三省堂国語辞典が改訂されました。
第8版(奥付は2022年1月)は、2014年1月の第7版から8年ぶりの改訂です。
発売日(12月20日)に早速入手しました。
序文は、次のように書き始められています。
私たちの言語生活は、今や完全にインターネット空間に軸足を移した観があります。ここ十年ほどでスマートフォンがすっかり普及し、SNSの利用率も全世代で高まっています。2020年からの新型コロナウイルスの感染拡大により、人々の直接的なコミュニケーションが減少し、会議や仲間同士のおしゃべりなどもコンピューターの画面越しに行うことが一般化しました。…
この辞書は、新語や新しい用法の採用に積極的であることが特徴です。
インターネット用語や、新型コロナ関連用語の充実が、この序文の冒頭からも推測されます。
コロナの派生語として、コロナウイルスが取り上げられ、ソーシャルの派生語としてソーシャルディスタンスも追加されました。
自粛の用例、「深夜営業を自粛する」も7版にはありませんでした。
インフルエンザの用例からは、「鳥インフル」が削除され、「インフルエンザワクチン」が追加されました。
そのとなりには、インフルエンサーという新語がありますが、これはSNS関連ですね。
インフルエンサー〔SNSを使って〕人々の行動や考えに大きな影響をあたえる人。
インスタグラムが立項され、「はえる(映える)」とは別に「ばえる(映える)」という動詞も新たに取り上げられました。
ばえる[映える]〔俗〕〔写真などが(SNSで/SNSに投稿したくなるほど)〕きれいで目立つ。はえる。「ばえるカフェ」〔2010年代末からのことば。「SNS映えする」などの表現の「ばえ」を動詞化したもの〕
ググるも載っています。
ググる〔俗〕グーグルなど、インターネットの検索エンジンを使って、目的の情報を探す。「わからないときは、まずググる!」〔21世紀になって広まったことば〕
自分なりに、次の改訂時には載るだろう、と予想していた言葉が見つかるのは、小確幸(小さいけれども確かな幸せ、村上春樹の造語)です。
ちなみに小確幸は今回も採録されませんでした。
三省堂のホームページ(リンク)にある新語・新語義の例は以下の通り。
新語の例:
アウティング/赤信号みんなで渡ればこわくない/アラフィフ/ESG/いいね/一周回って/犬笛/陰キャ/ウェビナー/受け子/遠慮のかたまり/置きに行く/おれがおれが/ガールズバー/カオマンガイ/ガテン系/壁打ち/完コピ/完登/完母/規格外/聞けば/ギャン泣き/きゅんきゅん/きょうイチ/くるりんぱ/香害/ごはん屋/災後/刷成/CV/自分事/主語が大きい/素で/聖地巡礼/世界線/洗口/センベロ/争続/そうなんですね/ソーシャルディスタンス/ゾーンに入る/即食/即完/たるたる/つうか/ツーブロック/DMAT/ディストピア/デジタルトランスフォーメーション/ですです/テンプレ/トラロープ/撮れ高/斜め上/鍋を振る/ニコイチ/猫パンチ/ノームコア/バーム/バインミー/爆誕/はずい/パッタイ/羽根付きギョーザ/はふはふ/腹落ち/パラリンピアン/ビャンビャン麺/秒で/ブースト/フレイル/別日/ベビーキープ/ヘルプマーク/棒人間/ポチる/ホニャララ/歩容/凡事/ホンビノス貝/麻辣/増し増し/マタニティーマーク/マリトッツォ/身バレ/毛量/黙食/持ってる/夢落ち/ラスボス/リアタイ/リカレント教育/ルッキズム/列格/連席/ワオ/わちゃわちゃ/悪目立ち/ワンチャン
新語義の例:
完封(箸)/クラスター/誤爆/塩(対応)/巣ごもり(消費)/忖度/つらみ/(新曲が)尊い/とろみ(ブラウス)/なんなら/~ペイ/(まつたけ)祭り/目詰まり/リモート(飲み会)
〈参考〉
8年前、第7版が出たときのブログ記事→リンク
