
写真:餃子マニア 品川本店
「炎の金曜日」(リンク)、会社帰りに品川で飲みました。
知り合いの韓国人女性が、最近大森(品川から二つ目)の会社に再就職したのです。
「おいしいお店ありますか」
「最近、リモートワークが多くて、事情が分からないんですよ」
何か月か前、別の会社の人に教えてもらった餃子屋さんを予約しました。新興の餃子チェーン店で、店名は「餃子マニア」。1週間前でも予約が取りにくい人気店ですが、幸い予約できました。
店名からわかるように、メニューは餃子がおもですが、それ以外のつまみもあります。かつて、宇都宮に餃子を食べに行ったとき、メニューに餃子しかなく、ご飯も、ビールさえないという犯罪的な店に行ったことがあります。餃子マニアはその点、「常識的」なお店でした。
餃子浪漫
普通の焼き餃子に、さまざまな種類の水餃子があります。中国では、餃子と言えば水餃子で、「焼き餃子」は前日の水餃子の残り物を朝食べるときに焼くこともある、という程度、という話を中国人から聞いたことがあります。
飲み物は生ビール。お代わり自由のつまみとして搾菜(ザーサイ)が出ます。

焼き餃子に、ホタテ、ピーマンの水餃子、春巻きを頼みました。ほんとうはパクチー餃子を頼みたかったのですが、連れの韓国人が苦手だそう。
日本人の店長と店員以外に、東南アジア系の店員が多い。中国人はおらず、ベトナム、ネパールの人たちだそうです。
おいしいうえに、物価の高い品川ではリーズナブルで、とても満足できました。
「もう一軒行きましょうか?」
「炎の金曜日ですからね!」
高輪口から、JRの幅広い駅を突っ切って、港南口へ。
「最後に行ったのはコロナ前だったから、あるかなあ」
再開発から取り残されたような、昔ながらの一画。迷路のような曲がりくねった路地を進んでいくと…。
(ああ、やっぱり…)
あったはずの立ち飲みのお店が、空き店舗になっていました。在日コリアン経営で、アガシも韓国人という立ち飲みのお店。いつも立錐の余地がないほど込み合っていて、「ソーシャルディスタンス」のもっとも不向きだったために、コロナを乗り切れなかったようです。
二軒隣に、韓国居酒屋があったので、そっちに入りました。
スンデとトゥブ(豆腐)キムチ、それにハイボール。韓国焼酎をチャンポンにすると帰りの山手線を何周もするおそれがあったので、避けました。
ママさんに聞いてみました。
「この並びに立ち飲みのお店がありましたよね、コリアン経営の?」
「ああ、かなり前に閉めましたよ」
店を出て駅に向かうとき、連れの韓国人がつぶやきました。
「いい眺めですね!」
「再開発が進んで高層ビルが増えたよね」

「私、こういうの見ると癒されるんです」
「???」
「何もない田舎に長く住んでいるから、大都会に憧れるんでしょうね」
彼女は釜山出身。来日後、日本人と結婚し、埼玉県の片田舎に20年以上、住んでいます。
「日本人は、都会の喧騒を嫌って、田舎の風景に癒される人が多いと思うけど…」
「また会社帰りに誘ってください」
炎の金曜日にしては、比較的早めにお開きになりました。
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