
写真:日本語教科書の大ベストセラー『みんなの日本語』
少し前からボランティアで日本語を教えている国際交流協会で、年度替わりに、日本語教師初心者のための「教え方講座」がありました。
講師は本職の日本語教師。日本語教科書のベストセラー『みんなの日本語』を使った教え方の解説でした。
聞きにきていたのは10人ほど。
最初に参加者が自己紹介をしました。
海外生活が長く、語学力を生かして日本語を教えたいとか、ボランティアに興味があるとか。すでに必要に迫られて日本語を教え始めているが、苦労している、という他の自治体の職員もいました。
その中に、私と同じ年頃の男性がいました。
その人は、近隣の日本語学校ですでに教えているので、現職教師。もと金融機関に勤めていて、海外勤務が長かった、とのことでした。
講習がおわったあと、話しかけてみました。
サラリーマンを辞め、日本語教師になったのが昨年の11月ということですから、キャリアはまだ浅い。
銀行とその後の転職先の仕事の都合で、中国に長くいたそうです。奥さんは中国人。
別れ際、渡されたのが一枚のパンフレット。
「今度、市議会議員に出ますので、よろしく」
一週間ほど先の市議会議員選挙に打って出るというのです。
「へぇ、すごいですね」
「いや、新人ですからね。供託金が没収されないことを目指してます」
パンフレットに記された経歴によれば、地元出身で、学年は私と同じ。
「そういえば駅前のカフェのマスターと同じ小学校で同学年じゃないかなあ」
「〇〇さん? ああ、同じ塾に通っていました」
「じゃ、今度行ってみてください」
「ぜひ」
帰宅してからパンフレットをよく読んでみると、
「外国人居住者・留学生との共生」
も公約に掲げられていました。
私の娘は二人国際結婚をしていて、アパートを借りたり、不動産を買おうとする際に、外国人ゆえのさまざまな障害を経験しています。
(よさそうだな)
今の街に引っ越してきた30年以上になりますが、すぐに韓国に赴任したり、大阪に単身赴任したりで、市民としての実感に欠けるのが正直なところ。
国政選挙の投票はしても、市議会議員選挙は一度も投票したことがない。
今度の選挙には行こうかな、と思いました。
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