昨年、インドネシア語の勉強を始めました。語学の学習に辞書は必須。しかし、大型書店に並んでいる辞書は、刊行年度がかなり古い。それで辞書は購入せず、単語集を辞書代わりに使うことに。
11月にインドネシア出張に行ったときは、インドネシアの書店にあったインドネシア語・日本語辞典とインドネシア語・英語辞典を買いましたが、単語数が少なく、例文もないので、単語集と五十歩百歩。それで、必要なときはネット辞書を使っていました。
ところが、正月にジュンク堂に行ったとき、「日インドネシア英・インドネシア日英辞典」(三修社)というのを見つけました。刊行日を見ると、2017年12月10日。刷りたてほやほやです。
早速購入しました。
三か国語辞典というのは、三省堂からも出ていて、「日タイ英・タイ日英辞典」を使ったことがあります。三修社の辞書も、造りは三省堂のシリーズとそっくり。
単語数は、日本語見出し12,700語、インドネシア語見出し10,300語とのことですから、初級の学習者にとっては充分でしょう。しかし、例文がないので、実際には充実した単語集といったところです。
インドネシア語の語彙は、語幹にさまざまな接辞(接頭辞・接尾辞)がついて、多様な派生語があるのが特徴です。この辞書は、派生語のうち代表的なものは、見出し語にしているというのが嬉しい。
で、この記事を書きながらネットを検索してみたら、なんと! 小学館から「プログレッシブ インドネシア語辞典」の刊行予告があるではありませんか!
思い起こせば1990年代のはじめ、私が仕事で韓国語を勉強するようになってからまもなく出たのが、やはり小学館の「朝鮮語辞典」でした(リンク)。
そしてインドネシア語の勉強を初めてから半年にして、同じ小学館から中辞典が発刊されるとは、何かの因縁を感じてしまいます。
出版社による内容紹介を読むと、「豊富な用例」がついているそうで、期待がいやましに高まります。(リンク)
学習からビジネスまで、日本初の本格的辞典
「インドネシア語⇔日本語」を一冊で実現した、現代的で新しい日本初の本格的インドネシア語辞典。「イ―日」の部では、実際によく使われる日常語、生活語、時事語、ビジネス語を中心に、約3万3千項目を収載。さらに約2万8千にも及ぶ、現代インドネシア社会に即した身近な用例や、仕事で使える新鮮な用例を収録した。インドネシア語の辞典では日本で初めての試みとして、全ての見出し語(派生語を含む)に品詞を表示し、動詞の場合は自動詞・他動詞の区別も示している。
インドネシア語は、基になる単語からの派生語が多いのが特徴だが、重要な派生語は基になる語(親見出し)の中で取り上げて項目解説をし、さらに世界で初めて、それらすべてを独立した見出しとしても掲出して親見出しを参照させるようにした。学習者あるいは利用者が最も困る、派生語の基の語を見極められずに単語が引けないという、「従来の辞書」の決定的な欠点の一つをこれによって解消させることができた。語法や構文情報、口語・文語の区別など、これまでになかった有用な情報も豊富に提供している。
「日―イ」の部も十分なページ数をとって、基本的な生活用語や簡単なビジネス、取引関連、職場関連の単語を重視し、見出し語約1万8千項目、用例約1万8千例を精選し、実際に使える平易なフルセンテンスの用例を大幅に収載した。
刊行日は、2月26日。3月のはじめには書店の店頭に並ぶでしょう。価格は4,900円と、マイナー言語の辞書としてはリーズナブル。すぐに購入しようと思います。
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