壇 ふみさんの著作の本を初めて読みました。
それが『まだふみもみず』
(この本は、労災病院の書架からお借りしました。)
以前、高峰秀子さんの著作本を読んだ時はとっても感動して
すぐにファンになちゃいましたが・・・。
その生い立ちや、性格・スター生活など、ドラマチックそのものでした。
また、文章がとっても上手いなぁ~。
と思いましたが・・・。
その後、すぐに亡くなられてしまって。
壇 ふみさんは言わずと知れた、壇一雄さんの娘さんです。
女優になるのを勧めたのもお父さんとのこと。
(着物がよくお似合いの壇さん)
日頃の生活の中での出来事や、海外ロケで経験されたことを
歯切れのよい、簡潔な文章で表現されていました。
お父さんやお母さんや甥っこさんとの関わりもユーモアも交えながら
描かれています。
この本のタイトルは、百人一首の中の小式部内侍(こしきぶのないし)の歌
『大江山いく野の道の遠ければ まだふみもみず天の橋立』
からとっています。
(お若いですねぇ~。21歳の壇さん、まだ大学生です。)
この歌については、こんな文も
小式部内侍は、小さいころから和歌にすぐれていた。しかし、小式部の母親は
美貌の天才歌人、和泉式部である。歌に恋にと、お母さんがあまりにも有名だから
娘の歌も、実はお母さんが詠んでやっているのだという、まことしやかなウワサが流れていた。
その母が、新しい夫について丹後の国に下ってしまった。
それから、間もなくして都で『歌合わせ』が行われることになった。
(お父様の壇一雄氏)
バカでお節介なオトコが、小式部内侍のところにノコノコやってきて、言った。
「アンタ、歌は大丈夫なの? お母さんから何か言ってきた? おや? まだ何にも?
そりゃまた? 心配だねぇ」
そのオッチョコチョイの袖をつかんで、ピシャリと詠んでやったのが、くだんの歌だという。
母の住む丹後の国は、大江山、生野と通ってゆく、遠い道の向こうですから、あの名高い
天の橋立も、まだ踏んだことはありません。遠いので、母からの手紙も、まだ見ておりません。
『まだふみもみず』の「ふみ」には「踏む」と「文」が掛けてあり、「いく野」には地名の
「生野」と「行く」とを掛けてある。
当意即妙な歌に、言葉を失ったオトコは、返歌もできずに、オタオタと逃げて帰ったということである。
(この方の文には、句読点の読点が多いかな?)
(父の縁側、私の書斎 も読んでみようかなぁ~。)
本書のタイトルには、もうひとつの「ふみ」、つまり、私の名前が掛けてある。
ということで~す。
オチョコチィのオトコにピシャリと詠んでやった というのがいいですねぇ~。
また、章の最初には『あやし』『あさまし』『ゆかし』などの古語の解釈があり
その語に関連してのエッセイが綴られています。
とっても読み易い一冊でしたねぇ~。
(今日の写真はHPからお借りしました。)
それが『まだふみもみず』
(この本は、労災病院の書架からお借りしました。)
以前、高峰秀子さんの著作本を読んだ時はとっても感動して
すぐにファンになちゃいましたが・・・。
その生い立ちや、性格・スター生活など、ドラマチックそのものでした。
また、文章がとっても上手いなぁ~。
と思いましたが・・・。
その後、すぐに亡くなられてしまって。
壇 ふみさんは言わずと知れた、壇一雄さんの娘さんです。
女優になるのを勧めたのもお父さんとのこと。
(着物がよくお似合いの壇さん)
日頃の生活の中での出来事や、海外ロケで経験されたことを
歯切れのよい、簡潔な文章で表現されていました。
お父さんやお母さんや甥っこさんとの関わりもユーモアも交えながら
描かれています。
この本のタイトルは、百人一首の中の小式部内侍(こしきぶのないし)の歌
『大江山いく野の道の遠ければ まだふみもみず天の橋立』
からとっています。
(お若いですねぇ~。21歳の壇さん、まだ大学生です。)
この歌については、こんな文も
小式部内侍は、小さいころから和歌にすぐれていた。しかし、小式部の母親は
美貌の天才歌人、和泉式部である。歌に恋にと、お母さんがあまりにも有名だから
娘の歌も、実はお母さんが詠んでやっているのだという、まことしやかなウワサが流れていた。
その母が、新しい夫について丹後の国に下ってしまった。
それから、間もなくして都で『歌合わせ』が行われることになった。
(お父様の壇一雄氏)
バカでお節介なオトコが、小式部内侍のところにノコノコやってきて、言った。
「アンタ、歌は大丈夫なの? お母さんから何か言ってきた? おや? まだ何にも?
そりゃまた? 心配だねぇ」
そのオッチョコチョイの袖をつかんで、ピシャリと詠んでやったのが、くだんの歌だという。
母の住む丹後の国は、大江山、生野と通ってゆく、遠い道の向こうですから、あの名高い
天の橋立も、まだ踏んだことはありません。遠いので、母からの手紙も、まだ見ておりません。
『まだふみもみず』の「ふみ」には「踏む」と「文」が掛けてあり、「いく野」には地名の
「生野」と「行く」とを掛けてある。
当意即妙な歌に、言葉を失ったオトコは、返歌もできずに、オタオタと逃げて帰ったということである。
(この方の文には、句読点の読点が多いかな?)
(父の縁側、私の書斎 も読んでみようかなぁ~。)
本書のタイトルには、もうひとつの「ふみ」、つまり、私の名前が掛けてある。
ということで~す。
オチョコチィのオトコにピシャリと詠んでやった というのがいいですねぇ~。
また、章の最初には『あやし』『あさまし』『ゆかし』などの古語の解釈があり
その語に関連してのエッセイが綴られています。
とっても読み易い一冊でしたねぇ~。
(今日の写真はHPからお借りしました。)