第8版(奥付は2022年1月)は、2014年1月の第7版から8年ぶりの改訂です。
発売日(12月20日)に早速入手しました。
序文は、次のように書き始められています。
私たちの言語生活は、今や完全にインターネット空間に軸足を移した観があります。ここ十年ほどでスマートフォンがすっかり普及し、SNSの利用率も全世代で高まっています。2020年からの新型コロナウイルスの感染拡大により、人々の直接的なコミュニケーションが減少し、会議や仲間同士のおしゃべりなどもコンピューターの画面越しに行うことが一般化しました。…
この辞書は、新語や新しい用法の採用に積極的であることが特徴です。
インターネット用語や、新型コロナ関連用語の充実が、この序文の冒頭からも推測されます。
コロナの派生語として、コロナウイルスが取り上げられ、ソーシャルの派生語としてソーシャルディスタンスも追加されました。
自粛の用例、「深夜営業を自粛する」も7版にはありませんでした。
インフルエンザの用例からは、「鳥インフル」が削除され、「インフルエンザワクチン」が追加されました。
そのとなりには、インフルエンサーという新語がありますが、これはSNS関連ですね。
インフルエンサー〔SNSを使って〕人々の行動や考えに大きな影響をあたえる人。
インスタグラムが立項され、「はえる(映える)」とは別に「ばえる(映える)」という動詞も新たに取り上げられました。
ばえる[映える]〔俗〕〔写真などが(SNSで/SNSに投稿したくなるほど)〕きれいで目立つ。はえる。「ばえるカフェ」〔2010年代末からのことば。「SNS映えする」などの表現の「ばえ」を動詞化したもの〕
ググるも載っています。
ググる〔俗〕グーグルなど、インターネットの検索エンジンを使って、目的の情報を探す。「わからないときは、まずググる!」〔21世紀になって広まったことば〕
自分なりに、次の改訂時には載るだろう、と予想していた言葉が見つかるのは、小確幸(小さいけれども確かな幸せ、村上春樹の造語)です。
ちなみに小確幸は今回も採録されませんでした。
三省堂のホームページ(リンク)にある新語・新語義の例は以下の通り。
新語の例:
アウティング/赤信号みんなで渡ればこわくない/アラフィフ/ESG/いいね/一周回って/犬笛/陰キャ/ウェビナー/受け子/遠慮のかたまり/置きに行く/おれがおれが/ガールズバー/カオマンガイ/ガテン系/壁打ち/完コピ/完登/完母/規格外/聞けば/ギャン泣き/きゅんきゅん/きょうイチ/くるりんぱ/香害/ごはん屋/災後/刷成/CV/自分事/主語が大きい/素で/聖地巡礼/世界線/洗口/センベロ/争続/そうなんですね/ソーシャルディスタンス/ゾーンに入る/即食/即完/たるたる/つうか/ツーブロック/DMAT/ディストピア/デジタルトランスフォーメーション/ですです/テンプレ/トラロープ/撮れ高/斜め上/鍋を振る/ニコイチ/猫パンチ/ノームコア/バーム/バインミー/爆誕/はずい/パッタイ/羽根付きギョーザ/はふはふ/腹落ち/パラリンピアン/ビャンビャン麺/秒で/ブースト/フレイル/別日/ベビーキープ/ヘルプマーク/棒人間/ポチる/ホニャララ/歩容/凡事/ホンビノス貝/麻辣/増し増し/マタニティーマーク/マリトッツォ/身バレ/毛量/黙食/持ってる/夢落ち/ラスボス/リアタイ/リカレント教育/ルッキズム/列格/連席/ワオ/わちゃわちゃ/悪目立ち/ワンチャン
新語義の例:
完封(箸)/クラスター/誤爆/塩(対応)/巣ごもり(消費)/忖度/つらみ/(新曲が)尊い/とろみ(ブラウス)/なんなら/~ペイ/(まつたけ)祭り/目詰まり/リモート(飲み会)
〈参考〉
8年前、第7版が出たときのブログ記事→リンク
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます