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犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

新たなマンナム

2012-04-21 23:47:07 | 飲む

 いつものバーに顔を出すと、早い時間、例によって客はなし。

 アガシとしばらくおしゃべりしていたところへ、若者二人組が。

「チングヨ」

 アガシの友達だということです。韓国語で内輪の話が盛り上がり始め、私はなんとなく蚊帳の外に。後から来た別のお客さんと話し始めました。

「日本の方ですか」

「いえ、そうじゃないんです」

「韓国の方ですね」

「いえ、そうでもないんです。中国です」

 聞いてみるとハルビン出身の朝鮮族でした。また新しいマンナム(出会い)です。この店では出会いが多い。店の名前が「アイ(会い)」だからでしょうか。

「哈爾浜ですか。そちらにも同胞は多いんですか」

「ええ、結構いますよ。民族学校もあります」

 中学高校は、教授言語は朝鮮語。中国語以外の外国語は英語じゃなくて日本語だったそうです。日本に来て5年ということもあり、日本語がペラペラ。

 羊の串焼きの話、中国風犬鍋の話、ギョーザの話などで盛り上がりました。

 茨城にいて週末に東京に出てくるとのこと。昨年の地震ではたいへんだったそうです。

 終電も早いのでそう遅くまでは飲めません。

「私の好物は麻婆豆腐なんですよ」

「そうですか。池袋においしい店を知ってますよ。山椒がたくさん入っていて口が痺れるやつ」

「麻は痺れるっていう意味ですからね」

「あ、だから麻薬か」

 すっかり意気投合して、次の機会には麻婆豆腐をおかずに飲む約束をして別れました。


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