥なので、餃子は「ギョーザ・ぎょうざ」よりも漢字をそのまま使った餃子が優勢。
一方、ラーメンは、「拉麺」という漢字もありますが、カタカナ書きが普通。「支那そば」は、「支那」が差別用語認定されたため、使われなくなりました。
話を「とんかつ和幸」に戻すと、こちらは衣がたっぷりついているスタイルで、とてもボリューミー。
「ヒレロース盛り合わせ御膳」に、カニクリームコロッケとチーズ入りメンチカツの単品を追加し、妻とシェアしたのですが、多すぎた。珍しく、ごはんを残してしまいました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます