犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

川越ききざけ処昭和蔵

2024-05-13 23:10:22 | 飲む

「川越で自販機の日本酒を飲みませんか」

 常連コメンテイターさんからお誘いがあり、行ってきました。

(自販機? ワンカップ日本酒のことかな)

 行ってみると、埼玉の銘酒を集めた「ききざけ処 昭和蔵」という所。

 これまでも前を通りかかったことはあります。酒蔵かなと思いましたが、入ったことはありませんでした。

 中には、50種類以上の埼玉産の日本酒が揃っており、それが自販機で売られています。

 まず、自販機で使える専用のコインを買う必要がある。500円で三個のコインと替えることができます。

「前は500円で五個だったのに…」

 ここを紹介してくれた連れがぼやきます。最近、いろんなものが値上げされますからね。

 それぞれの自販機に10種類ぐらいあり、それが5台ほど並んでいます。

 自販機には、それぞれの酒の基本情報(日本酒度、辛口/甘口、淡麗/濃淳)や特徴が表示されてあり、選ぶ際の目安になる。

 一つの自販機には純米大吟醸など、やや高価な酒が集めてあり、1杯コイン二個が必要。

 自販機で飲めるのは小さな紙コップに少量。味見程度です。

 そばにテーブルというか、台があって、「立ち飲み」することができます。

 それで気に入れば、店で750㎖瓶を買うことができるというシステム。

 私たちはそれぞれ自分の好みで酒を選び、品評しあいます。

 来ていたお客さんは、いかにも酒飲みという感じの人はむしろ少なく、女性が多かったのが意外。日本酒好きの女性は、店に一人では入りにくいので、こういうところが便利なのかもしれません。

以下、私が飲んだお酒たち(全部ではありません)







「これ、前の朝ドラの牧野富太郎が発見した植物の名前ですよね」

「ああ、前の主人公は植物学者だったね」




ムジナモ発見物語

 結局、1500円、9個のコインで、計8杯(うち1杯はコイン2個)を飲んで、軽い酩酊状態。

 ここがメインの目的だったので、次の店の予約をしていません。

「やっぱり、日本酒に合う海鮮の店がいいかな」

 ネットで、「海鮮のおいしい店」を検索し、候補を絞ります。

 そのうちの1軒が「酔っこらせ」

「肉寿司もあるみたいだね」

 マップを頼りに探しますが、酔っているためかすぐには見つからない。

 それらしい路地に入ったとき、

「居酒屋をお探しですか?」

と声をかけられました。

「酔っこらせという店を探してるんだけど」

「あっ、それうちです。こちらです」

 ラッキー!と思ってついていきます。

「あれっ? 韓国料理のお店?」

「はい、そのほかにもいろいろあります」

「ネットに、海鮮がおいしい店って書いてあったんだけど…」

「海鮮もありますよ」


 でも、入口のメニューには海鮮は見当たらず、「サムギョプサル専門店」とある。

(なんなんだ?)

 海鮮がおいしい店というふれこみでネットで広告を出し、行ってみたら韓国料理だったというのは、むしろ逆効果じゃないでしょうか。

「ちょっと一回りしてまた来るよ」

「はい、ぜひ」

「ちなみにチャミスルは1本いくら?」

「チャミスルですか… ぼく入ったばかりなんでわからないです」

(もう来ないぞ)


 第二候補の「北海魚市場 なかなか」に向かいました。

 こちらは予約で一杯で、カウンター席なら2時間飲めるそう。2人なので、カウンターでも構わない。

 刺身と海の幸を中心に、ビール、日本酒をいただきました。

 サメ軟骨の梅肉和えというのが美味でした。

 きっかり2時間飲んで、さらにスナックに行って楽しく過ごしましたが、酩酊が進んでいてよく覚えていません。終電前に帰ったことは確かです。

 たくさんの日本酒が飲めて、楽しい一夜を過ごしました。


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