犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

客室乗務員

2007-11-01 00:03:31 | 韓国便り(帰任以後)
 いつも飛行機を予約するとき,できるだけアシアナ航空を選ぶことにしています。

 いろいろな理由があるのですが,まず安全性が高いこと,次に機内食がおいしくて量があること,最後に客室乗務員の感じがいいこと(感じのよさは,当然ながら若さときれいさに左右されます)。

 今回は急遽決まった出張でアシアナがとれなかったため,やむをえず大韓航空にしました。

 機内食は往きも帰りもほとんど同じ。メインディシュの「餡掛けごはん」の味付けがちょっと違ったかなという程度で,パンチャンのタクワン,デザートのパイナップルはまったく同じもの。

 このKALの餡掛けご飯を食べるたびに,昔の小学校の給食を思い出します。割ぽう着を着た当番は,給食を食べ終わったあと,みなが残したおかず,牛乳,パンなどを一緒くたにでかいバケツにぶちこみ,ぐちゃぐちゃにかき回して「残飯汁」を作ったりしましたよね(えっ,しなかった?)。


 それはともかく……

 スチュワーデスの中に,一人,韓国人らしからぬ人がいた。といって,日本人ではない。
 東洋系ながら長身で,顔立ちがちょっとエキゾチック。

(もしかしてタイ人?)

 韓国語は流暢で,英語も話す。ただし,日本語はできない。名札を見ると,長ったらしいアルファベットの名前が書いてある。

 食事を回収しにきたとき,

「オヌナラ サラミセヨ」
(どこの国の人ですか?)

と聞いてみました。

 すると突然英語になって,意外な答えが返ってきた。

「モンゴリアン」

 決まりきった機内韓国語は流暢だけれど,予想しない質問だと咄嗟には答えにくかったのかもしれません。

 モンゴル人というと,お相撲さんじゃないけれど,はれぼったい一重瞼に秀でた頬,胴長短足のずんぐり体型が思い浮かびます。これは,寒さの厳しい内陸部に特徴的な体型で,「ミラーの法則」という生物学の法則にしたがったものです。

 ところが,彼女はすらりとしていて,目はパッチリ二重まぶた。言われてみれば頬はこころもち張っているけれど,いわゆるモンゴロイド顔ではない。

(もしや,韓国で工事?)

 あるいはロシアの血が入っているのかもしれません。

 日韓路線で日本人のスチュワーデスはよくいますが,モンゴル人に会ったのは初めて。外国人労働者の人権問題がよく取り沙汰される中,

(いじめられたりしていないかな)

(給料は平等なんだろうか)

など余計な心配をしてしまいました。

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2 コメント

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アルタイ語 (犬鍋)
2007-11-02 23:48:43
かどうか知らないけれど,
モンゴル語も語順が同じそうだから,日本語,韓国語は易しいかも。
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モンゴル人 (スンドゥプ)
2007-11-01 09:30:03
赤坂のお店にいました。
韓国語で挨拶したら、日本語でモンゴル人ですと返事がありました。
でも顔は件の客室乗務員みたいにバタ臭くなかった。
やはりあれは基礎工事?
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